男性の名前と女性がモーテルのメードだったと保安官補のネイト・ブレイデン(テッド・レヴィン)から報告されたオルムステッドは、犯人の動機は不明で目撃者もいないことを知らされる。
今後の捜査方法をブレイデンに指示したオルムステッドは、その場にいた、保安官に立候補している市警の署長ジャック・マクギニス(ウィリアム・フィクトナー)から協力すると言われる。
二人は牽制し合い、マクギニスが去った後でオルムステッドは、被害者の車の車種を確認して捜すようブレイデンに指示する。
ソルトレイクシティに向かうためにヒッチハイクをしていた青年レーン・ディクソン(ジャレッド・レト)は、ある車が止まってくれたために近寄る。
車内中にヌードポスターを貼っていることに驚きながら、ボブ・グッドール(ダニー・グローヴァー)の車に乗ったディクソンは落ち着かない。
風変わりだが気のいい男のボブから、車は友人に返すと言われたディクソンは、行き先を訊かれる。
ソルトレイクシティに向かうと答えたディクソンは、ボブも同じだと言われるものの、少し先にあるバーで降りたいと伝える。
30キロ先のバーにした方がいいとボブから言われたディクソンだったが、荒っぽい者が多いという忠告も聞かずに降りると言い張る。
車を降りたディクソンはバーに向い、男達に言いがかりをつけられる。
痛めつけられたディクソンだったが、戻って来たボブに助けられて、二人はその場から逃走する。
相手が追ってくることを気にするディクソンは、男達の車のタイヤの空気を抜いたことをボブから知らされ、彼に感謝する。
今回の事件を捜査するためにアマリロに現れたラクロスは、被害者の死体を確認して、犯行の手口に見覚えがあると検死官に話す。
アンディを誘拐した犯人と今回の犯人が同一人物だと考えるラクロスは、大腿部の動脈を切る殺害方法が同じであり、確信があることを伝える。
被害者の車が発見され、追い込まれた犯人は立て篭もり、その現場にオルムステッドとブレイデンと共に向ったラクロスは、奪われた車を調べる。
その場にはマクギニスも駆け付け、既に狙撃手を手配していた。
ラクロスは、車内で財布と死体を見つける。
犯人は発砲して負傷者も出たことを知ったラクロスは、立て篭もり現場に向い、人質の妻子を解放する。
夫にナイフを向ける犯人サルデズに車の入手先を訊いたラクロスは、彼を銃撃して人質を逃がす。
モーテルで数時間前に盗んだと、うサルデズはラクロスに伝える。
被害者の財布をラクロスから渡されたオルムステッドは、彼の見事な逮捕劇に感心するが、捕えたサルデズは犯人ではないと言われる。
翌日、選挙のために手柄をあげたいマクギニスは、捕えたサルデズを犯人だと決めつけて起訴しようとする。
恥をかくことになり、真犯人は再び人を殺すと言うラクロスだったが、マクギニスは、自分を選挙で不利にしようとするオルムステッドの魂胆だとも考える。
選挙中で微妙な立場でもあるオルムステッドは、協力することをラクロスに伝えて、犯人の情報提供を求め、それを約束してもう。
ダイナーで朝食をとっていたボブとディクソンは、これまでしてきた仕事のことを話す。
鉄道員やカウボーイをしたと言うボブは、ディクソンが病院で働いていたことを知る。
客が発作で倒れたため、処置して助けたディクソンを見て、ボブは医学生か医師だと思うが、彼は答えようとしない。
オルムステッドとブレイデンに、追っている連続殺人事件と犯人の情報を提供したラクロスは、犯人が3か月前に突然、姿を消したことを伝える。
妻ジーンに電話をしたラクロスは、今回も逃がしたことを伝え、心配ないと言って安心させる。
雪の山道を行くボブは、患者を死なせたために研修医で辞めたというディクソンの話を聞き、人を助けようとする勇気があることを褒めて彼を励ます。
モーテルに残された毛髪が、サルデズのものとは違うという結果を、ラクロスはオルムステッドの部下バド(ウォルトン・ゴギンズ)から知らされる。
ラクロスは、オルムステッドと共にサルデズの弁護士ホルヘ・マルティネス(ジュリオ・オスカー・メチョソ)と会う。
