SFテレビ・ドラマ「スタートレック」を基に製作された映画化シリーズ第4作。 USSエンタープライズの艦長カークがスポックの救出に成功し絶滅状態に陥った地球をクルー達と共に救うまでを描くSFドラマ。 監督レナード・ニモイ、主演ウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、デフォレスト・ケリー他共演。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:レナード・ニモイ
製作:ハーヴ・ベネット
製作総指揮:ラルフ・ウィンター
原作:ジーン・ロッデンベリー”スター・トレック”
原案
ハーヴ・ベネット
レナード・ニモイ
脚本
スティーヴ・ミアーソン
ピーター・クリークス
ハーヴ・ベネット
ニコラス・メイヤー
撮影:ドナルド・ピーターマン
編集:ピーター・E・バーガー
音楽:レナード・ローゼンマン
出演
ジェームズ・T・カーク:ウィリアム・シャトナー
スポック:レナード・ニモイ
レナード・マッコイ:デフォレスト・ケリー
モンゴメリー・スコット:ジェームズ・ドゥーアン
ウフーラ:ニシェル・ニコルズ
ヒカル・スールー:ジョージ・タケイ
パヴェル・チェコフ:ウォルター・ケーニッヒ
ジリアン・テイラー博士:キャサリン・ヒックス
カートライト提督:ブロック・ピーターズ
サレク大使:マーク・レナード
アマンダ・グレイソン:ジェーン・ワイアット
議長:ロバート・エレンシュタイン
サーヴィック大尉:ロビン・カーティス
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1986年製作 118分
公開
北米:1986年11月26日
日本:1987年3月7日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $67,931,250
世界 $133,000,000
■ アカデミー賞 ■
第59回アカデミー賞
・ノミネート
撮影・録音・音響編集・作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2286年、サンフランシスコ、惑星連邦議会。
宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701”艦長ジェームズ・T・カーク提督(ウィリアム・シャトナー)が惑星ジェネシスで執った行動をクリンゴン帝国大使は痛烈に非難して反逆者呼ばわりする。
”ジェネシス計画”自体も批判し、クリンゴン人を殺したカークの処刑を求める大使だったが、現れたバルカン大使のサレク(マーク・レナード)が反論する。
クリンゴン大使は、クリンゴン人がカークの息子を殺したことなどを指摘し弁護するサレクを、息子のスポック(レナード・ニモイ)を助けられたからだと批判する。
議長(ロバート・エレンシュタイン)は、カークが罰せられることを否定はしないものの審議を打ち切り、クリンゴン大使は激しく議会を非難して退席する。
バルカン。
再生したスポックを救ってから三カ月が経ち、カークは、医師マッコイ(デフォレスト・ケリー)、モンゴメリー・スコット(ジェームズ・ドゥーアン)、ウフーラ(ニシェル・ニコルズ)、ヒカル・スールー(ジョージ・タケイ)、パヴェル・チェコフ(ウォルター・ケーニッヒ)らクルーが地球への帰還に同意することを確認する。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「スター・トレック」(1979)
・「スタートレックII カーンの逆襲」(1982)
・「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」(1984)
・「スタートレックIV 故郷への長い道」(1986)
・「スタートレックV 新たなる未知へ」(1989)
・「スタートレックVI 未知の世界」(1991)
・「スタートレックVII ジェネレーションズ」(1994)
・「スタートレックVIII ファーストコンタクト」(1996)
・「スタートレックIX 叛乱」(1998)
・「スター・トレックX ネメシス」(2002)
・「スター・トレック」(2009)
・「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013)
・「スター・トレック BEYOND」(2016)
*(簡略ストー リー)
2286年、バルカン。
惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ艦長ジェームズ・T・カークは、再生したスポックを惑星ジェネシスから救い出し、クルーらと共に地球に帰還する決心をする。
その頃、謎の探査機から発せられる電波で地球の大気は乱れ絶滅寸前となる。
それを知った地球へ帰還途中のカークらは、電波が”ザトウクジラ”に向けて発せられていることに気づく。
”ザトウクジラ”は21世紀に絶滅しているために、カークは20世紀後半にタイム・ワープすることを決める。
ワープに成功したカークらは、サンフランシスコでクジラを捕獲して未来に戻る計画を実行するのだが・・・。
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前作に続きレナード・ニモイが監督を務め、今回は彼も冒頭から出演する。
スポック救出という奇抜なアイデアの前作同様、絶滅した”ザトウクジラ”を捕獲するため過去にタイムスリップするという設定が面白い。
そのために、当然起きるカルチャー・ショックがユーモラスに描かれ、コメディ・タッチの内容は”トレッキー”以外にも受け入れられ、なかなか楽しい作品に仕上がっている。
第59回アカデミー賞では、撮影・録音・音響編集・作曲賞にノミネートされた。
北米興行収入は前作より減るのだが、興味深い物語が受けたのか、全世界では約1億3300万ドルで第一作に迫るヒットとなった。
ジェリー・ゴールドスミスの勇壮な音楽から、やや平凡なジェームズ・ホーナーに変わり、本作ではレナード・ローゼンマンが音楽を担当しそれなりの雰囲気を出してはいるのだが、アレクサンダー・カレッジのテレビ・シリーズのテーマ曲をなぜ使わないのか不思議でならない。
過去の地球人との恋も・・というかたちで終わる、人類を救うために活躍するカーク提督を熱演するのウィリアム・シャトナー、復帰直後ではあるがカークの補佐として大きな役割を果たし好演するスポックのレナード・ニモイ、過去の地球で奮闘するクルー達、医師マッコイのデフォレスト・ケリー、機関士スコットのジェームズ・ドゥーアン、通信士ウフーラのニシェル・ニコルズ、パイロット、スールーのジョージ・タケイとチェコフのウォルター・ケーニッヒ、クジラの専門家キャサリン・ヒックス、宇宙艦隊司令部提督ブロック・ピーターズ、サレク大使マーク・レナード、その妻アマンダのジェーン・ワイアット、議長ロバート・エレンシュタイン、士官サーヴィック大尉のロビン・カーティスなどが共演している。