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ヤング・フランケンシュタイン Young Frankenstein (1974)

1818年に発表されたメアリー・シェリーの”フランケンシュタイン”を基に、製作、監督メル・ブルックスと主演のジーン・ワイルダーの脚色で製作された作品。
ピーター・ボイルマーティ・フェルドマンテリー・ガークロリス・リーチマンジーン・ハックマン共演による傑作コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:メル・ブルックス

製作:マイクル・グルスコフ
原作:メアリー・シェリー
脚本
メル・ブルックス

ジーン・ワイルダー
撮影:ジェラルド・ハーシュフェルド
編集:ジョン・C・ハワード
音楽:ジョン・モリス

出演
ジーン・ワイルダー:フレデリック・フロンコンスティン
ピーター・ボイル:モンスター
マーティ・フェルドマン:アイゴール
テリー・ガー:インガ
マデリン・カーン:エリザベス
クロリス・リーチマン:ブルッハー夫人
ケネス・マーズ:ケンプ警部
ジーン・ハックマン:ハロルド/盲目の老人
リチャード・ヘイデン:ゲルハルト・フォルクシュタイン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1974年製作 106分
公開
北米:1974年12月15日
日本:1975年10月18日
製作費 $2,800,000
北米興行収入 $86,300,000


アカデミー賞 ■
第47回アカデミー賞

・ノミネート
脚色・録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
著名な脳外科医フレデリック・フロンコンスティン(ジーン・ワイルダー)は、フランケンシュタイン家の遺産を相続することになったことを、彼の曽祖父の遺言状を持参したゲルハルト・フォルクシュタイン(リチャード・ヘイデン)から知らされる。

そしてフレデリックは、フィアンセのエリザベス(マデリン・カーン)に駅で別れを告げ、代々伝わる本家の古城のあるトランシルヴァニアに向かう。

トランシルヴァニア駅には、せむし男のアイゴール(マーティ・フェルドマン)と、フレデリックの助手インガ(テリー・ガー)が迎えに来ていた。

城に着いたフレデリックは、気味の悪い使用人ブルッハー夫人(クロリス・リーチマン)の出迎えを受ける。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
”フランケンシュタイン家”の遺産を引き継ぐことになった脳外科医フレデリック・フロンコンスティンは、代々伝わるトランシルヴァニアの古城に向かう。
使用人アイゴールや助手のインガ、そして城を仕切るブルッハー夫人に迎えられたフレデリックは、祖父の人体組織再生の実験室と記録を見つける。
そしてフレデリックは、自らもそれに挑む決心をして準備を始める。
大男の遺体を盗み、脳を移植したフレデリックは、人造人間のモンスターを造り上げ、雷で蘇生を試みる。
実験は失敗したかに見えたが、その後モンスターは生き返る。
しかし、アイゴールが異常者の脳をフレデリックに渡していたため、凶暴になったモンスターは暴れ始めて、城から逃げ出してしまう・・・。
__________

コメディのキング、メル・ブルックスの最高傑作と言っていい作品。

アカデミー賞にノミネートされた、メル・ブルックスジーン・ワイルダーの組んだ脚本は、笑いのつぼを押さえ絶妙なタイミングで笑わせてくれる。

また、純然たるコメディには珍しく批評家からも大絶賛された作品でもある。

280万ドルの製作費をかけ、北米のみで8630万ドルの興行成績を上げたヒット作品。

2003年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

第47回アカデミー賞では、脚色、録音賞にノミネートされた。

主演のジーン・ワイルダーが、”まじめ”に実験に打ち込身ながらも、拍子抜けする姿が実に可笑しい。

マーティ・フェルドマンの、人を食ったような城の使用人の怪演は出色だ。

彼の大きなギョロ目の異様さが、陰気で不吉な雰囲気が漂う作品にマッチしている。

モンスターのピーター・ボイルは、実際には抜きん出た長身ではないが(188cm)2m以上に見えるように、かなりの上げ底ブーツを履いていたようだ。
*ほぼ同じ身長のジーン・ハックマンと並んだ姿でよくわかる。

その迫力もさることながら、彼がアーヴィング・バーリンの名曲”Puttin’ on the Ritz”を、ジーン・ワイルダーと踊るシーンは、本作で最高の見せ場かもしれない。

抱腹絶倒シーンの数々を、見事に演ずる共演陣、愛嬌があり可愛らしさもある少々間の抜けた助手テリー・ガーや、芸達者な二人マデリン・カーンクロリス・リーチマンの存在も印象に残るように、豪華共演者の出演は作品自体に手抜きがない証拠だ。

シリアスな演技でスターダムにのし上がってきていたジーン・ハックマンに、初公開当時、気づかなかった人も多くいたのも事実で、このようなコメディに彼が出演しているのは、裏を返せば、それほどメル・ブルックスの影響力が大きいということだ。

そのメル・ブルックスが、アメリカでの絶大な人気ほど日本では受けないのは残念だ。

さらに、スリラー映画としての雰囲気を生かすための、白黒撮影やセットの豪華さは、コメディ映画にありがちな、安っぽさを全く感じさせない。

住民の代表の警部ケネス・マーズ、遺言状を主人公に渡すリチャード・ヘイデンなども共演している。


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