車で待っていた仲間のレザース(P・H・モリアリティ)に合図をしたジェフは、近づいてきた葬儀を終えた未亡人のキャロル・ベンソンからツバを吐かれる。
ニューヨークから帰国し空港に到着したハロルドは、ジェフに出迎えられて車に向かい、ハリスから受け取った図面を見せられ、行き先が知られていないことを確認するる。
クルーザーに向かったハロルドは、愛人のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)と共に、アメリカのマフィアのボス、チャーリー(エディ・コンスタンティーヌ)を歓迎するパーティーに備える。
プールで泳いでいたコリンは、青年(ピアース・ブロスナン)と目が合う。
パーティーが始まり、ハリスとカジノの権利のことなど話したハロルドは、協力を約束される。
到着したチャーリーを迎えたハロルドとヴィクトリアは、同行した弁護士のトニー(スティーヴン・デイヴィース)を紹介される。
ヴィクトリアは、チャーリーとトニーにゲストを紹介しようとして船内を案内する。
チャーリーが一人で来るはずだったために、ハロルドはトニーを見張らせようとするが、ジェフから、契約をする気がある証拠だろうと言われる。
青年に誘われて近づいたコリンは、IRAの殺し屋だった彼に殺される。
教会でハロルドの母親を待つエリックは、車を爆破される。
スピーチを始めたハロルドは、ロンドンの発展を確信しながら、アメリカの支援者のチャーリーとトニーを紹介して乾杯する。
話を早急にまとめようとするハロルドだったが、チャーリーから、急かさないでほしいと言われる。
ヴィクトリアから心配はいらないと言われたハロルドは、その後、エリックが死んだという報告を受ける。
それをジェフとレザースに知らせたハロルドは、母は無事だったがショックを受けて病院に運ばれたことを伝える。
誰の仕業か考えるハロルドは、教会での犯行に苛立ち、ヴィクトリアにもエリックが爆殺されたことを知らせる。
犯人を探すようジェフとレザースに指示したハロルドは、プールにいるというコリンも呼び寄せる。
コリンも殺されたことを知ったハロルドは、プールに向かい、彼の死体を確認する。
幼馴染のコリンに、軍で命も助けられたと話すハロルドは悲しむ。
カジノに向かったハロルドらは、その場にも爆弾が仕掛けられていたことを知る。
ジェフから、賄賂を渡している警官のパーキー(デイヴ・キング)が、車の爆発はガソリン漏れだと発表すると言われたハロルドは、自分の不在中に変わったことがなかったかを確認する。
自分に恨みを持つものは数人いたが全て殺したと言おうハロルドは、車を調べているパーキーの元に向かう。
パーキーから、チャーリーはシロだということを知らされたハロルドは、犯人が誰かを考え、抗争には発展しないように収めてほしいと言われる。
カジノの爆弾をパーキーに渡したハロルドは、8年後には兆単位の収益が望めるため、その1%を渡すと言って、情報屋がエロル(ポール・バーバー)だということを聞き出す。
エロルの元に向かい、痛めつけて脅したハロルドだったが、情報は得られなかった。
船に戻ったハロルドは、ヴィクトリアを伴いチャーリーらと共に自分のレストランに向かうが、到着する直前にその場は爆破される。
幸い誰もいない2階が爆破されたために客などは無事で、ハロルドは、もう少し早く来ていたら死んでいたと言うヴィクトリアに、チャーリーらにはうまく説明してほしいと伝えて、他の店に向かわせる。
チャーリーらに天然ガスが漏れたための爆発で他の店に向かうと伝えたヴィクトリアは、ジェフに残るよう指示する。
店内を調べたハロルドは、店長から、2日前に、芸人のような男達が保護を提案しに来たと言われる。
30分以内に関係者をカジノに集めるようレザース指示したハロルドは、現れたパーキーに状況を報告する。
現れた芸人風の男達が、いかつい感じの平凡なアイルランド人だったことを知ったハロルドは、彼らの犯行だとしたら面倒なことになると言われる。
この界隈のアイルランド人のチンピラの犯行ではないかと考えるハロルドは、その名前と住所のリストをパーキーに要求する。
