気のいい芸人と恋人との仲を引き裂かれ家出した王女が巻き起こす騒動を描く、 製作サミュエル・ゴールドウィン、監督デヴィッド・バトラー、主演ボブ・ホープ、ヴァージニア・メイヨ、ウォルター・ブレナン、ウォルター・スレザック、ヴィクター・マクラグレン他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・バトラー
製作:サミュエル・ゴールドウィン
原案
アレン・ボレッツ
カーティス・ケニオン
脚本
ドン・ハートマン
メルヴィル・シェイヴルソン
エヴェレット・フリーマン
撮影
ヴィクター・ミルナー
ウィリアム・スナイダー
編集:ダニエル・マンデル
音楽:デヴィッド・ローズ
出演
シルベスター・クロスビー:ボブ・ホープ
マーガレット・ウォーブルック:ヴァージニア・メイヨ/(歌声):ルアン・ホーガン
フェザーヘッド:ウォルター・ブレナン
ラ・ロッシュ:ウォルター・スレザック
バレット船長/フック:ヴィクター・マクラグレン
ペドロ:マーク・ローレンス
酒場の店主:ヒューゴ・ハース
宿の女将:モード・エバーン
ドン・ホセ:アディア・クズネツォフ
ペリー:ブランドン・ハースト
アロンゾ:トム・ケネディ
メアリー・アンの船長:スタンリー・アンドリュース
王:ロバート・ワーウィック
王の船の庶民:ビング・クロスビー
酔った海賊:フランシス・フォード(クレジットなし)
ゴリラ:ロンド・ハットン(クレジットなし)
海賊:マイク・マズルキ(クレジットなし)
宮殿の守衛:エドワード・ペイルSr.(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 RKO
1944年製作 94分
公開
北米:1944年11月17日
日本:1951年4月5日
製作費 $2,000,000
■ アカデミー賞 ■
第17回アカデミー賞
・ノミネート
美術監督(カラー)・ドラマ音楽賞
■ ストーリー ■
国王(ロバート・ワーウィック)である父の反対を押し切り、平民と結婚することを決めたマーガレット王女(ヴァージニア・メイヨ)は、帆船メリー・アンで旅立ち、芸人シルベスター・クロスビー(ボブ・ホープ)に出会う。
フックと呼ばれる海賊の船長バレット(ヴィクター・マクラーグレン)はメリー・アンを襲い、乗組員を殺してマーガレットとジプシー女に扮したシルベスターを捕らえる。
年老いた刺青師フェザーヘッド(ウォルター・ブレナン)は、シルベスターが気に入る。
フックから財宝の地図を盗んであったフェザーヘッドは、男だと気づいていたシルベスターを巻き込み、財宝を手に入れようとする。
フェザーヘッドは、シルベスターに地図を渡しマーガレットと共にボートで逃がす。
地図をいとこに渡すようフェザーヘッドに指示されたシルベスターとマーガレットは、カサルージュに着き酒場のショーに出演する。
総督ラ・ロッシュ(ウォルター・スレザック)は、マーガレットが王女だと気づき、身代金目当てに彼女を連れ去る。
総督の宮殿に向かったシルベスターは、ラ・ロッシュが愛人扱いするマーガレットを救い出そうとするのだが・・・。
サミュエル・ゴールドウィンが製作し、2年前に「モロッコへの道」(1942)を監督したデヴィッド・バトラーとボブ・ホープが再び組んだ作品。
少々間抜けな気のいい芸人と、恋人との仲を引き裂かれ家出した王女が巻き起こす騒動を描くコメディ。
主人公の芸人を演ずるボブ・ホープが、ギャグを連発する愉快な内容は大いに楽しめる。
英雄となった主人公が、意外な人物の登場で”痛い目に遭う”ラストも笑わせてくれる。
庶民との恋を禁じられ家出した王女を演ずるヴァージニア・メイヨの、テクニカラーに映える美しさが印象的だ。
また、銃戦車のような迫力で迫る海賊船の船長ヴィクター・マクラグレンの熱演、彼の宝を狙うずる賢い乗組員ウォルター・ブレナン、王女の身代金目当ての強かな総督ウォルター・スレザックなど、脇を固める実力派スターの共演も注目だ。
第17回アカデミー賞では、美術監督(カラー)、ドラマ音楽賞にノミネートされた。
海賊のマーク・ローレンス、酒場の店主ヒューゴ・ハース、宿の女将モード・エバーン、メアリー・アンの船長スタンリー・アンドリュース、国王ロバート・ワーウィック、酔った海賊フランシス・フォード、ゴリラのロンド・ハットン、海賊のマイク・マズルキ、宮殿の守衛エドワード・ペイルSr.、他、ブランドン・ハースト、トム・ケネディなどが共演している。
そして、ラストで王女の恋人としてビング・クロスビーがゲスト出演している。