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少佐と少女 The Major and the Minor (1942)

12歳に扮した成人女性が巻き起こす騒動を描くコメディ。
ビリー・ワイルダーにとってはハリウッドでの監督デビュー作であり、チャールズ・ブラケットと共同で脚本を担当した。
主演ジンジャー・ロジャースレイ・ミランドリタ・ジョンソンダイアナ・リンエドワード・フィールディングロバート・ベンチリー他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ビリー・ワイルダー
製作:アーサー・ホーンブロウJr.
原作
エドワード・チャイルズ・カーペンター”Connie Goes Home”(戯曲)
ファニー・キルバーン”Sunny Goes Home”
脚本
ビリー・ワイルダー
チャールズ・ブラケット
撮影:レオ・トーヴァー
編集:ドーン・ハリソン
音楽:ロバート・エメット・ドーラン

出演
スーザン・キャスリーン・アップルゲート:ジンジャー・ロジャース
フィリップ・カービー少佐:レイ・ミランド
パメラ・ヒル:リタ・ジョンソン
ルーシー・ヒル:ダイアナ・リン
オリヴァー・スレーター・ヒル大佐:エドワード・フィールディング
アルバート・オズボーン:ロバート・ベンチリー
オズボーン夫人:ノーマ・ヴァルデン
士官候補生クリフォード・オズボーン:フランキー・トーマス
士官候補生アンソニー・ウィグトン少尉:レイモンド・ロー
士官候補生コーナー:チャールズ・スミス
士官候補生バブコック:ラリー・ナン
士官候補生ミラー:ビリー・ドーソン
アップルゲート夫人:レラ・E・ロジャース
ウィル・ダフィー:リチャード・フィスク
ドイル牧師:アルドリッチ・ボウカー
グリスコム少佐:ボイド・アーウィン
デュラン大尉:バイロン・ショアーズ
駅で父親になってもらう男性:トム・ドゥガン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1942年製作 100分
公開
北米:1942年9月16日
日本:未公開
製作費 $928,000
北米興行収入 $2,500,000


ストーリー
ニューヨーク
頭皮マッサージの出張サービスを仕事にしているスーザン・キャスリーン・アップルゲート(ジンジャー・ロジャース)は、アルバート・オズボーン(ロバート・ベンチリー)に呼ばれて口説かれ、しつこい彼から逃れる。
仕事に嫌気がさしたスーザンは、故郷アイオワのスティーブンソンに戻ろうとする。
所持金で列車の乗車券が買えなかったスーザンは、12歳の少女に扮することを考える。
化粧室で何とか少女らしく変装したスーザンは、子供料金の乗車券を手に入れて列車に乗る。
しかし、車掌に疑われたスーザンは、陸軍の軍人フィリップ・カービー少佐(レイ・ミランド)の個室に逃げ込む。
少女と信じたくれた親切なフィリップの個室に泊めてもらえることになったスーザンは、彼に惹かれてしまう。
翌日、列車が立ち往生し、フィリップの婚約者パメラ・ヒル(リタ・ジョンソン)と彼女の父で士官学校の校長ヒル大佐(エドワード・フィールディング)は、フィリップを迎えに行く。
フィリップの個室にいたスーザンに気づき憤慨したパメラは、彼の浮気を疑い父と共にその場を去る。
その後フィリップは、スーザンと共に教官を務める士官学校に向かう。
パメラとヒルに改めてスーザンを紹介したフィリップは、彼女が子供だということを伝えて納得してもらう。
スーザンに謝罪したパメラは、彼女を自宅に連れて行き、生物学を専攻している妹ルーシー(ダイアナ・リン)を紹介するのだが・・・。


解説 評価 感想

1921年に”サタデー・イブニング・ポスト”に掲載されたファニー・キルバーンの物語”Sunny Goes Home”を基に1923年に上演された、エドワード・チャイルズ・カーペンターの戯曲”Connie Goes Home”の映画化。

オーストリア=ハンガリー帝国からナチユダヤ人迫害を逃れアメリカに亡命し、脚本家として活躍していたビリー・ワイルダーの記念すべきハリウッドでの監督デビュー作品。
ビリー・ワイルダーは、既に名コンビとなっていたチャールズ・ブラケットと共同で脚本を担当している。
(2人の共同脚本は16作品)

1955年に公開された、ディーン・マーティンジェリー・ルイス主演の「お若いデス」は本作のリメイクで、本作でルーシー役を演じたダイアナ・リンが10代の少女に扮するヒロインを演じた。

2年前の「恋愛手帖」(1940)でアカデミー主演女優賞を受賞したジンジャー・ロジャースが、撮影当時30歳で12歳の少女に扮する役柄が話題になり、オスカー受賞の演技を上回る熱演を見せてくれる。

主人公を少女だと信じ世話をする、親切な陸軍士官をユーモアをまじえて好演するレイ・ミランドビリー・ワイルダーと意気投合し、3年後の「失われた週末」(1945)で再び組み、アカデミー主演男優賞を受賞することになる。

フィリップ(レイ・ミランド)の婚約者リタ・ジョンソン、その妹で、主人公が少女でないことを見抜くダイアナ・リン、その父親である士官学校の校長エドワード・フィールディング、主人公の頭皮マッサージの顧客ロバート・ベンチリー、その妻ノーマ・ヴァルデン、その息子である士官候補生のフランキー・トーマス、同じく士官候補生のレイモンド・ロー、チャールズ・スミス、ラリー・ナン、ビリー・ドーソン、主人公の母親レラ・E・ロジャース、主人公の婚約者リチャード・フィスク、牧師のアルドリッチ・ボウカー、少佐のボイド・アーウィン、大尉のバイロン・ショアーズ、主人公が駅で乗車券購入を頼む男性トム・ドゥガンなどが共演している。


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