サルデズへの扱いが人権侵害だとマルティネスから言われたラクロスは、自信過剰の彼を牽制して、車は空港で盗んだことを聞き出す。
毛髪は20代前半の男性でブラウンだったことで、サルデズのものでないことが分かる。
それを発表すれば選挙に有利になると言うブレイデンだったが、ラクロスは、犯人に自分達の動きを知られるため、それを認めない。
マクギニスも証拠不足でサルデズ逮捕を発表できないため、オルムステッドは暫く様子を見ることにする。
そこに、ラクロスの上司から連絡があり、ラクロスが任務を放棄して2か月で3回失踪し、保護観察中であることをオルムステッドは知らされる。
捜査のこと訊いたオルムステッドは、3か月前に打ち切られたと言われ、3人も殺された事件の捜査にラクロスが必要だと伝えるものの聞き入れてもらえない。
ラクロスを家に招いたオルムステッドは、息子が誘拐されたために、彼が捜査を外されたことを知る。
トムという死んだ男の指紋とメモで犯人である可能性も浮上していたが、腑に落ちない点があり、犯人の替え玉だとラクロスは考えた。
メモと共にあった息子アンディの写真の裏には、”2-18、自分を捜し”信じろ”と書かれていた。
その意味は不明で、数字が日付なら明後日だとオルムステッドは指摘し、息子が生きていることを祈るだけだとラクロスから言われる。
ダイナーの監視映像をチェックするようラクロスから指示されていたバドは、テキサス・ナンバーの白い1977年型キャデラックに目を付ける。
所有者”ジェームズ・ラスキン”が2日前に盗まれた車だということを確認したブレイデンは、緊急手配する。
マーティンスバーグ。
車の故障で知人のガソリンスタンドに寄ったボブは、アマリロでの事件のニュースを聴きながら、散歩だと言ってディクソンを残して外に出る。
キャンディーを買いに行ったボブは、店番をしていた女性と話をして誘われる。
そこに、修理が終わったと言ってディクソンが現れ、ボブは女性に別れを告げてその場を去る。
パトカーを見て驚いたボブは、車にディクソンを残してスタンドに戻り、友人をナイフで殺害する。
マーティンスバーグの警察から連絡を受けたブレイデンは、手配中の車が見つかったことをオルムステッドに伝える。
ブレイデンは、運転手が20代前半の男性で髪はブラウン、ダイナーの客と一致することと、FBIが来たことも報告する。
ラクロスを連れて保安官事務所に向かったオルムステッドは、悩んだ末に、車を降りずにその場を離れる。
ブレイデンからの連絡を受けたオルムステッドは、ヘリコプターを用意してマーティンスバーグに行く手配をするよう指示する。
マクギニスに捜査妨害で訴えられるとブレイデンから言われたオルムステッドは、これが最後の務めだと伝える。
必ず逮捕するようにとオルムステッドに言われたラクロスは、彼に感謝してヘリでマーティンスバーグに向かう。
雪道を行くボブは、自分に何かあった場合に、離れて暮らす息子の後見人になってほしいとディクソンに頼む。
それを承知したディクソンは、息子がいる住所を教えられる。
その直後にボブは、雪道でハンドルを取られてしまう。
車から放り出されたディクソンは、崖から滑り落ちて気で止まっている車に気づき、ボブを助けようとする。
ボブのナイフを使ってシーとベルトを切り、彼を助け出したディクソンは、車内から荷物を取り出す。
車は崖下に落下し、ディクソンも足を滑らせて落ちそうになるが、ボブが彼を救う。
事務所に戻ったオルムステッドは、FBIに対する公務執行妨害で拘留されてしまう。
マーティンスバーグ。
ガソリンスタンドの殺人現場に向かったラクロスは、地元の警官から、FBI命令で身柄を拘束すると言われる。
その前に被害者を調べたラクロスは、犯人は知人だと考え、検問でも見つからないと言われ、カレンダーの2月18日に赤の印がされていることに気づく。
宿がないので鉄道員宿舎に泊まるようにと言われたラクロスは、逃げようがないので拘束はしないと警官に言われる。
