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シャーロック・ホームズ 死の真珠 The Pearl of Death (1944) 4.09/5 (33)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1904年に発表された、アーサー・コナン・ドイルの短編小説”The Adventure of the Six Napoleons”を基に製作された作品で、14作製作された”シャーロック・ホームズ・シリーズ”の第9作目。
犯罪者に奪われた至宝である”ボルジア家の真珠”の行方を追う私立探偵シャーロック・ホームズの活躍を描く、製作、監督ロイ・ウィリアム・ニール、主演ベイジル・ラスボーンナイジェル・ブルースイヴリン・アンカースマイルズ・マンダー他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ロイ・ウィリアム・ニール

製作:ロイ・ウィリアム・ニール
原作:アーサー・コナン・ドイルThe Adventure of the Six Napoleons
脚本:バートラム・ミルハウザー
撮影:ヴァージル・ミラー
編集:レイ・スナイダー
音楽:ポール・ソーテル

出演
シャーロック・ホームズ:ベイジル・ラスボーン
ジョン・H・ワトソン:ナイジェル・ブルース
ナオミ・ドレイク:イヴリン・アンカース
レストレード警部:デニス・ホーイ
ジャイルズ・コノヴァー:マイルズ・マンダー
ハドソン夫人:メアリー・ゴードン
エイモス・ホッダー:イアン・ウルフ
ジェームズ・ゴッドラム:ホームズ・ハーバート
フランシス・ディグビー:チャールズ・フランシス
ベイツ:リチャード・ニュージェント
オックストン・クリーパー:ロンドー・ハットン
ジョージ・ゲルダー:ハリー・コーディング

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1944年製作 69分
公開
北米:1944年8月1日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ドーバーに向かう客船内で、王立博物館の職員ジェームズ・ゴッドラム(ホームズ・ハーバート)の鞄から”ボルジア家の真珠”を奪ったナオミ・ドレイク(イヴリン・アンカース)は、それをカメラに隠し、知り合った聖職者に渡して税関をパスしようとする。

税関で真珠がなくなっていることに気づいたゴッドラムは、船上で呼び出された隙に奪われたと考える。

聖職者からカメラを受け取ったナオミは、迎えに来た車に乗り、犯罪者ジャイルズ・コノヴァー(マイルズ・マンダー)から、自分に好意を持つ殺し屋オックストン・クリーパー(ロンドー・ハットン)が捜していたと言われる。

動揺しながらカメラをコノヴァーに渡したナオミは、その中に真珠が入っていないことに気づく。

真珠は返還するというメモを確認したコノヴァーは、私立探偵”シャーロック・ホームズ”に出し抜かれたとナオミに伝える。

ロンドン、ベーカー街221B。
聖職者に扮して真珠をナオミから取り戻したシャーロック・ホームズ(ベイジル・ラスボーン)は、メイクを落としながら、友人である医師のジョン・H・ワトソン(ナイジェル・ブルース)に真珠を見せる。

偽物だと言うワトソンに本物だと伝えたホームズは、ナオミや犯罪者コノヴァーのことを話し、彼が黒幕だと確信していた。

誰かが来たことに気づいたホームズは警戒し、真珠を隠せと言われたワトソンは、それを口の中に入れる。

現れたのは”スコットランドヤード”のレストレード警部(デニス・ホーイ)で、ワトソンが口に隠していた真珠を見せたホームズは、王立博物館に保管されるのを確認したいと伝える。

