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奥様は顔が二つ Two-Faced Woman (1941)

グレタ・ガルボ最後の出演作品。
仕事熱心だが浮気した夫の気を引こうとする双子の妹に扮した女性が巻き起こす騒動を描く、監督ジョージ・キューカー、共演メルヴィン・ダグラスコンスタンス・ベネットローランド・ヤングルース・ゴードンロバート・スターリング他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

グレタ・ガルボ / Greta Garbo / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ジョージ・キューカー
製作:ゴットフリード・ラインハルト
原案:ルドヴィグ・ブルダ
脚本
S・N・バーマン
サルカ・ヴィアテル
ジョージ・オッペンハイマー
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ
編集:ジョージ・ベームラー
音楽:ブロニスラウ・ケイパー

出演
カリン・ボルグ・ブレイク/キャサリン・ボルグ:グレタ・ガルボ
ラリー・ブレイク:メルヴィン・ダグラス
グリセルダ・ヴォーン:コンスタンス・ベネット
O・O・ミラー:ローランド・ヤング
ルース・エリス:ルース・ゴードン
ディック・ウィリアムズ:ロバート・スターリング
ミス・ダンバー:フランシス・カーソン

アメリカ 映画
配給 MGM
1941年製作 90分
公開
北米:1941年11月30日
日本:1948年4月20日
製作費 $1,247,000
北米興行収入 $875,000
世界 $1,800,000


ストーリー
ニューヨークのファッション雑誌の編集者ラリー・ブレイク(メルヴィン・ダグラス)は、スキーのリゾートで休暇を楽しむ。
インストラクターのカリン・ボルグ(グレタ・ガルボ)に惹かれたラリーは、強引に個人レッスンを頼む。
恋に落ちた2人は結婚し、ロッジに戻る。
行き先も知らせずに姿を消したラリーを捜しに来たビジネスパートナーのO・O・ミラー(ローランド・ヤング)とラリーの秘書ルース・エリス(ルース・ゴードン)は、彼から妻のカリンを紹介されて驚く。
週が明けたラリーは一気に仕事モードとなり、カリンは人格が変わったような彼に失望する。
ラリーも自分の思い通りにならないことで苛立ち、カリンといがみ合った状態で、ミラーとルースと共にニューヨークに戻る。
その後、ラリーはカリンに電報は送るものの、忙しいことを理由にニューヨークに留まり、元恋人で劇作家のグリセルダ・ヴォーン(コンスタンス・ベネット)と付き合っていた。
しびれを切らしたカリンはニューヨークに向かい、ラリーが劇場にいると知りその場に向かう。
ラリーがグリセルダと親しくしていることを知ったカリンは、その場で出くわしたルースに、ラリーには秘密にしてほしいと伝えてスキー場に戻ろうとする。
そこに現れたミラーはカリンを見かけるが、機転を利かせたルースは、カリンの双子の妹だということにする。
街に留まることにしたカリンは、妹の”キャサリン”に扮してラリーの気を引くことを考えるのだが・・・。


解説 評価 感想

椿姫」(1936)でグレタ・ガルボと組んだジョージ・キューカーが監督し、ヒット作「ニノチカ」(1939)で共演したメルヴィン・ダグラスと彼女の夫婦役も話題になった。
*本作を含めて3作ともMGM作品。

仕事熱心だが浮気した夫の気を引こうとする、双子の妹に扮した女性が巻き起こす騒動を描くロマンチック・コメディ。

MGMは、グレタ・ガルボの新たなイメージ作りとして、彼女をアメリカ受けするよう試みたが、結果的には本作は失敗した。
グレタ・ガルボMGMとの契約が終了したためにそのまま引退し、本作が彼女にとっての最後の出演作となった。

そのような経緯が十分に知られていることを踏まえて観賞すると、撮影当時35歳のグレタ・ガルボは、その年齢以上に見えないこともないが、双子に扮する役柄を楽しんで演じているようで(ダンスなどを含め)、実に魅力的な女性を好演していると思う。

とは言え、当時はグレタ・ガルボをコメディアンンにしようとしたことなど、さすがのジョージ・キューカーの演出も批判された。

ヒロインに振り回される夫役を愉快に演ずるメルヴィン・ダグラス、彼の恋人で劇作家であり当然ヒロインを敵視するコンスタンス・ベネット、ラリー(メルヴィン・ダグラス)のビジネスパートナー、ローランド・ヤング、ラリーの秘書を印象的に演ずる名優ルース・ゴードン、ヒロインと踊り惹かれるロバート・スターリング他、フランシス・カーソンなどが共演している。


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