爆破テロ並みの事件の可能性があると考えるパーキーは、そうだとしたら流儀は通用しないとハロルドに伝えるものの、リストを頼むと言う彼はその場を去る。
カジノに向かったハロルドは、怪しいアイルランド人を探し出すよう集めた部下に命じ、主犯格を見つけようとする。
武器を渡したハロルドは、無謀なことはするなと伝えて行動を開始し、2時間後に精肉工場に集合することにする。
コリンが自分の才能を妬んでいたという話をされたジェフは、ハロルドからヴィクトリアのことを頼まれる。
ハリスを伴いレストランに向かったヴィクトリアは、チャーリーから真相を話すようにと言われる。
ハロルドが問題を抱えていると指摘するチャーリーは、ヴィクトリアから対処していると言われるものの、状況とその対処方法を説明すれば、こちらの考えも話すと伝える。
それが無理なら即帰国すると言うチャーリーは、その場合には取引はないことを伝えて、ヴィクトリアの話を聞く。
車が爆破され、カジノでも爆破未遂があり、部下も一人殺されたと話すヴィクトリアは、抗争を気にするチャーリーに、それを否定する。
今回の計画への妬みだという理由は明白で、明日までに収束させることを約束したヴィクトリアは、トニーの意見を聞く。
24時間の猶予を与えた後に決定を下すというトニーの考えを聞いたチャーリーは、明日まで待つことをヴィクトリアに伝える。
もう一度、問題があれば帰国すると付け加えたチャーリーは、ヴィクトリアを納得させる。
バーに向かっハロルドは、その場にいた地域を仕切るビリーを連れだして締め上げる。
計画の件で、酔ったハリスがチャーリーに余計な話をするため店を出ようとするヴィクトリアは、現れたジェフに、今回の件を全てチャーリーに話したことを伝える。
ハロルドが対処中だと伝えたジェフは、チャーリーとトニーから、トイレに行ったハリスは信用できないと言われる。
市議会議員なので役に立つと言うジェフとヴィクトリアは、タクシーで帰るチャーリーとトニーを見送る。
ハリスに手を焼くヴィクトリアは、それをジェフに伝えてその場を去ろうとする。
自分を見下すヴィクトリアを批判するハリスは、本当の悪党はジェフだと伝える。
酔ったハリスを帰したジェフはヴィクトリアを送り、彼女を誘う。
エレベーターを降りたヴィクトリアは部屋に向かい、ジェフは置き去りにされる。
精肉工場に向かい、ビリーを拘束して吊るしたハロルドは、冷凍されているコリンの死体を確認する。
ハロルドは、ロンドンに戻った日にも葬儀があり、その帰りの女にジェフがツバを吐かれたことをレザースから知らされる。
そこに、部下達が捕らえた者達を連れて現れ、ビリーと同じように吊るす。
恩を忘れさせないために、情報を提供しなければこのまま帰さないと言うハロルドは、現れたジェフが、何も知らないと言うビリーを痛めつけようとしたために、それを制止して落ち着かせる。
殺せば抗争になると考えるハロルドは、ジェフからナメられていると言われるものの、手掛かりがないから仕方がないと伝える。
現れたパーキーから、犯人はビリーらではないと言われたハロルドは、爆弾を調べた結果、IRAが使うものと同じだったことを知らされる。
IRAは無関係で、身内の仕業だと言い張るハロルドに対し、パーキーは、ギャングより恐ろしい相手がロンドンを狙っていると伝える。
ロンドンは自分が支配していると反論するハロルドだったが、パーキーから、IRAに全てを奪われると言われる。
公安部の担当なので自分は手を引くと言うパーキーを殴ったハロルドは、金を払っていることを忘れるなと伝えて、他の情報を聞き出す。
IRAがハリスの解体業者から爆弾を盗んだと言われたハロルドは、締め上げたという警備員をこの場に連れてこようとする。
それに意見するパーキーを黙らせたハロルドは、捕らえた者達と同じように吊るすと言って脅す。
吊るしていた者達を解放し1000ポンドずつ渡すよう指示したハロルドは、ジェフから今後のことを訊かれて、後で考えると答える。
警備員を連れてくるようにとアラン(ブライアン・ホール)に指示したハロルドは、レザースと共にその場を去る。
ヴィクトリアは、戻ってきたハロルドに、全てをチャーリーに話したことを伝える。