感謝したラクロスは、オルムステッドのおかげだと言われ、彼が選挙に負けたことを知らされる。
現れたブレイデンに後悔していないと伝えたオルムステッドは、ラクロスの話は信実であり彼を信じていると話す。
鉄道宿舎に着き、眠ってしまったディクソンを残してバーに向かったボブは、マーティンスバーグで殺人があったことを知る。
アマリロの犯人は若い男らしいということを聞いたボブは、早々に引き揚げる。
線路脇の宿舎で眠ろうとしていたラクロスは、218が列車の番号だと知り、車でそれを追い、スピードの出し過ぎで事故を起こしてしまう。
何んとか線路に近づいたラクロスは、列車に飛び乗る。
翌朝、シャワーを浴びていたディクソンは、キャデラックに乗っていたのがアマリロの犯人だという話を聞く。
部屋に戻ったディクソンは、その場にいたボブから、車のことを聞いたのかと言われる。
ボブは、自分の車が手配中のテキサス・ナンバーではなくオクラホマだと伝えるが、ディクソンは動揺する。
車内のヌード写真のことも聞いていたディクソンは、出発しようとするボブに車の入手先を訊く。
ディクソンに銃を向けられ、買った車で人は殺していないと言うボブだったが発砲される。
500ドルで買った車だが領収書はないと伝えたボブは、殺人の容疑者サルデズが逮捕されたことを発表するマクギニスの会見をテレビで見る。
コロラドの事件との関連をマクギニスが質問されたため、ディクソンは驚く。
ラクロスが列車を追って川に転落したことを知らされたオルムステッドは、それが”218”列車だと知らされる。
その列車にラクロスが乗っていることに気づいたオルムステッドは、犯人が彼を誘い込んだと考える。
車両内にいたラクロスは、現れた制動手から地図を見せられ、”ビリーヴ/信じる”という駅が先にあると言われ、防寒着などを借りて歩いてその場に向かう。
受付でボブが勘定を払ったことを知ったディクソンは、その場に銃を置いて、鉄道事務所にいた彼に謝罪する。
FBIが動く気がないなら自分が行くと言うオルムステッドは、マクギニスに協力を求めて釈放される。
友人テックスに歓迎されて列車に乗り、峠に向かったボブとディクソンは、ビリーヴに近づく。
列車を確認したラクロスは、土手で滑り落ちてしまいトンネル上部にしがみつき、下を列車が通過する。
ボブからマッチを借りたテックスは、それが、殺人のあったアマリロのものだと気づく。
様子のおかしいボブに話しかけたテックスは、殺人犯と疑われたと伝える。
ボブを信用するテックスだったが、大腿部の大動脈をナイフで切られてしまう。
ラクロスは、車両の上に落下する。
アマリロのモーテルで車の持ち主を殺し、ディクソンと相部屋になった男も殺して金を奪い逃亡したことを話すボブは、ディクソンが銃を持っていないことに気づく。
ボブを叩きのめしたディクソンだったが、現れたラクロスに銃を向けられる。
自分は殺していないと言うディクソンは、ボブが犯人だと伝える。
起き上がったボブはディクソンを人質に取り、これまでの二人の関係や、息子を奪った経緯を話す。
トンネルで銃撃したラクロスは、首を切られたディクソンを介抱する。
姿を消したボブが現れ、格闘になったラクロスだったが、ボブは息子の居場所を教えないまま、雪かき用の鉄のスクレーパーから土手に落下する。
しかし、勢い余ったボブは、木の枝が背中から突き刺さり息絶える。
トンネルが近づき、ラクロスは何んとかスクレーパーから車両に戻る。
ヘリで到着したオルムステッドは、列車を止めて、異常を確認してラクロスを見つける。
犯人は死に、息子の居場所が分からないとオルムステッドに伝えたラクロスだったが、瀕死のディクソンが、ボブから聞いた子供の住所を床に書く。
その後、オルムステッドと共に現場に向かったラクロスは、空き家と言われるものの内部を調べる。
誰もいないことを確認したラクロスは諦めようとするが、隣の家で遊んでいるアンディに気づき、歩み寄って息子を抱きしめる。