DCコミックのインプリント、オマージュ・コミックから出版された、ウォーレン・エリスとカリー・ハムナーによる同名ミニ・シリーズを基に製作された作品。 命を狙われた元CIA工作員と仲間達が国家的な陰謀に巻き込まれ立ち向かう姿を描く、ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、カール・アーバン、ブライアン・コックス他共演、監督ロベルト・シュヴェンケによるアクション・コメディ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ロベルト・シュヴェンケ
製作総指揮
ジェイク・マイヤーズ
グレゴリー・ノヴェック
製作
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
マーク・ヴァーラディアン
原作
ウォーレン・エリス
カリー・ハムナー
脚本
ジョン・ホーバー
エリック・ホーバー
撮影:フローリアン・ボールハウス
編集:トム・ノーブル
音楽:クリストフ・ベック
出演
フランク・モーゼズ:ブルース・ウィリス
ジョー・マシスン:モーガン・フリーマン
マーヴィン・ボッグス:ジョン・マルコヴィッチ
ヴィクトリア:ヘレン・ミレン
サラ・ロス:メアリー=ルイーズ・パーカー
ウィリアム・クーパー:カール・アーバン
イヴァン・シマノフ:ブライアン・コックス
アレクサンダー・ダニング:リチャード・ドレイファス
ロバート・スタントン:ジュリアン・マクマホン
シンシア・ウィルクス:レベッカ・ピジョン
ヘンリー:アーネスト・ボーグナイン
ガブリエル・シンガー:ジェームズ・レマー
アメリカ 映画
配給 サミット・エンターテインメント
2010年製作 111分
公開
北米:2010年10月15日
日本:2011年1月29日
製作費 $58,000,000
北米興行収入 $90,356,860
世界 $186,100,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
オハイオ州、パルマ・ハイツ。
元CIAのフランク・モーゼズ(ブルース・ウィリス)は、年金課の担当サラ・ロス(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話で話すのを楽しみにしていたため、届いた小切手を破っては彼女とコンタクトを取っていた。
ある夜、フランクの家に武装した二人が押し入るが、彼は彼らを簡単に倒す。
その後、フランクは別の者達に襲われるが、彼は反撃し全滅させ家を立ち去る。
カンザスシティ。
サラの家に侵入したフランクは、驚いた彼女に、何者かに襲われ電話が盗聴されていたことを伝え、抵抗されながら逃亡する。
その頃、CIAのウィリアム・クーパー(カール・アーバン)は、次の標的が元情報分析官フランクだと知らされる。
ニューオーリンズ。
モーテルに部屋を取ったフランクは、サラに自分が元CIAだと伝えるが、彼女は当然それを信じない。
その後フランクは、老人介護ホームにいた元上司ジョー・マシスン(モーガン・フリーマン)の元に向かい、”恋”をしたことと、武装部隊に襲われたことを伝える。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「RED/レッド Red」(2010)
・「REDリターンズ」(2013)
*(簡略ストー リー)
元CIAのフランク・モーゼズは、年金課のサラと電話で会話をしたいがために、送られてきた小切手を破っては、彼女とコンタクトを取っていた。
そんなフランクは、ある夜、武装した殺人部隊に襲われ、彼はそれを逃れサラの元に向かう。
サラを危険から守るために、連れ去ってしまったフランクは、元上司のマシスンの元に向かう。
自分を狙った者が、女性記者を殺害したことを知ったフランクは、手がかりを得ようとしてサラと共にニューヨークに向かう。
その間、CIAのクーパーは、上司ウィルクスからフランク殺害を命ぜられて彼を追う。
記者の母親から手がかりを得たフランクは、自分を含めた殺害リストを見つけるが、マシスンが殺されたことを知る。
フランクは、元同僚で陰謀妄想家のマーヴィンの元に向かい、リストの生き残りのパイロット、シンガーに会うが、彼は狙撃されてしまう。
クーパーの襲撃を逃れたフランクらは、ロシアの秘密工作員シマノフや、その元恋人でMI6の元諜報員ヴィクトリアを仲間に引き入れる。
CIA本部に侵入したフランクは、今回の件が、かつて参加した、グアテマラの事件に関係していることを知るのだが・・・。
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引退した元工作員らが再びチームを結成して、自分達を落とし入れようとする陰謀に立ち向かうという、経験豊富なベテランと、優秀だが未熟さもある若手工作員の激しいバトルが見応えあり、アクションも十分に楽しめる痛快娯楽作に仕上がっている。
名だたるスター、そして名優の競演も話題となり、個性的なキャラクターを演ずる各人が、非常に楽しそうに演じているのが印象的だ。
北米興行収入は約9000万ドルに留まるものの、全世界では約1億8000万ドルのヒットとなった。
それほど派手でないアクションも、くどいところはなく、クリストフ・ベックの軽快な音楽も心地よい。
コメディ色が強く、陰謀や裏切りも陰鬱には描かれていないため、クライマックスの敵対した新旧工作員の友情も実に爽やかだ。
ドラマ内で年寄り扱いされるものの、全くそれを感じさせないタフな元CIA工作員ブルース・ウィリス、その元上司で、二度復活するかと期待もしたモーガン・フリーマン、主人公の元同僚で、妄想狂の男を怪演するジョン・マルコヴィッチ、こちらも演技派らしからぬ、派手な銃撃戦なども披露するヘレン・ミレン、地味な役柄が多いメアリー=ルイーズ・パーカーが、陰謀に巻き込まれる一般人として好演し、若手の腕利き工作員カール・アーバンの体を張った熱演も注目で、ロシアの秘密工作員のブライアン・コックスもいい味を出している。
武器の密売人で、陰謀の黒幕のリチャード・ドレイファス、陰謀の首謀者にされる副大統領のジュリアン・マクマホン、CIAの裏切り者レベッカ・ピジョン、パイロットのジェームズ・レマー、そして、90歳を超えているアーネスト・ボーグナインの出演は感動ものだ!