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恋の凱歌 The Song of Songs (1933)

1908年に発表された、ヘルマン・ズーデルマンの小説”The Song of Songs”を基にした、エドワード・シェルドンの1914年の戯曲”The Song of Songs”の映画化。
世間を知らない美しい女性と貧しい彫刻家の恋を描く、監督ルーベン・マムーリアン、主演マレーネ・ディートリヒブライアン・エイハーンライオネル・アトウィル他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)

マレーネ・ディートリッヒ / Marlene Dietrich / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ルーベン・マムーリアン
原作
ヘルマン・ズーデルマンThe Song of Songs”(小説)
エドワード・シェルドンThe Song of Songs”(戯曲)
脚本
サミュエル・ホッフェンスタイン
レオ・ビリンスキー
撮影:ヴィクター・ミルナー
音楽
カール・ハヨス(クレジットなし)
ヘルマン・ハンド(クレジットなし)
バーンハード・コーン(クレジットなし)
ミラン・ロダー(クレジットなし)

出演
リリー・チェパネク:マレーネ・ディートリヒ
リチャード・ワルドウ:ブライアン・エイハーン
フォン・メルツバッハ男爵:ライオネル・アトウィル
ラスムッセン夫人:アリソン・スキップワース
ヴァルター・フォン・プレル:ハーディー・オルブライト
フォン・シュヴェルトフェフェ夫人:ヘレン・フリーマン
御者:ポール・パンツァー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1933年製作 90分
公開
北米:1933年7月19日
日本:1933年9月2日


ストーリー
父親を亡くしたリリー・チェパネク(マレーネ・ディートリヒ)は、伯母ラスムッセン夫人(アリソン・スキップワース)を頼りベルリンに向かう。
裏町で貸本屋を営む伯母の元に着いたリリーは、店の手伝いを始める。
ある日、近所に住む貸本の顧客である若い彫刻家リチャード・ワルドウ(ブライアン・エイハーン)は、美しいリリーに気づき、モデルを依頼する。
気難しく不躾なリチャードの依頼を断ったリリーだったが、夢を追う彼に惹かれ、その夜、アパート兼アトリエを訪ねる。
全裸になることを要求されたリリーは戸惑うが、リチャードの指示に従う。
リリーが部屋を抜け出したことに気づいた伯母は、戻って来た彼女を叱る。
彫像の製作を始めたリチャードは、その依頼主であるフォン・メルツバッハ男爵(ライオネル・アトウィル)の訪問を受ける。
男爵は、その場にいたリリーの美しさに心を奪われ、彼女を自分のものにしようと考え、ラスムッセン夫人に近づき援助し始める。
リチャードは、男爵の地位や財産を考えると、貧しい自分にはリリーの愛が負担に思えるようになり、旅立つことにする。
リチャードの気持ちを知らないリリーは裏切られたと思い、男爵との結婚を決意するのだが・・・。


解説 評価 感想

ロシア出身でロンドンで舞台監督となり、アメリカに移り成功していたルーベン・マムーリアンが、パラマウントに招かれてハリウッドスターとなったマレーネ・ディートリヒと組んだ作品。

世間を知らない美しい女性と貧しい彫刻家の恋を描く恋愛ドラマ。

本作は、サイレント映画、エルシー・ファーガソン主演の”The Song of Songs”(1918)とポーラ・ネグリの”嘆きの白百合”(1924)のリメイクでもある。

既に30歳を過ぎていたマレーネ・ディートリヒだったが、田舎から都会に出てきた世間知らずの女性を演じている。
彼女をモデルにした全裸像などが登場し、当時としては刺激的な内容だったため問題になったプレコード作品。

主人公と愛し合う貧しい彫刻家を好演するブライアン・エイハーンジョーン・フォンテインの最初の夫)、彼の支援者で、主人公を強引に手に入れる男爵のライオネル・アトウィル、主人公の伯母アリソン・スキップワース他、ハーディー・オルブライトヘレン・フリーマンポール・パンツァーなどが共演している。


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