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テムズ川で起きる謎の殺人事件を描く、監督ウォルター・サマーズ、主演ベラ・ルゴシ、ヒュー・ウィリアムズ、グレタ・ギュント他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウォルター・サマーズ
製作:ジョン・アーガイル
原作:エドガー・ウォーレス”The Dark Eyes of London”
脚本
ジョン・アーガイル
パトリック・カーワン
ウォルター・サマーズ
撮影:ブライアン・ラングレイ
編集:テッド・リチャーズ
音楽:ガイ・ジョーンズ
出演
フョードル・オルロフ博士/ジョン・ディアボーン教授:ベラ・ルゴシ
ラリー・ホルト刑事:ヒュー・ウィリアムズ
ダイアナ・スチュアート:グレタ・ギュント
パトリック・オライリー警部補:エドモン・ライアン
ジェイク:ウィルフレッド・ウォルター
ダム・ルー:アーサー・E・オーウェン
フレッド・グローガン:アレクサンダー・フィールド
グリッグス巡査:メイ・ハラット
ウォルシュ巡査部長:ブライアン・ハーバート
モリソン:チャールズ・ペンローズ
ヘンリー・スチュアート:ジェラルド・プリング
スコットランドヤードの刑事:フィリップ・スチュワート
スコットランドヤード長官:ジョージ・ストリート
オルロフの秘書:ジュリー・スエド
ジョン・ディアボーン教授:O・B・クラレンス(クレジットなし)
イギリス 映画
配給 ABPC
1939年製作 76分
公開
イギリス:1939年10月19日
北米:1940年3月9日
日本:未公開
■ ストーリー ■
ロンドン。
スコットランドヤードは、8か月で5人の溺死体がテムズ川で発見された事件で、多額の保険金が払われたことに関して捜査を始める。
捜査を担当するラリー・ホルト刑事(ヒュー・ウィリアムズ)は、シカゴ市警のパトリック・オライリー警部補(エドモン・ライアン)が、逃亡したフレッド・グローガン(アレクサンダー・フィールド)を連行して来ることを長官(ジョージ・ストリート)から知らされる。
ホルトは、捜査方法を学ぶ目的であるオライリーに協力するよう指示される。
生命保険代理店を経営する医師でもあるフョードル・オルロフ(ベラ・ルゴシ)は、顧客の保険契約に基づき融資を行っていた。
オルロフは、ヘンリー・スチュアート(ジェラルド・プリング)に5000ポンドを融資し、2000ポンド受け取ることにして、それを担保として保険の契約をする。
さらにオルロフは、ジョン・ディアボーン教授(ベラ・ルゴシ/O・B・クラレンス:声)が運営する視覚障害者施設の医療顧問を務めえいることも話し、スチュアートに寄付を求める。
その後オルロフは、間もなく到着するグローガンの保釈金を払うよう秘書(ジュリー・スエド)に指示し、通りでバイオリンを弾いていた盲目のダム・ルー(アーサー・E・オーウェン)に、点字のメモを渡す。
オルロフのオフィスを訪ねたホルトは、溺死した者が彼の保険に加入していたことを確認する。
ルーは、テムズ川に隣接する荒れ果てた元倉庫の視覚障害者施設に向かい、盲目のジェイク(ウィルフレッド・ウォルター)にメモを渡す。
翌日、施設でスチュアートを迎えたオルロフは、アメリカから彼の娘のダイアナ(グレタ・ギュント)が帰国することを知る。
スチュアートは2階の部屋に案内され、その場に居たジェイクとオルロフに襲われる。
オライリーがグローガンを連行して駅に到着し、迎えに行ったホルトは、列車から降りた美しい女性(ダイアナ)が気になる。
署に戻ったホルトは、新たな溺死体が発見されたことを知り現場に向かい、長官は、オライリーにホルトの協力をさせるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1924年に発表された、エドガー・ウォーレスの小説”The Dark Eyes of London”を基に製作された作品。
サイレント時代から活躍するウォルター・サマーズが監督し、主演はベラ・ルゴシ、ヒュー・ウィリアムズ、グレタ・ギュントなどが共演した作品。
テムズ川で起きる謎の殺人事件を描くホラー。
保険金目当てで連続殺人を繰り返す主人公を演ずるベラ・ルゴシは、不気味な雰囲気でそれを演じ、イギリスに招かれた彼が、その役柄にのめり込み、楽しそうに演じているようにも見える怪演は見ものだ。
事件を捜査するスコットランドヤードの刑事ヒュー・ウィリアムズ、彼と惹かれ合うようになる事件の犠牲者の娘グレタ・ギュント、ホルト(ヒュー・ウィリアムズ)に協力するシカゴ市警の刑事エドモン・ライアン、主人公の指示に従い殺人を繰り返す視覚障害者施設の住人ウィルフレッド・ウォルター、彼の友人である盲目のバイオリン弾きアーサー・E・オーウェン、アメリカから帰国する犯罪者で殺害されるアレクサンダー・フィールド、婦人警官である巡査のメイ・ハラット、巡査部長のブライアン・ハーバート、潜入捜査官のチャールズ・ペンローズ、ダイアナ(グレタ・ギュント)の父親で殺害されるジェラルド・プリング、スコットランドヤードの刑事フィリップ・スチュワート、長官のジョージ・ストリート、主人公の秘書ジュリー・スエド、主人公が扮する施設の運営者の声を担当するO・B・クラレンスなどが共演している。