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ストックホルム・ケース Stockholm (2018)

ストックホルム症候群”の語源になった、1973年にスウェーデンストックホルムで起きた”ノルマルム広場強盗事件”を基に描く、製作、監督、脚本ロバート・バドロー、主演イーサン・ホークノオミ・ラパスマーク・ストロングクリストファー・ハイアーダール他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

マーク・ストロング / Mark Strong / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ロバート・バドロー
製作
ニコラス・タバロク
ロバート・バドロー
ジョナサン・ブロンフマン
フレデリク・ザンダー
原作:ダニエル・ラング
脚本:ロバート・バドロー
撮影:ブレンダン・スティーシー
編集:リチャード・コモー
音楽:スティーヴ・ロンドン

出演
カイ・ハンソン/ラース・ニストロム:イーサン・ホーク
ビアンカ・リンド:ノオミ・ラパス
グンナー・ソレンソン:マーク・ストロング
マットソン署長:クリストファー・ハイアーダール
クララ・マード:ビー・サントス
エロヴ・エリクソン:マーク・レンドール
ハルステン・ヴィンテル刑事:イアン・マシューズ
ヤコブソン刑事:ジョン・ラルストン
オロフ・パルメ首相:シャンティ・ルーニー
ヴィンセント:クリストファー・ヴァゲリン
クリストファー・リンド:ソルビョルン・ハール

カナダ/アメリカ 映画
配給 Smith Global Media
2018年製作 92分
公開
北米:2019年4月12日
日本:2020年11月6日
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $302,090
世界 $1,139,480


ストーリー
ストックホルム
悪党のラース・ニストロム(イーサン・ホーク)は、憧れるアメリカに逃れるために”クレジット銀行”を襲うことを考える。
銀行に向かったラースは、機関銃を発砲してその場にいた者達を脅す。
怯える客や店長と行員たちを外に出したラースは、警報を鳴らした女性行員ビアンカ・リンド(ノオミ・ラパス)とクララ・マード(ビー・サントス)だけを人質に取り立てこもる。
ラースは、警察署長マットソン(クリストファー・ハイアーダール)に電話をするようビアンカに指示し、警察が到着するのを待つ。
銀行周辺は厳戒態勢となり、報道陣や野次馬が詰めかける。
ハルステン・ヴィンテル刑事(イアン・マシューズ)が内部に侵入するものの、ラースに発砲されて抵抗をやめる。
マットソンが到着してラースを説得するが、服役中のグンナー・ソレンソン(マーク・ストロング)と100万ドル、そして逃走車を要求される。
その後グンナーが連れて来られ、ラースは逃走車が用意できていないことを知り、スティーヴ・マックィーンの”ブリット”に登場した”フォード・マスタング390CID Fastback”を要求する。
ラースはグンナーとの再会を喜ぶが、彼が警察と取引してないか警戒する。
ラースからビアンカとクララを紹介されたグンナーは、監視カメラが作動していることに気づき警備室に向かう。
その場に向かったグンナーは、隠れていたエロヴ・エリクソン(マーク・レンドール)に気づき、彼を連れて戻り人質にする。
その後、オロフ・パルメ首相(シャンティ・ルーニー)が交渉に応じないことを知ったラースは、強硬手段に出ると言ってマットソンを脅す。
時間は経過し、警察側は何とかその場で解決する方法を考える。
そんな状況下で、ラースが極悪人でないことが分かったビアンカらは、彼らと心を通わせ連帯感を抱き始める・・・。


解説 評価 感想

ブルーに生まれついて」(2015)でもイーサン・ホークと組んだロバート・バドローが製作と脚本を兼ねて監督し、ノオミ・ラパスマーク・ストロングクリストファー・ハイアーダールなどが共演した作品。

ストックホルム症候群”の語源になった、1973年にスウェーデンストックホルムで起きた”ノルマルム広場強盗事件”を基に描く犯罪ドラマ。

銀行に向かった主人公である犯人が、いきなり機関銃を発砲して派手に始まる強盗事件は、その後はシニカル且つユーモアをまじえた内容で展開する。

主人公がアメリカ文化に憧れボブ・ディランの曲を愛する設定と共に、1970年初頭を再現した衣裳やセットも当時を思い起こさせてくれる。

人質は犯人に不思議な連帯感を抱くようになるが、観ている観客も同じ様な気分にさせる、ロバート・バドローの演出と脚本が見どころの作品でもある。

犯人の行動や起こした事件は当然、認められるものではないが、軽妙なストーリーに加えた役者の好演により、実に魅力的な作品に仕上がっている。

主演のイーサン・ホークは、憧れのアメリカに逃れるために事件を起こす犯人を熱演し、その怪演は見ものだ。

犯人に特別な感情を抱くようになる、人質に取られる銀行員を好演するノオミ・ラパス、主人公の仲間である服役囚マーク・ストロング、事件を担当する警察署長のクリストファー・ハイアーダール、人質の行員ビー・サントスとマーク・レンドール、最初に現場に向かう刑事のイアン・マシューズ、その同僚ジョン・ラルストンオロフ・パルメ首相のシャンティ・ルーニー、テレビレポーターのクリストファー・ヴァゲリン、ビアンカ(ノオミ・ラパス)の夫ソルビョルン・ハールなどが共演している。


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