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特急二十世紀 Twentieth Century (1934) 4.11/5 (35)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

舞台に情熱を燃やし自分の育てた女優に恋してしまったプロデユーサーが、異常なまでの嫉妬心から彼女に逃げられ舞台に復帰させようと四苦八苦する姿を描く、製作、監督ハワード・ホークス、主演ジョン・バリモアキャロル・ロンバードウォルター・コノリー他共演によるコメディの秀作。


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ハワード・ホークス
製作:ハワード・ホークス
戯曲:チャールズ・B・ミルホランド”Napoleon on Broadway”
脚本
ベン・ヘクト

チャールズ・マッカーサー
撮影:ジョセフ・H・オーガスト

編集:ジーン・ハヴリック
音楽:ハワード・ジャクソン

出演
ジョン・バリモア:オスカー・ジャッフェ
キャロル・ロンバード:リリー・ガーランド
ウォルター・コノリー:オリヴァー・ウェッブ
ロスコー・カーンズ:オーウェン・オマリー
エチエンヌ・ジラルド:マシュー・J・クラーク
チャールズ・レイン:マックス・ジェイコブス
ラルフ・フォーブス:ジョージ・スミス
エドガー・ケネディ:オスカー・マクゴニグル

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1934年製作 91分
公開
北米:1934年5月3日
日本:1934年11月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ブロードウェイ
劇場を所有する著名なプロデューサーのオスカー・ジャッフェ(ジョン・バリモア)は、新作の公開を迎えようとしていた。

オスカー自らが見出した新人女優リリー・ガーランド(キャロル・ロンバード)を起用した芝居だったが、部下のオリヴァー・ウェッブ(ウォルター・コノリー)や演出家のマックス・ジェイコブス(チャールズ・レイン)は、彼女の大根役者ぶりに頭を痛める。

代役を起用しようとしたオリヴァーは、オスカーの怒りを買い劇場を追い出されてしまう。

自ら稽古の演出を始めたオスカーは、辞める準備を始めていたオリヴァーを再び従え、稽古に熱中し、リリーを夜中までしごく。

自分ばかり責めるオスカーに、怒りをぶちまけるリリーを見て、オスカーは彼女に眠っている素質があるのを見抜く。

そしてオスカーは、必ず大女優にしてみせると、リリーに自分の情熱を伝える。

そして舞台初日を迎えたリリーは、オスカーの期待に応えて見事な演技を披露し、大女優への道を歩み始める。

コンビとなった二人の舞台は大ヒットを続けるが、リリーに恋心を抱いてしまったオスカーの、嫉妬深さに彼女は嫌気が差してしまう。

リリーは度々ヒステリーを起こすのだが、その度に、芝居がかった、引き止めようとするオスカーの策略に、彼女ははめられてしまう。

その後オスカーは、改心して嫉妬するのを止めたことをリリーに伝え、彼女を油断させる。

そしてオスカーは、探偵のオスカー・マクゴニグル(エドガー・ケネディ)に、リリーの調査を依頼する。

電話機に盗聴器を仕掛けたオスカーだったが、盗聴されてるような気がしたオリヴァーが、それを外そうとしてしまい、それがリリーにばれて、マクゴニグルは彼女に痛めつけられてしまう。

