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追憶の森 The Sea of Trees (2015)

亡くなった妻と約束した”理想の場所”である富士山の麓の青木ヶ原の樹海で死を迎えようとするアメリカ人男性の様々な思いを描く、監督ガス・ヴァン・サント、主演マシュー・マコノヒー渡辺謙ナオミ・ワッツ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ガス・ヴァン・サント

製作
ギル・ネッター
ケン・カオ
クリス・スパーリング
F・ゲイリー・グレイ
ケヴィン・ハロラン
E・ブライアン・ドビンズ
脚本:クリス・スパーリング
撮影:キャスパー・タクセン
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:メイソン・ベイツ

出演
アーサー・ブレナン:マシュー・マコノヒー
タクミ・ナカムラ:渡辺謙
ジョーン・ブレナン:ナオミ・ワッツ
ガブリエラ・ラフォルテ:ケイティ・アセルトン
エリック:ジョーダン・ガヴァリス
タカハシ医師:ジェームズ・サイトウ
救急隊員:オーウェン・バーク
キャビンアテンダント:玄理

アメリカ 映画
配給 A24
2015年製作 106分
公開
北米:2016年8月26日
日本:2016年4月29日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $20,440


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
アメリカ人のアーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)は空港に向い、駐車場に車を乗り捨ててターミナルで東京行きの搭乗手続きをする。

東京から新幹線で静岡県に着き、タクシーで青木ヶ原の樹海に向ったアーサーは森に入る。

思い止まるようにという内容の看板を何度か目にしながら、アーサーは立入禁止区域に入り、目印のリボンが張られる場所を通り、遺品や遺体を確認する。

立ち止まったアーサーは座り込み、水を用意して妻ジョーン宛の小包を起き、睡眠薬を飲む。

そこに、ふらつきながらさ迷う日本人男性のタクミ・ナカムラ(渡辺謙)が現れて倒れ込む。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
妻を亡くして絶望したアメリカ人のアーサー・ブレナンは、日本に旅立つ。
”理想の場所”で死ぬことを妻ジョーンと約束していたアーサーは、富士山の麓の青木ヶ原樹海に向い、森に入り最後の時を迎えようとする。
そこに、日本人男性のタクミが現れ、アーサーは、助けを求める彼と共に森から脱出しようとするのだが・・・。
__________

妻との約束を果たそうとする死を覚悟した男性の思いを描く、ガス・ヴァン・サントの監督、マシュー・マコノヒー渡辺謙ナオミ・ワッツ共演によるドラマ。

舞台は日本、富士山の麓の青木ヶ原樹海ということで非常に興味深く鑑賞できる作品なのだが、実際の撮影は、現場によく似たアメリカ本土で行われた。

主人公が樹海に向かうタクシーが、1970年代初頭のトヨタ・クラウンであることや、森の中の雰囲気が現地ではないという感じするため、日本人としては違和感を感じる。

更に、主人公が森の中で出会う日本人との会話で、彼が妻子の名前は”キイロ”と”フユ”と語ったことで、霊的空間の中で起きる、現実に存在する”人”ではないことが想像できる。(日本人ならば、それが名前とは思えない判断できる)
但し、クライマックスで描かれているように、日本を知る者から、それが”色と季節”であると言われなければ外国人は理解できないという、手抜きとも言える、こじ付けのような脚本も気になる。
出演する日本人役の日本語もおかしいし、青木ヶ原樹海が舞台であるにも拘らず日本人が軽視されている気分にもなってしまう。

ガス・ヴァン・サント作品であり、実力派人気スター競演の注目作なのだが、作品は酷評され拡大公開もされなかった。
しかし、第68回カンヌ国際映画祭ではパルムドールにノミネートされた。

死を覚悟して樹海に入るものの、その場に導いた妻の思いに救われる男性を深い演技で演ずるマシュー・マコノヒー、その妻の思いを伝える役であった、主人公が森で出会う男性の渡辺謙、主人公を”理想の場所”に導き彼を救う先立った妻ナオミ・ワッツ、彼女の友人ケイティ・アセルトン、学生ジョーダン・ガヴァリス、救出された主人公を治療する医師ジェームズ・サイトウ、救急隊員オーウェン・バークなどが共演している。


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