互いの家族の話などをしたジョーは、捜査への協力を求めるものの興味はないと言われ、”彼女は恋人か?”と訊かれる。
そこに現れたキャサリンをクランシーに紹介したジョーは、彼女から上司からの電話だと言われて部屋を出る。
クランシーに捜査記録を見せたキャサリンは、ジョーから帰ると言われ、同じ手口の3件の殺人記録だとクランシーに伝える。
帰ろうとするキャサリンが手を差し出されてもそれに応じないクランシーは。肩に触れた彼女の血まみれの姿が見える。
その気になれたら来てくれと言い残してジョーは去り、考え込むクランシーは苦しんだエマのことを考え、”プッチーニ”のオペラ”ラ・ボエーム”を聴きながら捜査記録に目を通す。
現われたクランシーを歓迎したジョーは、キャサリンが精神病理学の博士号の持ち主で、”ニューヨーク大学”で教授になる予定だったと伝える。
超能力は信じないと言うキャサリンに、分析医は金の亡者だと伝えたクランシーは、チームのスローマン(マット・ジェラルド)とソーヤー(ホセ・パブロ・カンティージョ)らを加えて捜査についての話し合いをする。
被害者はすべて延髄に達する刺し傷で即死し、苦痛がないという説明を受けたクランシーは、現場に犯人の痕跡がまったくないことを知る。
その後、被害者である69歳のエセル・ジャクソンの家に向かったクランシーは、ジョージから説明を受ける。
妻からの電話を受けたジョーは外に向かい、クランシーは、その場に置かれていた、”私は誰? 答えはひとことだ 言ってもいいかな?”という気になったメモについてのキャサリンの考えを聞く。
その後、キャサリンは自宅に戻り、ジョーに”夕食”に誘われたクランシーは、ホットドッグ・スタンドで話をする。
息子が学校から泣いて帰ったと話すジョーは、ジョークを言って抱けばいいと助言してくれたクランシーの肩に触れる。
その瞬間にクランシーは、病院で苦しむジョーの姿が見える。
何も話さず様々なことを考えながらホテルに戻り眠っていたクランシーは、ジョーからの電話を受け、匿名の電話の相手が、3件目の殺人を詳しく話し住所を教えたことを知らされる。
クランシーとその場に向かったジョーは、キャサリンが見つけた”416”と書かれたメモを確認する。
時刻だと言うクランシーは今が4時16分だと二人に伝え、犯人がまだいると考える。
警戒しながらバスタブで死んでいるヴィクトリア・レイモンド(ルイーザ・モラエス)の遺体を調べたスローマンは、首の後ろの傷を確認する。
ジョーと二人で話したクランシーは、”とても愛している”という、エセルの現場と同じ書体のメモがあると言われ、ヴィクトリアに触れる。
メモは夫のデヴィッド(ケニー・ジョンソン)が置いたと思ったヴィクトリアは、バスタブに浸かる。
背後から近づくのがデヴィッドと思いながら、ヴィクトリアは犯人に刺殺された様子がクランシーには見える。
クランシーから、不鮮明なものしか見えない、浴槽の湯には触るなと言われたジョーは、デヴィッドが容疑者だとスローマンから知らされる。
ジョーとキャサリンから、ヴィクトリアが亡くなり殺されたことを知らされデヴィッドは、彼女に手紙を書いてあったので自殺だと思う。
手紙は現場にあったメモではないと言うデヴィッドの様子を見ながら、証拠品である彼のペンを手にしたクランシーは何かを感じる。
ある人物のためにヴィクトリアを裏切ったと言うデヴィッドと話したクランシーは、情緒不安定だった彼女に別の人を選ぶと手紙を書き、その相手は男だと伝える。
HIV感染していることも書いていないとデヴィッドに伝えたクランシーは、ジョーとキャサリンの元に向かう。
ジョーは、ヴィクトリアの感染を察したクランシーが、現場で浴槽の湯に触れるなと言ったことに気づく。
夜が明けたために、ジョーはクランシーを自宅の朝食に誘う。
ジョーの妻ローラ(マーリー・シェルトン)から、エリザベスとは今でも親しく付き合っているので、仲良くしてほしいと言われたクランシーは、何も答えようとしない。
被害者は皆、不治の病に冒されていたと言うクランシーに、少年ロバート・エリスは健康だったと伝えたジョーは、息子ケヴィンの件で学校に行くことを彼に伝える。
