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クジラの島の少女 Whale Rider (2002)

伝統を守ろうとする部族長と女であるためにそれを受け継ぐことができない孫娘の苦悩と運命を描く、監督、脚本ニキ・カーロ、主演ケイシャ・キャッスル=ヒューズラウィリ・パラテーン、ヴィッキー・ホートン、クリフ・カーティス他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ニキ・カーロ
製作
ジョン・バーネット
フランク・ヒュブナー
ティム・サンダース
製作総指揮
ビル・ギャヴィン
リンダ・ゴールドスタイン・ノウルトン
原作:ウィティ・イヒマエラThe Whale Rider
脚本:ニキ・カーロ
撮影:レオン・ナービー
編集:デヴィッド・コウルソン
音楽:リサ・ジェラルド

出演
パイケア・アピラナ:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
コロ・アピラナ:ラウィリ・パラテーン
ナニー・フラワーズ:ヴィッキー・ホートン
ポロランギ:クリフ・カーティス
ラウィリ:グラント・ロア
ヘミ:マナ・タウマウヌ
シロ:レイチェル・ハウス
ミス・パラタ:タヘイ・シンプソン
ウィリー:タウンガロア・エミール

ニュージーランド/ドイツ 映画
配給
Pandora Film(ドイツ)
ニューマーケット・フィルムズ(北米)
2002年製作 101分
公開
北米:2003年6月6日
日本:2003年9月13日
製作費 $3,500,000
北米興行収入 $20,779,670
世界 $41,062,980


アカデミー賞
第76回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優賞(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ


ストーリー
マリオ族のリーダー、コロ・アピラナ(ラウィリ・パラテーン)の長男ポロランギ(クリフ・カーティス)は、出産で妻と双子で生まれた息子を亡くす。
それを知ったコロは、”ハワイキ”からクジラに乗ってきた”パイケア”の直系は男と決まっていたため、妻ナニー(ヴィッキー・ホートン)に、生まれた孫娘パイケア/パイをどこかに連れて行くよう指示する。
それに従う気のないナニーは、コロにパイを抱かせる。
12年後。
パイを孫娘としては可愛がるコロは、毎日、自転車で彼女を学校に迎えに行っていた。
伝統を受け継ぐことを拒み村を離れていたポロランギが戻り、芸術家として海外で生活していたことを家族に話す。
今でもポロランギに期待するコロは、学校の教師パラタ(タヘイ・シンプソン)と息子の仲を取り持とうとするが、ポロランギには、妊娠中のドイツ人の恋人がいることを知る。
ポロランギと暮らすことにしたパイは、父と共に旅立とうとするものの、海のクジラが自分を呼び戻していると思い家に戻る。
その後コロは、後継者を見つけるために、12歳の男の子を集めて伝統教育を始める。
パイもそれに興味を持ち、タイアハ大会で優勝したことがある叔父ラウィリ(グラント・ロア)に協力を求め、自分がリーダーになるために指導してもらうのだが・・・。


解説 評価 感想

1987年に発表された、ウィティ・イヒマエラの小説”The Whale Rider”を基に製作された作品。

ニュージーランドの映画監督ニキ・カーロが脚本を兼ねて監督し、主演はケイシャ・キャッスル=ヒューズラウィリ・パラテーン、ヴィッキー・ホートン、クリフ・カーティスなどが共演した作品。

伝統を守ろうとする部族長と、女であるためにそれを受け継ぐことができない孫娘の苦悩と運命を描くドラマ。

素晴らしいキャスティングを活かし、神秘的且つ感動的な物語に仕上げたニキ・カーロの演出と脚本は絶賛された。

第76回アカデミー賞で、史上最年少の13歳で主演女優賞にノミネートされた、撮影当時11歳のケイシャ・キャッスル=ヒューズは、女が伝統を受け継げない現実を考えながら、自らの運命を切り開こうとする少女を見事に演じている。

後継者問題に悩む主人公の祖父である部族長ラウィリ・パラテーン、思慮深いその妻ヴィッキー・ホートン、伝統を継承することなく部族を離れる主人公の父親クリフ・カーティス、その弟グラント・ロア、その恋人レイチェル・ハウス、リーダーになる教育を受ける少年マナ・タウマウヌ、学校の教師タヘイ・シンプソンなどが共演している。


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