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私を野球に連れてって Take Me Out to the Ball Game (1949)

オフには芸人としてステージに立つプロ野球選手が優勝のために奮闘する姿を描く、製作アーサー・フリード、監督バスビー・バークレー、原案スタンリー・ドーネン、主演フランク・シナトラエスター・ウィリアムズジーン・ケリー(原案)、ジュールス・マンシンベティ・ギャレットエドワード・アーノルド他共演のMGMミュージカル。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル

ジーン・ケリー / Gene Kelly / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:バスビー・バークレー

製作:アーサー・フリード
原案
ジーン・ケリー

スタンリー・ドーネン
脚本
ハリー・トゥージェント
ジョージ・ウェルズ

撮影:ジョージ・J・フォルシー
編集:ブランチ・シュウェル
音楽:アドルフ・ドイチュ

出演
デニス・ライアン:フランク・シナトラ

K.C.(キャサリン)ヒギンズ:エスター・ウィリアムズ
エディ・オブライアン:ジーン・ケリー
ナット・ゴールドバーグ:ジュールス・マンシン
シャーリー・デルウイン:ベティ・ギャレット
ジョー・ローガン:エドワード・アーノルド
マイケル・ギルフーリー:リチャード・レイン
スラッピー・バーク:トム・デューガン

アメリカ 映画
配給 MGM

1949年製作 93分
公開
北米:1949年4月
日本:未公開
製作費 $1,725,970
北米興行収入 $4,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1908年、フロリダ
ワールドチャンピオンとして新シーズンを控えるプロ野球チーム”ウルウズ”は、春季キャンプを始める。

主力選手のデニス・ライアン(フランク・シナトラ)とエディ・オブライアン(ジーン・ケリー)がオフの間は芸人として活躍しているため、監督のマイケル・ギルフーリー(リチャード・レイン)やコーチのスラッピー・バーク(トム・デューガン)ら首脳陣は、二人が早くチームに合流してくれることを願う。

現地に着いたデニスとエディは、チームメイトのナット・ゴールドバーグ(ジュールス・マンシン)やバークらに歓迎される。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1908年、フロリダ
ワールドチャンピオンのプロ野球チーム”ウルウズ”は、春季キャンプが始まり、オフには芸人として活躍する主力選手デニス・ライアンとエディ・オブライアンの到着を待つ。
キャンプ入りしたデニスとエディは、チームメイトのナットらに歓迎されるが、オーナーが変わるということで不満を抱く。
新オーナーが美しい女性キャサリンだと知ったエディは、彼女に惹かれて近づくが恥をかいてしまう。
キャサリンに敵意を抱くようになったエディだったが、デニスは彼女に惹かれてしまう。
シーズンは始まり、ウルヴスは快調に首位を走り、デニスはシャーリーンという女性につきまとわれるようになる。
そんな時、ギャングのボス、ローガンはエディを巻き込み、ウルヴスの負けに賭けて大儲けを企むのだが・・・。
__________

ジーン・ケリースタンリー・ドーネンの原案によるミュージカルで、メジャーリーグで親しまれている愛唱歌”Take Me Out to the Ball Game”が原題、そして主題歌となっている。
物語の時代は、この曲が作曲された1908年に設定されている。

演出も兼ねたバスビー・バークレーの振付、豪華スター競演、そして楽曲と全てが整った作品のように思えるが、笑いを誘うために無理しているような脚本はよろしくない。

8か月後に公開される「踊る大紐育」(1949)の主人公三人の水兵フランク・シナトラジーン・ケリージュールス・マンシン、更に同作でタクシー・ドライバー役のベティ・ギャレットも本作に出演し、同じようにシナトラを追い回す役を演じている。

本作は大ヒットするものの、受けそうな内容にも拘らず、なぜか日本では劇場未公開に終わった。

気になるのは、ジーン・ケリースタンリー・ドーネンが、出演者エスター・ウィリアムズに対し軽視した態度を、彼女が自叙伝で批判していることだ。
エスター・ウィリアムズジーン・ケリーよりも背が高いことが原因だったと言われているが、著名な映画人である二人がとった行動が真実だとすれば人間性を疑ってしまう。

しかし、物語の中でも反発し合い結局は愛を手に入れるジーン・ケリーエスター・ウィリアムズの、裏舞台の関係を感じさせない演技はプロ意識の証明だろう。

細身で少年のようなひ弱さが印象的なフランク・シナトラがファーストクレジットではあるが、内容的には彼は助演で、ジーン・ケリーに仕切られているところがある。

スタイル抜群のエスター・ウィリアムズの美しさは際立ち、ジーン・ケリーに拒絶されたという水中レビューがない代わりに、プールで泳ぐシーンはある。
彼女の役はジュディ・ガーランドが予定されていたが、薬物問題で実現しなかった。

愛嬌があり楽しい演技を見せる主人公のチームメイト、ジュールス・マンシンフランク・シナトラを追い結局は愛し合うようになるベティ・ギャレット、賭けで大儲けを企むギャングのボス、エドワード・アーノルド、チームの監督リチャード・レイン、コーチのトム・デューガンなどが共演している。


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