クランシーと共にロバートの父エリス(ザンダー・バークレー)に会ったキャサリンは、捜査に協力すると言う彼に、ロバートの体調のことを尋ねる。
何も異常はなかったというエリスは、ロバートは最近よくものを落としたとキャサリンに伝える。
そこに戻って来たエリスの妻(シャロン・ローレンス)に、昨夜、同一犯と思われる殺人事件が起きたことを話したキャサリンは、ロバートの健康状態を調べるために検死解剖をしたいと伝える。
当然、納得できない妻は、口を挟むクランシーが医者であることを知り、病気だとしても医者には頼らない、すべて神の御業だと伝える。
その通りであり、医学には限界があると言うクランシーは、白血病だった娘のことを話し、2年間、自分にできたのは、苦しむ娘を見つめるだけだったと伝える。
娘は死に、葬儀で神に祈ったと話すクランシーは、医学を押しつける気はないが、殺された理由を知りたいだけだと言って、エリス夫妻を納得させる。
ロバートの解剖が始まり、ファックスを受け取ったクランシーは、小脳を調べるよう指示する。
検死官は脳腫瘍を見つけ、動揺するクランシーは、ジョーに降りると伝えてその場を去る。
クランシーを追ったジョーはファックスの内容を尋ね、犯人は自分たちを思いのままに操っていると言う彼を、引き留めることはできなかった。
ホテルの部屋にいたクランシーは、現れたキャサリンから、ロバートの病気を発見して喜ぶべきなのに去った理由を訊かれる。
”私は誰? 答えはひとことだ 言ってもいいかな?”は、”プッチーニ”のオペラ”ラ・ボエーム”の一節だと言うクランシーは、オペラが好きな自分は、捜査記録を読んでいた時にその曲を聴いていたことをキャサリンに話す。
こちらの行動をすべて知っている犯人は、自分と同じ能力を持ち、はるかに上だと伝えたクランシーは、”小脳を調べろ”と書かれていたファックスをキャサリンに見せる。
自分がかなう相手ではなく、犠牲者は死ぬ運命だったと言うクランシーは、相手のことを思いやりながら殺しているとキャサリンに伝える。
殺人だと言うキャサリンに、死の苦痛は免れると伝えたクランシーは、自分の娘でもそう思えるかと訊かれる。
失言を謝罪するキャサリンから、本音を訊かれたクランシーは、キャサリンの体験した過去を話し始める。
恋愛と出産を経験し、子供は養子に出して別れたことや両親のことも話すクランシーは、動揺して涙するキャサリンから、何が見えるか訊かれる。
血まみれのキャサリンが思い浮んだクランシーは、帰ったほうがいいと彼女に伝える。
その後、殺人事件が起きて、現場を調べたキャサリンは、壁に血で貼られたドレスの半分を確認し、連続殺人とは別の犯人の犯行だと考え、それをジョーに伝える。
街を離れるためにバスに乗ったクランシーは、苦しむジョー、カエル、アティカス、血を流すキャサリンのことなどを考える。
現われたジョーに説得されたクランシーは、ある現場に向かい、その場にいたキャサリンに昨晩のことを謝罪する。
花壇を調べたクランシーは、付近のゴミ箱に捨ててあったドレスの下半分を見つける。
殺人現場の血で貼られたドレスの上半分の話をキャサリンから聞いていたクランシーは、到着した警察犬により始まった捜査に同行する。
あるアパートを調べたジョーらは部屋に誰もいないことを確認し、向かいの部屋の住人ライナス・ハープ(ジョシュア・クローズ)に話を聞く。
ライナスが手にしていたカエルのカップに気づいたクランシーは、予知したことを思い出す。
次の瞬間、ライナスは隠し持っていた銃を発砲し、ジョーは銃弾を受ける。
キャサリンらは反撃するが、ライナスは窓を割って逃亡する。
救急車が呼ばれ、ジョーに指示されたクランシーは、キャサリンと共にライナスを追う。
クランシーから、ライナスがタクシーを奪ったと言われたキャサリンは指示に従い追跡する。
ライナスのタクシーは事故を起こし、ハンドルをとられたキャサリンの車は横転する。
キャサリンの無事を確認したクランシーは、車を降りて周囲を見回し、ライナスに射殺される・・・。
それを予知したクランシーは、近づくライナスに銃を向けられるものの、キャサリンがライナスを銃撃する。
