レンガが積まれた壁の向こうにいるものが怖いと言うアイザックは、マシューズから、よけいなことは考えずに単純に監視を続けるようにと言われる。
壁の向こうには誰もいないと考えたマシューズは、監視を止めることにして立ち上がる。
スナイパーがいるという妄想は聞き飽きたと言うマシューズは、死体から無線機を奪うためにパイプラインに近づく。
アイザックに監視されながら現場に近づくマシューズは、何人もの死体を確認して、誰もいないと判断する。
壁を監視させて周囲をチェックするマシューズは、全員、頭を撃たれていることを再確認してアイザックに伝えた直後に銃弾を受けてしまう。
マシューズが倒れたために現場に近づくアイザックは、右ひざを撃たれてしまい、壁の後ろに隠れる。
傷口を見て動揺するアイザックは、様子を確認したマシューズから、巻き込んでしまったことを謝罪される。
苦しむマシューズに止血帯を使うよう指示したアイザックは、無線で助けを呼ぶようにと言われる。
傷口からの出血を止めるために、痛みを堪えながら右大腿部をベルトで締めて時間を記録したアイザックは、無線機のアンテナを撃たれていることに気づき焦る。
それをマシューズに伝えたアイザックは、反撃する気の彼を制止する。
どこから撃ってきたか訊かれたアイザックは、分かるはずがないと答える。
着弾して何秒後に銃声がしたかを訊かれたアイザックは、撃ち返すと言うマシューズに、銃に触るなと伝える。
崩れやすい壁のレンガを一部外してスコープで周囲を見ようとしたアイザックは、右手の薬指を潰してしまう。
マシューズに呼びかけても返事がないため、アイザックは、激痛に耐えながらナイフで傷口から弾丸を摘出し、ガーゼを当てて包帯で縛り、意識を失ってしまう。
無線の声(ライト・ナクリ)で目覚めたアイザックは、戦線離脱を要求して仲間が撃たれたことを伝え、負傷者の搬送を要請する。
位置を訊かれたアイザックは、それを伝えて待機するようにと言われる。
無線の相手に呼びかけたアイザックは、既にローカル通信になっているので近くにいるかを確認する。
IDを訊かれたアイザックは、自分と死んだと思われるマシューズの名前と階級を伝え、ヘリコプターを用意すると言われる。
摘出した弾丸が”NATO”で使用されているものだということを確認したアイザックは、相手がスナイパーなのでドローンの派遣を要請する。
チャレンジ・コードを教えろと言われたアイザックは、通常の手順と違うことを疑問に思いながらも交信を続け、相手から、発煙筒はあるかと訊かれる。
カービン銃と拳銃しか持っていないと伝えたアイザックは、位置を特定するために上空に向かって撃つよう指示される。
スナイパーに位置がバレると言うアイザックだったが、それが分からなければ救援できないと言われる。
仕方なく拳銃を手にしたアイザックだったが、こんな手順はないと言って、相手の英語に訛りがあることに気づき、アメリカ人でないことを確認する。
カモフラージュだと言われたアイザックは、相手がスナイパーだと気づき、話をしながらスコープで監視する。
イラク人の一般市民だと言われたアイザックは、銃声や撃たれた角度などから、相手までの距離を1500mと割り出す。
周囲をスコープで見ながら自分のことを話したアイザックは、アメリカ軍で訓練を受けた裏切り者だろうと相手に伝える。
話をしながら、壁の向こうで死んでいる兵士が無線機を持っていることに気づいたアイザックは、戦死したディーンのスコープを自分が使っていることを相手がが知っていたために驚く。
話をしないとマシューズの頭を撃ち抜くと言われたアイザックは、戦闘が終わって暇だったので仲間と”ベイク”(日焼け)したことを話す。
ディーンの話を拒むアイザックだったが、相手から聞きたいと言われる。
マシューの顔を撃ち判別できなくするのは簡単だと言われたアイザックは、無線機をとることができないために諦める。
水筒の水を飲もうとしたアイザックは、それに穴が空いていることに気づき、壁の下に見えているディーンのスコープの話を聞きたいと言われる。
相手の目的を知ろうとしたアイザックは、ただ話がしたいだけで、水筒も撃ったので喉が渇いているはずだと言われる。
それは不可能だと伝えたアイザックは、狙って撃ったと言われ、アンテナも膝も意図して狙い、膝窩静脈があるので止血しても出血は止まらないことを知らされる。
全て相手が話す通りだったために焦るアイザックは、失血で朦朧として夜が来る前には死ぬと言われる。
壁の話になったアイザックは、アメリカ軍が壊そうとしたそれは学校の一部だったと言われる。
