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ニノチカ Ninotchka (1939)

国家の財政を救うためロシア革命後に貴族から没収した宝石売却の任務を受けたソ連の女性特務使節の行動と恋を描く、製作、監督エルンスト・ルビッチ、脚本ビリー・ワイルダーチャールズ・ブラケット、主演グレタ・ガルボメルヴィン・ダグラスアイナ・クレアシグ・ルーマンベラ・ルゴシ他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

グレタ・ガルボ / Greta Garbo / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:エルンスト・ルビッチ

製作
エルンスト・ルビッチ
シドニー・フランクリン
原案:メルヒオル・レンジェル
脚本
メルヒオル・レンジェル
チャールズ・ブラケット
ビリー・ワイルダー
ワルター・ライシュ
撮影:ウイリアム・H・ダニエルズ
編集:ジーン・ルジエロ
音楽:ワーナー・R・ヘイマン

出演
ニーナ・イヴァノヴァ”ニノッチカ”ヤクショーヴァ:グレタ・ガルボ
レオン・ダルグー伯爵:メルヴィン・ダグラス
スワナ大公妃:アイナ・クレア
イラノフ:シグ・ルーマン
ブリヤノフ:フェリックス・ブレサート
コパルスキー:アレクサンダー・グラナック
ラジーニン:ベラ・ルゴシ
ホテル支配人:ロルフェ・セダン
アレクシス・ラコーニン伯爵:グレゴリー・ゲイ
メルシエ:エドウィン・マクスウェル
ガストン:リチャード・カール
アンナ:タマラ・シェイン
ロシアのビザ担当官:ジョージ・トビアス
カフェのオーナー:チャールズ・ジューデルス

アメリカ 映画
配給 MGM
1939年製作 110分
公開
北米:1939年11月9日
日本:1949年11月8日
製作費 $1,365,000


アカデミー賞
第12回アカデミー賞

・ノミネート
作品
主演女優(グレタ・ガルボ
原案・脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
パリ
ホテルの支配人(ロルフェ・セダン)は、入ってきた男性ブリヤノフ(フェリックス・ブレサート)に声をかけるものの出て行ってしまう。

その後、現れたイラノフ(シグ・ルーマン)には見ているだけだと言われた支配人は、様子を窺うだけで出て行ったコアパルスキー(アレクサンダー・グラナック)を不審に思う。

革命後のロシア政府から派遣された貿易員のイラノフら三人は、贅沢は承知でホテルが気に入り宿泊しようとする。

支配人と話した三人は、スーツケースが入る金庫がある部屋が、特別室のスイートルームしかないことを知る。

政府に知られたらまずいと考えるブリヤノフだったが、イラノフとコパルスキーから安全第一だと言われる。

中身を分ければ安い部屋に泊まれると言うブリヤノフだったが、結局は特別室に向かい、スーツケースを金庫に入れる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
パリ
ソ連の貿易員イラノフ、ブリヤノフ、コパルスキーは、ロシア革命後に貴族から没収した宝石売却の任務を受けていた。
それを知ったロシア人貴族スワナ大公妃は、その宝石を取り戻そうと考え、恋人のレオン・ダルグー伯爵が手を貸すことになる。
法的措置をとることをイラノフらに伝えたレオンは、彼らに資本主義的なもてなしをして骨抜きにしてしまう。
その後、取引が一行に進まないため、政府は特別全権使節のニーナ・イヴァノヴァ”ニノッチカ”ヤクショーヴァを派遣する。
任務に専念する堅物のニノチカの美しさに惹かれたレオンは、宝石のことを忘れて彼女を口説き始めるのだが・・・。
__________

ロシア革命後のソ連共産主義思想を皮肉った、エルンスト・ルビッチが製作も兼ねたコメディで、脚本にはチャールズ・ブラケットビリー・ワイルダーが加わっている。

第二次大戦勃発して間もない時期に公開され、共産主義から資本主義への単純な憧れを描写する内容から始まる物語は、思想の違う男女の恋を経て、”自由”の素晴らしさを描いて終わる作品であり、映画史に残る傑作コメディとなった。

小気味よい軽快なエルンスト・ルビッチの演出、チャールズ・ブラケットビリー・ワイルダー他による、シニカル且つ優雅で洒落た表現の多い脚本は冴え渡る。

”ガルボが笑う!/Garbo laughs!”という、余りにも有名なキャチコピーの通り、グレタ・ガルボ共産主義ロボットのような堅物の特別全権使節として登場し、愉快で魅力的な貴族との出会いにより、豊かな表情の妖艶な女性に変貌していく姿はファン必見だ。

ヒロインに惹かれる愛すべきキャラクターである伯爵を見事に演ずるメルヴィン・ダグラスは、グレタ・ガルボの次回作であり最後の作品となった「奥様は顔が二つ」(1941)でも共演した。

第12回アカデミー賞では、作品、主演女優(グレタ・ガルボ)、原案、脚色賞にノミネートされた。

1990年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

また、本作をミュージカル化したのが、フレッド・アステアシド・チャリシー共演の「絹の靴下」(1957)である。

宝石を取り戻そうとするロシア人の大公妃アイナ・クレア、宝石を売却しようとするソ連の貿易員シグ・ルーマンフェリックス・ブレサートアレクサンダー・グラナック、その上司であるベラ・ルゴシ、ホテル支配人のロルフェ・セダン、ホテルのボーイをする大公妃の従僕である伯爵グレゴリー・ゲイ、宝石商のエドウィン・マクスウェル、レオン(メルヴィン・ダグラス)の執事リチャード・カール、ヒロインのルームメイトの音楽家タマラ・シェインソ連のビザ担当官ジョージ・トビアス、カフェのオーナー、チャールズ・ジューデルスなどが共演している。


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