怒ったリリーは、映画出演のためにハリウッドに向かってしまう。

それを知ったオスカーは取り乱し、業界からリリーを追放しようと考える。

リリーの代役を探し、舞台を続けようとするオスカーは、演出家マックスと対立して、彼をクビにしてしまう。

しかし、今度はリリーの時のようにはいかず、舞台は大失敗し、オリヴァーとオーウェン・オマリー(ロスコー・カーンズ)は途方に暮れてしまう。

劇場の使用料も払えなくなったオスカーは、警察に追われることになる。

シカゴから、ニューヨーク行きの特急列車”20世紀号”に乗ろうとするオスカーは、変装して警察の目を盗み、まんまと列車に乗車することに成功する。

ニューヨークの劇場も差し押さえられることになり、オスカーがクビにした、マックスに頼ることを勧めたオリヴァーも、オスカーの怒りを買いクビになってしまう。

その時、停車駅に、リリーが恋人ジョージ・スミス(ラルフ・フォーブス)と現れ、偶然にもオスカーの隣の部屋に乗車してくる。

オリヴァーとオーウェンは早速リリーに探りを入れるが、オスカーとのコンビ再開をきっぱり断られてしまう。

オスカーはリリーを取り戻す自信を見せるが、彼女がジョージと仲むつまじくしているのを見てショックを受ける。

オスカーは、列車に居合わせた”受難劇”の役者にヒントを得て、リリーに”マグダラのマリア”を演じさせようと考える。

オリヴァーが、製薬会社の社長マシュー・J・クラーク(エチエンヌ・ジラルド)と社内で知り合い、オスカーに20万ドル投資してくれることになる。

しかし、クラークが病院から抜け出した、宗教家を装う挙動不審の狂人と分かる。

舞台装置などの準備を始めて、資金を投入してしまったオリヴァーは卒倒しそうになる。

それを知ったオスカーや、話に乗りかけていたリリーはショックを受けるが、マックスの芝居に出演する予定の彼女は彼が現れたために安心する。

オスカーは絶望して拳銃自殺も考えるが、そこに再びクラークが現れ、銃を奪って彼を撃ってしまう。

かすり傷一つなかったオスカーは閃き、自殺を図ったという芝居でリリーの同情を買おうとする。

オスカーは、リリーとの契約書を、自分が死んだら棺桶に入れてくれとオリヴァーとオーウェンに頼み、見事に彼女にサインさせてしまう。

そして、オスカーは舞台稽古を始めるが、大女優リリーを再び素人扱いしてしごき始める。


解説 評価 感想 ■

The Front Page”などの傑作舞台劇を世に送り出した、ベン・ヘクトチャールズ・マッカーサーの戯曲”Napoleon on Broadway”の映画化。

*(簡略ストー リー)
ブロードウェイ
著名なプロデューサー、オスカー・ジャッフェは、新人女優リリー・ガーランド主演の舞台公開を控えていた。
オスカーは、リリーの演技の未熟さに頭を抱えるスタッフと共に、猛稽古を始める。
それに耐え切れず、怒りをぶちまけるリリーを見て、オスカーは、彼女の隠されている素質を見抜く。
そして、2人の舞台は成功してリリーは大女優の道を歩み始める。
やがて、オスカーはリリーに惹かれてしまい、その嫉妬心に彼女は嫌気が差し、映画出演のためハリウッドに向かってしまう。
ショックを受けたオスカーは、その後は失敗の連続となり落ちぶれてしまう。
警察に追われる身のオスカーは、シカゴからニューヨーク行きの特急列車”20世紀号” に乗り込むが、そこにリリーも乗車してくる・・・。
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1930年代半ばに登場した”スクリューボール・コメディ”の初期作品で、後に「赤ちゃん教育」(1938)や「ヒズ・ガール・フライデー」(1940)等の傑作を生み出す、ハワード・ホークスが製作、監督した、彼にとっては、この分野では始めてとなる作品。

舞台のプロデユーサーが、あたふたする部下を尻目に、巧みな”芝居”や変装で、結構、真面目に対処しようとするところなどが実に可笑しい。

特急列車”20世紀号”内での、”逃げ場のないゲーム”的な、巧妙な脚本と展開の面白さ、ハワード・ホークスの軽快な演出は冴え渡る。

舞台への情熱と恋人への嫉妬心を持つ男を、狂人のように演ずるジョン・バリモアの熱演は見もので、要所要所で危機を逃れる”下手な芝居”がまた笑わせてくれる。

サイレント時代から活躍していたものの、紆余曲折あり、1930年代に入り、コケティッシュな魅力で人気は急上昇し、本作でコメディ・スターとしてトップの地位を掴んだ、キャロル・ロンバードの記念すべき作品とも言える。

主人公(バリモア)に手玉に取られ右往左往する部下のウォルター・コノリーロスコー・カーンズ、後半列車内で頻繁に登場する精神患者のエチエンヌ・ジラルド、主人公と対立し袂を分かち、その後に成功する演出家で、若きチャールズ・レインなどが共演している。


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