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裏切りのサーカス Tinker, Tailor, Soldier, Spy (2011)

MI6所属のスパイ小説家ジョン・ル・カレによる1974年に発表された”ジョージ・スマイリー”を主人公にしたシリーズの第1作”ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ”を基に製作された作品。
イギリス諜報部幹部に潜む二重スパイを探し出すためのスパイ戦を描く、主演ゲイリー・オールドマンコリン・ファーストム・ハーディマーク・ストロングキーラン・ハインズベネディクト・カンバーバッチ他共演、監督トーマス・アルフレッドソンによるサスペンスの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ゲイリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest
マーク・ストロング / Mark Strong / Pinterest
ベネディクト・カンバーバッチ / Benedict Cumberbatch 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:トーマス・アルフレッドソン

製作総指揮
ピーター・モーガン

ライザ・チェイシン
ロン・ハルパーン
デブラ・ヘイワード

ジョン・ル・カレ
ダグラス・アーバンスキー
製作
ティム・ビーヴァン

エリック・フェルナー
ロビン・スロヴォ
原作:ジョン・ル・カレティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ
脚本
ブリジット・オコナー

ピーター・ストローハン
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:ディノ・ヨンサーテル
音楽:アルベルト・イグレシアス

出演
ジョージ・スマイリー:ゲイリー・オールドマン

ビル・ヘイドン:コリン・ファース
リッキー・ター:トム・ハーディ
ジム・プリドー:マーク・ストロング
ロイ・ブランド:キーラン・ハインズ
ピーター・ギラム:ベネディクト・カンバーバッチ
パーシー・アレリン:トビー・ジョーンズ
トビー・エスタヘイス:デヴィッド・デンシック
ジェリー・ウェスタービー:スティーヴン・グレアム
オリヴァー・レイコン:サイモン・マクバーニー
コントロール:ジョン・ハート
イリーナ:スヴェトラーナ・コドチェンコワ
コニー・サックス:キャシー・バーク
メンデル:ロジャー・ロイド=パック
マッケルヴォア:クリスチャン・マッケイ
アレクセイ・ポリヤコフ:コンスタンチン・ハベンスキー
カーラ(声):マイケル・サーン
クリスマス・パーティーのゲスト:ジョン・ル・カレ

イギリス/フランス/ドイツ 映画
配給 StudioCanal UK

2011年製作 127分
公開
イギリス:2011年9月16日
フランス:2012年2月8日
ドイツ:2012年2月2日
北米:2012年1月6日
日本:2012年4月21日
製作費 £20,000,000
北米興行収入 24,104,113
世界 $80,630,608


アカデミー賞 ■
第84回アカデミー賞

・ノミネート
主演男優(ゲイリー・オールドマン
脚色・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1973年、東西冷戦下。
イギリスの諜報機関”サーカス”のリーダー、コントロール(ジョン・ハート)は、工作員ジム・プリドー(マーク・ストロング)を呼び出し、極秘任務でハンガリーに向かうよう命ずる。

ブダペスト
ソ連がサーカスに送り込んだ、スパイ”モグラ”の情報を持つ亡命希望の将軍と会うよう指示されたプリドーだったが、彼はそれに失敗して命を落とす。

ビル・ヘイドン(コリン・ファース)ら幹部の前でコントロールは今回の件で責任を取り、右腕ジョージ・スマイリー(ゲイリー・ールドマン)と共にサーカスを去ることを告げる。

幹部のパーシー・アレリン(トビー・ジョーンズ)とロイ・ブランド(キーラン・ハインズ)は、”女王陛下の官吏”次官オリヴァー・イコン(サイモン・マクバーニー)に、前線でソ連の脅威を防ぐ困難を説明する。

その後レイコンは、サーカスのピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)が身元を保障するという男、リッキー・ター(トム・ハーディ)からの電話を受ける。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1973年、東西冷戦下。
イギリスの諜報部“サーカス”のリーダーであるコントロールは、5人の幹部の中にソ連の二重スパイ“モグラ”がいるという情報を入手する。
ハンガリーの将軍が、“モグラ”の名前との交換条件に亡命を希望したために、コントロールは、工作員プリドーを派遣する。
しかし、ブダペストでの作戦は失敗してプリドーは殺され、その責任をとり、コントロールと右腕のジョージ・スマイリーはサーカスを去る。
その後、”女王陛下の官吏”の次官レイコンは、最前線で汚れた仕事をするスカルプハンターのターから、幹部の中に”モグラ”がいるという情報を得る。
レイコンはスマイリーを呼び出し、幹部の中に潜む”モグラ”を探し出すことを依頼する。
それを断ったスマイリーだったが、コントロールも知っていた、その件の真相を究明するため行動開始するのだが・・・。
__________

ジョン・ル・カレの傑作スパイ・サスペンスであり、イギリスを代表する実力派スター競演の豪華なキャスティング、スウェーデン出身のトーマス・アルフレッドソンの英語作品初監督も注目だ。
ジョン・ル・カレ(製作総指揮兼)は、クリスマス・パーティーのゲストで出演している。

諜報部の、それも幹部に潜むスパイ探しということで、序盤からの緊迫感溢れる展開、そして頭脳戦に引き込まれる。

いきなり殺されてしまう工作員のマーク・ストロングが、そのまま姿を消すことは考えられない、冒頭のショッキングな映像、俳優、そして役柄共に”大物”であるにも拘らず、展開に絡む度合いが異常に少ないコリン・ファースの存在が妙に気になる人物キャラクターの描写が、終盤で生かされる演出なども見事だ。

第84回アカデミー賞では、主演男優(ゲイリー・オールドマン)、脚色、作曲賞にノミネートされた。

常に広範囲の物事を分析し、洞察力のある主人公を、多くを語らずもその雰囲気や物腰で演ずる、ゲイリー・オールドマンの存在には圧倒される。

乱れる一方の西側を捨てて裏切る、サーカスの幹部コリン・ファース、前線で危険な仕事を請け負う工作員のトム・ハーディ、同じくマーク・ストロング、主人公に協力する諜報員を印象深く好演するベネディクト・カンバーバッチ、幹部キーラン・ハインズトビー・ジョーンズデヴィッド・デンシック、解雇される職員のスティーヴン・グレアム、”女王陛下の官吏”の次官サイモン・マクバーニー、サーカスのリーダー、ジョン・ハートソ連のスパイ、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、解雇される職員のキャシー・バーク、諜報員ロジャー・ロイド=パッククリスチャン・マッケイソ連大使館員のコンスタンチン・ハベンスキー、東側のスパイ”カーラ”の声のマイケル・サーンなどが共演している。


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