世界最大のSNS/ソーシャル・ネットワーク”Facebook”の開発創業者マーク・ザッカーバーグが”Facebook”を作り世界を席巻していく過程と彼が抱える2つの訴訟の審議を同時進行で描く、製作総指揮ケヴィン・スペイシー、監督デヴィッド・フィンチャー、主演ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、アーミー・ハマー、ルーニー・マーラ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ダコタ・ジョンソン / Dakota Johnson / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮:ケヴィン・スペイシー
製作
スコット・ルーディン
マイケル・デ・ルカ
セアン・チャフィン
デイナ・ブルネッティ
原案:ベン・メズリック”The Accidental Billionaires”
脚本:アーロン・ソーキン
撮影:ジェフ・クローネンウェス
編集
カーク・バクスター
アンガス・ウォール
音楽
トレント・レズナー
アッティカス・ロス
出演
マーク・ザッカーバーグ:ジェシー・アイゼンバーグ
エドゥアルド・サベリン:アンドリュー・ガーフィールド
ショーン・パーカー:ジャスティン・ティンバーレイク
キャメロン・ ウィンクルボス/タイラー・ウィンクルボス:アーミー・ハマー
クリスティ・リン:ブレンダ・ソング
マリリン・デプリー:ラシダ・ジョーンズ
ダスティン・モスコビッツ:ジョゼフ・マゼロ
ディヴィヤ・ナレンドラ:マックス・ミンゲラ
エリカ・オルブライト:ルーニー・マーラ
ローレンス・サマーズ学長:ダグラス・アーバンスキ
アメリア・リッター:ダコタ・ジョンソン
アリス・キャントウェル:マレス・ジョー
ジョシュ・トンプソン:トレヴァー・ライト
ピーター・シール:ウォレス・ランガム
タイラー・ウィンクルボス:ジョシュ・ペンス(A・ハマーのボディダブル)
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2010年製作 120分
公開
北米:2010年10月1日
日本:2011年1月15日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $96,962,690
世界 $224,920,320
■ アカデミー賞 ■
第83回アカデミー賞
・受賞
脚色・編集・作曲賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジェシー・アイゼンバーグ)
撮影・音響賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2003年秋。
ハーバード大学2年のマーク・ザッカーバーグは、ボストン大学の学生で、ガールフレンドのエリカ・オルブライト(ルーニー・マーラ)とバーで会話をしていた。
しかし、思ったことを全て口にし、デリカシーのないマークに呆れたエリカは気分を害し、”サイテーの男”だと言って彼を振ってしまう。
カークランド寮。
部屋に戻ったマークは、酔った勢いで自分のブログにエリカの悪口を書き公開してしまう。
更にマークは、大学の寮ごとの名簿や写真をデータベースから盗み、女子学生を比較評価するサイトを作ることを考える。
マークは、わずか数時間でプログラムを書き上げてしまい、親友のエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)にアルゴリズムの助言を受け、サイト”フェイスマッシュ”を完成させる。
そして、マークはサイトを公開し、それが瞬く間に学生達に広まり、2時間でなんと2万2000アクセスを記録する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ハーバード大の学生マーク・ザッカーバーグは、恋人エリカに振られた腹いせに、彼女を誹謗中傷した記事をブログに載せてしまう。
そこでマークにアイデアが浮かぶ。
学生寮の女子学生のデータを盗み、友人のエドゥアルドの協力で、比較投票サイトをわずか数時間で完成し公開してしまう。
サイトは瞬く間に学生の間に広がり、それに気づいた大学側はサイトを閉鎖し、マークは処分されてしまう。
マークは女子学生から嫌われるが、彼に目を付けた富豪の御曹司の双子キャメロンとタイラー・ウィンクルボスのプロジェクトに誘われ、それを受ける。
しかし、あることに閃いたマークは、兄弟を無視して、大学内の学生間の公開ネットワークを作ることを思いつき、サイトを立ち上げるために、プログラミングに没頭するのだが・・・。
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2009年に発表された、ベン・メズリックの著書”The Accidental Billionaires”を基に製作された作品。
ハーバード大学長で元財務長官のローレンス・サマーズが、キャメロンとタイラーのウィンクルボス兄弟の、マーク・ザッカーバーグに対する訴えを却下する、非常に印象に残るシーンがある。
まず、有識者であるはずのサマーズが、兄弟とザッカーバーグの行おうとしていることを理解しようとしない。
”他愛もない痴話喧嘩”程度の問題としか受け止めない学長に対し、物事の本質を説明しきれない双子の姿が実に滑稽で、それがラストの、”一般人には理解できない(受け入れられない)世界の人物”に見えてしまうという、弁護士側の、主人公に対する見解と助言にもつながる。
”若者の限りない可能性”などという、きれい事が通用しない世界を描く物語にも拘らず、”ハーバードの紳士”と”シンプルでクール”の闘いの一場面なども面白い。
既に結果を知りながら、淡々と進む成功裏話と並行する訴訟審議の入れ替わる場面展開、若者達の、躍動感があるわけでもなく、盛り上がりもないドラマの中で、デヴィッド・フィンチャーは、最先端技術を制覇した者の”悲劇”を、古風な演出で描き切っているところなども注目だ。
ただ、セリフやその微妙な言い回しと表現は、英語力がないと楽しめない場面も多い。
そんなところが、日本語で発信しても世界とつながらない、日本での”Facebook”の普及の遅さに関係しているようにも思える。
北米では、批評家、観客共に絶賛された作品で、興行収入は約9700万ドル、全世界では約2億2500万ドルのヒットとなった。
第83回アカデミー賞では、脚色、編集、作曲賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジェシー・アイゼンバーグ)
撮影・音響賞
あまりにも有名な主人公マーク・ザッカーバーグを好演するジェシー・アイゼンバーグは、”Facebook”及び本人の協力を一切受けられなかったのが幸いしてか、似過ぎていないところが、誰もが注目し知っているストーリーに新鮮味を与えている。
”Facebook”の共同創業者エドゥアルド・サベリンのアンドリュー・ガーフィールド、彼の反感を買うショーン・パーカーのジャスティン・ティンバーレイク、主人公を訴える双子の兄弟キャメロンとタイラー・ウィンクルボスの二人を演ずるアーミー・ハマー、彼らの友人でビジネス・パートナーのディヴィヤ・ナレンドラを演ずる、アンソニー・ミンゲラの息子のマックス・ミンゲラ、エドゥアルド(A・ガーフィールド)の恋人ブレンダ・ソング、主人公の弁護士補佐ラシダ・ジョーンズ、主人公の友人で協力者ダスティン・モスコビッツのジョゼフ・マゼロ、主人公の元恋人ルーニー・マーラ、ローレンス・サマーズ学長のダグラス・アーバンスキ、スタンフォード大学の女子学生ダコタ・ジョンソンなどが共演している。