そうするしかなかったと考えるヴィクトリアは、欧州で最大の取引を水の泡にしたと言って苛立つハロルドに、そうしなければ取引は終わっていたと伝える。
それを理解しないハロルドを非難したヴィクトリアは、憤慨するものの、何が起きているのか見当がつかない彼から謝罪される。
10年間抗争はなかったと話すハロルドは、動揺しながら恐怖を訴えるヴィクトリアを抱き寄せる。
翌朝、解体業者の警備員の元に向かったアランは、彼が痛めつけられていることを知り、それをハロルドに報告する。
先回りされたことを気にするヴィクトリアから、身内に裏切り者がいると言われたハロルドは、昨夜のハリスの様子がおかしかったことを知らされる。
ハリスが帰り際に”本当の悪党はジェフだ”と言ったことをハロルドに話したヴィクトリアは、それが何を意味していると思うかをハロルドに問う。
レザースに電話をしたハロルドは、葬儀後にジェフにツバをかけた女を捜して迎えに来るようにと指示する。
その後、墓参りをするキャロルの元に向かい話しかけたハロルドは、最低の男だと言われる。
夫を死なせて、自分に会いにも来なかったと言うキャロルは、ハロルドを罵倒したために殴られる。
子供達がキャロルに寄り添い、夫がいつ亡くなったかを訊かれたキャロルは、10日前にベルファストで死んだと答える。
ハロルドの命令で、コリンの運転手を頼まれた夫が、そこで殺されたとキャロルは話す。
ジェフが雇ったことを知ったハロルドは、何の慰めもなかったと言うキャロルに、償いはすると伝えて、週に100ポンドと夫を返すことを要求される。
子供を抱きながら泣き崩れるキャロルを見て、流石に気の毒に思うハロルドは、墓石を立て請求は自分に回すようにと伝える。
船に向かったハロルドは呼び出したジェフと話し、ニューヨークから戻った際に、何も問題ないと言ったことを確認する。
戸惑うジェフに、ベルファストまでフィル・ベンソンに運転を頼んだことを確認したハロルドは、コリンの友人だった彼は殺され、話せば長くなると言われる。
コリンがフィルとベルファストで何をしていたかを訊かれたジェフは、運転ができないコリンが、ある問題が起きたため、ハリスのために現金を届けに行ったことを話す。
ハリスの下で大勢のアイルランド人が働いているために現金を届けたと聞いていると言うジェフは、仲間がIRAの資金の運び屋だったと考えるハロルドに、従わなければ建設計画が中断してしまうと伝える。
ストがないのもハリスのお陰だと言うジェフに、誰でもいいのになぜコリンに行かせたかを問うハロルドは、彼が5000ポンドを懐に入れたことを確認する。
相手が3人殺されたことを知ったハロルドは、その報復で自分が狙われていることを知り、警備員に秘密が隠されていると考える。
裏切り者のジェフを責めるハロルドは、殺されると脅されたと言われ、IRAを全滅させる考えを伝える。
ジェフから、協力し合うべきであり、イギリス軍が10年間も手古摺っているIRAに勝ち目はないと言われ見下されたハロルドは、彼に襲い掛かり、割った瓶で首を刺して殺してしまう。
怒りがこみ上げるハロルドは、現れたヴィクトリアに、ハリスを殺すと言って車に向かおうとする。
ヴィクトリアに制止されたハロルドは、ハリスを利用して片をつけるべきだと言われて納得する。
アパートに向かい、シャワーを浴びて落ち着いたハロルドは、レザースと共にハリスに会い、彼を連れてレース場に向かい、IRA側と6万ポンドで手を打とうとする。
相手に現金を確認させたハロルドは彼らを殺害し、その後、ヴィクトリアを伴い、チャーリーらが宿泊する”サヴォイ・ホテル”に向かう。
ヴィクトリアを車で待たせてチャーリーに会ったハロルドは、帰国する準備をしていた彼から、爆破事件に大量殺人などを引き起こす相手とは取引できないと言われて追い払われる。
帰ろうとするハロルドはチャーリーらを批判し、アメリカの時代は終わりイギリスが世界を支配すると言って、ヨーロッパと取引すると伝える。
ドイツの組織と手を組むと言うハロルドは、マフィアなど話にならないと伝えてその場を去る。
車に乗ったハロルドは、ヴィクトリアが連れ去られたことに気づき、IRAの殺し屋に銃を向けられ、覚悟を決める。