クランシーは、ライナスは犯人ではないとキャサリンに伝える。
病院に運ばれたジョーの元にキャサリンと共に向かったクランシーは、ライナスの件は解決したと彼に伝える。
ライナスは犯人ではなく、犯人が自分たちを誘導して変質者を捕まえさせたと言うジョーは、自分が新たなターゲットであり、ステージ4のガンだとクランシーに伝える。
知っていたはずだと言われたクランシーは、家族のことを頼まれ、まだ死にたくないと話すジョーに微笑む。
その笑顔をエリザベスにも見せるべきで、仲直りしろと言われたクランシーは、ジョーを見守ることしかできなかかった。
キャサリンと話したクランシーは、エマの6歳の誕生日に、彼女の背後に影を見て、20年後の同じ日に白血病の検査結果を知り、2年間苦しんだことを伝える。
ジョーは亡くなり、葬儀でケヴィンを抱きしめたクランシーは、彼がスタンフォード大学に進学できることを知る。
その後、バーにいたクランシーは、現われた犯人のチャールズ・アンブローズ(コリン・ファレル)と話す。
皆を苦痛から救ったと言うアンブローズは、後にそれを知った家族も悲しみが安堵に変わり、二か月以上も続く苦しみからジョーも救ったとクランシーに伝える。
病死では経済的に困るジョーの家族も、殉職なら恩給も出て息子はスタンフォード大学に進学できると言われたクランシーは、その場にいる警官に知れせようとするものの、悲惨な結果を予知する。
アンブローズを殴ったクランシーは、彼が銃を持っていると言って騒いだため、警官に取り押さえられる。
キャサリンは、重病患者の被害者に絞った過去の未解決事件記録をソーヤーから受け取り、犯人の目撃証言などを基に捜査を続ける。
弁護士のジェフリー・オールドフィールド(ジョーダン・ウッズ=ロビンソン)を殺そうとしたアンブローズは、その場にいたクランシーと話し、互いに銃を向ける。
NFB/神経線維腫を発症することをジェフリーに知らせたアンブローズは、それは遺伝するので、妊娠させる恋人との子供も発病すると伝える。
酒に薬物が入っているので救急車を呼ぶようにとジェフリーに伝えたクランシーは、その場を去る。
その頃、銃の記録で該当者アンブローズを突き止めたソーヤーは、それをキャサリンとスローマンに伝える。
クランシーは、駐車場に向かったアンブローズを追う。
アンブローズの住所に向かったキャサリンらは、自分のことを語る、壁に映る彼の映像を見る。
建物を出たアンブローズは駅に向かい、通りがかった警官に名前を伝えて、報告するようにと指示する。
その連絡を受けたスローマンから、アンブローズのことを知らされたキャサリンは駅に向かう。
電車に乗ったアンブローズは、現われたクランシーの前で発砲し、乗客は別の車両に逃げる。
車で駅に急行するキャサリンは、SWATが向かっていることを知る。
現れるキャサリンのために自分を殺すと言うアンブローズに、クランシーはゲームは終わりだと伝える。
ホームに到着したSWATは、狙撃の準備をする。
クランシーは、ホームに見える売店”アティカス”を確認する。
電車は停車し、乗客が避難してその場が混乱しているため、アンブローズを狙っていたSWATは狙撃できない。
車両に向かったキャサリンを狙うアンブローズに向けてSWATは一斉に射撃し、彼女は射殺される・・・。
それを予知したクランシーは発砲し、弾丸はアンブローズの胸を貫く。
銃弾を受けたクランシーは、キャサリンの無事とアンブローズの死を確認する。
その後、病院で手当てを受けたクランシーは、見舞いに来たキャサリンから、自分と組むことを提案されるものの、それを断る。
キャサリンにジョーの誇りだと伝えたクランシーは、手紙を渡して投稿してほしいと伝える。
回復したクランシーは公園でエリザベスと会い、手紙を何度も読んだと言う彼女に、毎日エマのことを考えると伝える。
エリザベスを抱きしめたクランシーは、エマのことを想う。
苦しむエマから、苦痛から解放してほしいと言われたクランシーは、薬物を投与して彼女を安楽死させたのだった。
そのことを考えながら、クランシーはエリザベスと共に歩き始める。