王立博物館。
ワトソンとレストレードと共に館長のフランシス・ディグビー(チャールズ・フランシス)に会ったホームズは、真珠を渡して展示ケースに保管させる。

ホームズはコノヴァーを警戒し、簡単に奪えると言うワトソンにディグビーは、真珠を手に取るようにと指示する。

ワトソンが真珠を手にした瞬間、警報が鳴り窓などが閉鎖される。

驚く職員に実演だと伝えたディグビーは、ワトソンが口に入れていた真珠を戻す。

警報は止まり、警備は万全だとホームズらに伝えたディグビーはオフィスに向かう。

それでも不安なホームズは、三人が話している間に配線を切断し、警報を簡単に止めてみせる。

安全のために真珠を金庫に保管することを勧めたホームズだったが、その話を聞いていた職員として働くコノヴァーが、真珠を奪って逃走する。

配線を切断したことで警報は鳴らず扉も閉まらなかったために責められたホームズは、連れて来られたコノヴァーが、わざと捕まったと考える。

真珠を持っていないコノヴァーが通りで女性とぶつかったことを確認したホームズは、彼の拘留をレストレードに要求する。

調査を受けて博物館に採用されていたコノヴァーは、追われたので逃げただけだと主張するものの、拘留されることになる。

器物損壊程度の罪しか問えないために、拘留期間は1~2日だということを確認したホームズは、コノヴァーがぶつかった女性に真珠を渡したか、逃走中に隠した可能性を考える。

隠した場合は仲間に取りに行かせることが考えられるために、ホームズは、レストレードにコノヴァーへの食事の差し入れを許可するよう指示する。

コノヴァーの食事をチェックしたレストレードは、ティーポットに隠されたメモを見つけるが、それは自分をからかう内容だった。

レストランの皿洗いをしていたナオミは、下げられたコノヴァーの食事の皿に書かれていたメモを確認する。

オーナーに注意されたナオミは、皿を割って悪態をつき辞めてしまう。

真珠を奪われた件で評判が落ちたことを気にするワトソンを慰めるホームズは、訪ねて来たレストレードから、背骨を折られて殺されたハーカー少佐の事件のこと知らされる。

それに興味を持ったホームズは、真珠と関係があると考え、ワトソンと共に現場に向かう。

皿や陶器が散乱する現場を調べたホームズは、被害者が”ナポレオン”好きで、ワトソンが調べた骨折箇所が第三腰椎でありことを知る。

陶器だけが割れていることに注目したホームズは、怪力で背骨を折れる男はクリーパーしかいないことでレストレードと意見が一致するものの、彼は捕らえられているはずだと言われる。

クリーパーがいつも第三腰椎を折ることをワトソンに伝えたホームズは、今も彼がロンドンにいるとレストレードに伝えて、割れたものの破片を自分のオフィスに届けることを要求する。