相手の弾倉は20発入りだと考えたアイザックは、残りの弾丸を計算する。
銃の話などをしながら無線の音などを参考にして、相手が前方の瓦礫の山にいると確信したアイザックは、相当な腕前であることから、恐れられるスナイパーの”ジューバ”であることを確認する。
ジューバを名乗るものは多くいて、自分はただの男だと言う相手に、アイザックは、アメリカ兵を75人狙撃した”死の天使”だと伝える。
射撃を教わった仲間を裏切ったとジューバに伝えたアイザックは、味方だと考えながら反撃するのが正しいことか、なぜイラクに居座るのかと訊かれる。
ディーンのためかと言われたアイザックは、どこでその名を知ったのかジューバに尋ねる。
故郷が近くだったディーンのいとことは学校が同じだったと話すアイザックは、自分の父親がディーンの息子の面倒を見て、彼の妻はスーパーマーケットで働いていたと伝える。
あの頃には戻りたくないと伝えたアイザックは、ジューバから、片がついたら顔の皮膚を剥がし目もえぐり出し、嘘ばかりつく舌を胸に飾ると言われる。
早く撃てと伝えたアイザックは、死体は仲間に見つけさせると言われ、ジャケットとヘルメットをジューバに見せるものの、反応がない。
強風で砂が舞ったため、死体に向かい無線機と装備品などを持って戻ったアイザックは、発砲されて壁の一部が崩れる。
装備品の中の水を飲みスナックを食べたアイザックは、ジューバから、簡単に撃ち殺せたと言われる。
運んできた無線機が使えないこととスコープのレンズに傷がついたことを知ったアイザックは、撃ちそこなったのでたいした腕ではないとジューバに伝える。
ジューバの無線をマシューズに聴かせて、彼が生きていることを確認にしたアイザックは、スナイパーが瓦礫の山にいることを伝える。
距離は1500~1550mだと言われたマシューは、脇にある銃を手にしようとする。
ジューバの気を引こうとするアイザックは話しかけるが、教師をしていた彼から、学校を破壊され生徒達が思い出されると言われ、民間人まで殺したことを非難される。
マシューズは銃に手が届くが、風が止んだために、アイザックは動くなと伝える。
ジューバがマシューズを狙っていることを知ったアイザックは、ディーンのスコープを持っている理由を話そうとずる。
ライフルを持てなくなった理由を忘れないためだとジューバに伝えたアイザックは、落したスコープを拾おうとしてディーンが撃たれたことを話す。
自分がスナイパーを見落としたせいだと言うアイザックは、ディーンが死んだのは自分のせいだとジューバに伝える。
マシューズが銃を構えたので指示を与えたアイザックは、それをジューバに聴かれてしまい、銃を乱射する。
ジューバの位置を知らされたマシューズは、瓦礫の山を狙撃するものの、弾丸を装填する間に撃たれてしまう。
マシューズを見逃してほしいとジューバに伝えたアイザックは、這って来るマシューズに声をかけて助けようとする。
目の前でマシューズが止めを刺される姿を見たアイザックは、家に帰りたいと言って涙する。
ジューバから、帰りたくないはずだと言われたアイザックは、その理由を訊かれる。
動揺するアイザックは、自分がディーンを殺したと伝える。
敵兵の生死を確認しに行ったディーンだったが、生きていた相手が発砲してきたので、反撃した自分の流れ弾に当たって死んだことを話すアイザックは、嘘ばかり言っていたことをジューバに伝えて涙する。
あらゆる人間に嘘をついてきたと言うアイザックは、ジューバが応答しないことを疑問に思う。
運んできた無線機のアンテナを外してもう一台に接続したアイザックは、自分に成り済ましたジューバが、司令部に連絡を入れて応援を要請していることを知る。
司令部に連絡するジューバが、アメリカ兵を誘き寄せるのを繰り返していたことに気づいたアイザックは意識を失う。
カラスに傷口を突かれて目覚めたアイザックは、ジューバに連絡しても応答がない。
木材と装備品のヒモを使いマシューズの銃を手繰り寄せたアイザックは、銃を設置して救援のヘリコプターを確認する。
壁を崩したアイザックは、狙撃してきた瓦礫の山に向けて発砲する。
その後、反撃されないため、覚悟を決めて立ち上がったアイザックは、ジューバを仕留めたと確信する。
マシューズの遺体と共に救援隊のヘリに運び込まれたアイザックは、治療を受ける。
しかし、ヘリは狙撃されて兵士は銃弾を受け、アイザックは瓦礫の山のことを知らせるものの、操縦不能となったヘリは墜落する。
バグダッド本部からの連絡を受けたジューバは、ヘリのパイロットに扮して応答する。