その場を去ったホームズは、クリーパーがコノヴァーの右腕であることをワトソンに話し、二人が事件に関係していると考える。

通りにいたマッチ売りの女を気にしながら、尾行されていることをワトソンに伝えたホームズは銃を用意させる。

マッチ売りに扮していたナオミは合図し、車で現れた男に銃撃されたホームズとワトソンは、身を隠して逃れる。

ハーカー少佐殺害事件の新聞記事をスクラップブックに貼ろうとしていたワトソンは、レストレードの手柄で家政婦を逮捕したという内容を見て笑ってしまう。

記事に糊を塗りパイプに火を点けようとしたワトソンは、記事が袖に張り付いたことに気づかない。

ホームズのような推理を始めたワトソンは、袖に張り付いた記事に気づき、笑いながら、ホームズが帰ったら話そうと考える。

老人に扮したコノヴァーは、本に隠した仕掛けをセットしてホームズを訪ねる。

対応したワトソンは、伝記作家のカービーを歓迎し、葉巻を吸う彼と話す。

かつて事件で世話になったことに対しての感謝の気持ちを語るカービーは、貴重品であるジョンソン博士の初版本の辞書をホームズに進呈するとワトソンに伝える。

それを受け取ろうとするワトソンに、ホームズへの言葉が添えてあるので見られたくないと言うカービーはその場を去る。

本のことが気になるワトソンは、少しくらい見ても構わないだろうと思ったところで、下宿の女主人ハドソン夫人(メアリー・ゴードン)がお茶を運んできてくれる。

そこにホームズが戻り、お茶を運んでくれたハドソン夫人に感謝する。

カービーが訪ねて来たことを知ったホームズは、ジョンソン博士の辞書を置いて行ったことを知らされる。

自分へのプレゼントだと言う辞書を受け取ったホームズは、カービーが葉巻を吸ったことをワトソンに確認する。

タバコを吸わないカービーだったが、吸ったとしてもハバナ産の高級葉巻だと言うホームズは、その男がコノヴァーだと考える。

ホームズは辞書の表紙を開くとナイフが飛び出して天井に突き刺さったために、ワトソンは驚く。

自分を狙うということは、コノヴァーが嫌っている証拠であり、真珠が彼の手に渡っていないとホームズは確信する。

そこに、キャリーという老婦人が背骨を折られた事件があったという電話が入り、ホームズは、陶器も割られていることをワトソンに伝える。

現場を調べキャリーの妹の話を聞いたホームズは、ハーカー少佐と同じ背骨の折れ方をしていることを確認し、レストレードと共に陶器だけが割られる理由を考える。

ホームズは、前の事件と同じように、割れた破片をオフィスに運ぶようレストレードに指示する。

その頃クリーパーは、次の目的の人物サンフォードも殺し、陶器を割って逃げ去る。

破片を調べたホームズは、皿を割ったのは、他の破片を隠すことが目的である可能性を考える。

ある破片を接着剤でつなぎ合わせたホームズは、それが軍帽で、”ナポレオン”の胸像の一部だと気づく。

事件があった3つの家の破片が1つになり、それぞれに同じ胸像があったことに気づいたホームズは、それに真珠が隠されているとワトソンに伝える。

ワトソンと共に博物館から逃げたコノヴァーを捕らえた警備員ベイツ(リチャード・ニュージェント)から話を聞いたホームズは、ジョージ・ゲルダー(ハリー・コーディング)の陶器工房にコノヴァーが入り、約1分後に出てきたところを捕らえたことを知る。

その場を調べたホームズは、製作中の”ベートーヴェン”の胸像と同じような”ナポレオン”を6個作っていたことを知り、ワトソンに指示してコノヴァーの行動を再現させる。

店に入り胸像に真珠を隠して出ていくまでに54秒かかったことを確認したホームズは、コノヴァーならもっと早くできると考え、真珠は6個の胸像のどれかに埋め込まれたとワトソンに伝える。

ゲルダーに胸像の行方を尋ねたホームズは、以前、女にも訊かれたと言われ、それがナオミだと考える。

エイモス・ホッダー(イアン・ウルフ)の美術店に出荷されてことを知ったホームズは、ワトソンと共にその場に急行する。

店員がナオミであることに気づいたホームズは、誰も店内に入れないようワトソンに指示する。

動揺するナオミは、ホッダーから接客をするようにと言われるが、”ロイヤル・コペンハーゲン”の花瓶を落として壊してしまう。

初日にも胸像を2つ壊しているナオミの不注意を責めるホッダーは、”ナポレオン”は割れていたと言われる。

ホッダーと話したホームズは、”ナポレオン”の胸像を捜していることを伝えて、この店に6個あったことを確認する。

胸像2つを誤って壊したことに苛立ちながら、ナオミに片付けるよう指示したホッダーは、ホームズから、3つ目はハーカー少佐、4つ目は老婦人キャリー、5つ目はサンフォードに販売したはずだと言われる。

ホッダーから、残りの一つはカルデコット医師に売ったとと言われたホームズは、帳簿の字が彼の筆跡でないことを確認して、偽造されたと考える。

その話を聞いていたナオミは、奥の部屋に向かい電話を掛ける。

それに気づいたホームズは、奥とつながっている受話器を取り、違う場所だと思い込ませることに成功したとコノヴァーに知らせるナオミの会話を聞く。

2時間後にナオミと会う約束をしたコノヴァーは、クリーパーはそばにいると伝える。

それなら会わないと言うナオミの意見を聞く気がないコノヴァーは電話を切る。

コノヴァーに扮して会話を続けたホームズは、話を合わせてボンクール医師の名前と住所を聞き出し、クリーパーのことは任せるようにとナオミに伝えて信用させる。

ホームズは、ボンクールに電話をして胸像を警察に持って行かせるようワトソンに指示する。

窓から逃げようとするナオミを捕らえたホームズは、罪状は無許可のマッチ売りだと冗談を言いながら、3つの殺人事件の共犯者だと警官に伝えて逮捕させる。

ワトソンはボンクールに電話をするものの、手術中の彼は対応できなかった。

ボンクールの家に着いたコノヴァーは、クリーパーと共に家に忍び込み、手術中のボンクールに銃を向けて胸像を要求する。

割ってしまった破片がゴミ箱にあると言われたコノヴァーは、ボンクールに扮していたホームズに銃を向けらる。

銃を捨てたコノヴァーは、胸像は無事だと言われる。

隙を見て証明のコンセントを抜き、暗闇の中で銃を奪ったコノヴァーは、ホームズから、胸像はボンクールが警察にもって行ったと言われる。

それを信じないコノヴァーはクリーパーを呼び、ボンクールを捜すよう指示する。

ホームズから、コノヴァーがナオミを裏切り、彼女は捕まり死刑になると言われたクリーパーは、コノヴァーに襲い掛かり絞め殺す。

銃を拾ったホームズは、クリーパーに警告するものの、襲われそうになったために彼を射殺する。

ワトソンと共に現れたレストレードに、ボンクールは無事で、存在を否定していたクリーパーもコノヴァーと共にいることを伝えたホームズは、二人に死体を確認させる。

胸像も無事だとワトソンに伝えたホームズは、帽子をかけて隠していた胸像を手にして、真珠がなければ田舎に引っ越すと伝える。

拳銃で胸像を割り真珠を確認したホームズは、犠牲者がまた5人増えたとワトソンに伝える。

コノヴァーのせいだと言われたホームズは、権力争いの末に殺し合いを引き起こす、欲と残酷の象徴である真珠を見つめる。

世界をめぐり欲と残酷が消えるまで争いは続くと、ホームズはワトソンに伝える。

ホームズは、人間の欲と残酷が消え去れば、このボルジア家の真珠も清められるかもしれないと付け加える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロンドン
私立探偵シャーロック・ホームズは、客船上で国の至宝である”ボルジア家の真珠”を犯罪者コノヴァーの共犯者ナオミから取り戻す。
しかし、王立博物館に保管された真珠はコノヴァーに奪われ、その行方が分からなくなる。
友人のワトソンとレストレード警部と共に捜査を始めたホームズは、発生する連続殺人事件が真珠を捜す鍵だと考え、コノヴァーやナオミの行動を探るのだが・・・。
__________

絶大な人気を誇った”シャーロック・ホームズ・シリーズ”の第9作であり、4作目以降全作品の監督を務めるロイ・ウィリアム・ニールが、ベイジル・ラスボーンナイジェル・ブルースとコンビを組み製作した作品。

死を招く至宝”ボルジア家の真珠”の行方を追うシャーロック・ホームズとワトソンの活躍を描く物語。

サスペンスの醍醐味満載のロイ・ウィリアム・ニールの軽快な演出と、バートラム・ミルハウザーの巧みな脚本により一級の作品に仕上がっている。

主演のベイジル・ラスボーンは、あらゆる可能性を考えながら演繹推理で捜査を進める、冷静沈着で隙のないシャーロック・ホームズを見事に演じている。

ホームズをサポートするワトソン役のナイジェル・ブルースとレストレード警部役のデニス・ホーイのユーモラスな演技も見逃せない。

妖艶かつ大胆な行動が魅力的である、犯罪に加担する謎の女イヴリン・アンカース、彼女に指示を与える犯罪者マイルズ・マンダー、ホームズの下宿の女主人ハドソン夫人のメアリー・ゴードン、美術品店の主人イアン・ウルフ、真珠を運ぶ王立博物館職員ホームズ・ハーバート、博物館館長のチャールズ・フランシス、犯罪者と共に行動する殺し屋を演ずる怪優ロンドー・ハットン、博物館の警備員リチャード・ニュージェント、陶器工房のオーナー、ハリー・コーディングなどが共演している。



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