海軍病院に搬送されたソーヤーは、軍医のサラ(ネーヴ・キャンベル)の治療を受ける。
現在、香港。
世界一の高さを誇る255階建ての超高層ビル”ザ・パール”のオーナー、ジャオ・ロン・ジー(チン・ハン)は、予定通りビルをオープンする。
10年前の事件で左脚のすねから下を失い義足になったソーヤーは、辞職してセキュリティ・コンサルタントとなっていた。
同じく引退した友人のベンの紹介でザ・パールの安全査定を任され、妻となったサラと娘のジョージア(マッケナ・ロバーツ)、息子ヘンリー(ノア・コットレル)と98階で暮らすソーヤーは、ジャオに会う日を迎えて緊張する。
サラから励まされたソーヤーは、携帯電話の調子がおかしいために直してほしいと言われ、そのような場合、9割は再起動すれば治ると伝える。
携帯電話を再起動させて直したソーヤーは、子供達と共にパンダ見物に行くサラと部屋を出る。
そこにベンが現れ、子供達に入場券とパンダの帽子を渡して喜んでもらえる。
ベンに感謝してペントハウスに向かい、ジャオに歓迎されたソーヤーは、警備担当のアジャーニ・オケケ(エイドリアン・ホームズ)と保険会社のピアース(ノア・テイラー)を紹介される。
自分が安全性を認めれば保険が適用されると言われたソーヤーは、その安全性についての説明を始めて、問題ないことをジャオに伝える。
生体認証で自分だけが使える、消火設備を動かせるタブレットをジャオから渡されたソーヤーは、見学をすると言われて彼について行く。
ソーヤーがタブレットを渡されたことを何者かに知らせたベンは、彼を船に乗せろという指示を受ける。
最上階のスフィアに案内されたソーヤーは、317枚の映像パネルによる不思議な空間を見せられ、ヴィクトリア・ハーバーの上空に自分が立つ疑似体験をする。
ベンと共に船に乗り、かつてのチームや事件のことを話したソーヤーは、降りる際に何者かに襲われ、バッグを奪われて腕を怪我する。
ザ・パール、地下15階。
壁を壊して侵入したテロリストのコレス・ボタ(ローランド・ムーラー)は、ある物質を運び入れる。
ベンのアパートに向かい、腕の手当てをしてもらったソーヤーは、縫わなくてはダメだと言われたためにサラに頼むと伝える。
ソーヤーがタブレットを胸のポケットに入れておいたことを知ったベンは、自分が奪うという連絡を入れる。
ビルに戻ったサラは、ヘンリーがアメをなめて吐いたためにパンダを見ずに帰ってきたことをソーヤーに電話で伝えて、部屋に入ろうとする。
そこにボタが現れ、メンテナンス業者だと言われたサラは、荷物に記された”SIRIN”というロゴが気になる。
ザ・パールに戻ろうとするソーヤーを制止し銃を向けたベンは、自分がチームを解雇されたのはお前のせいだと言ってタブレットを奪おうとする。
二人は格闘になり、銃を拾ったベンは自分を撃ってしまう。
ベンから何があったのか聞き出そうとするソーヤーは、サラと子供達はビルに戻るべきではなかったと言われる。
水分で発火する粉末を床にまいたボタは、発煙筒でスプリンクラーを作動させて、その場を火の海にする。
消火装置が作動し、96階で火災が発生したことを知ったサラは様子を見に行く。
ピアースから退避しないのかと言われたジャオは、出火は100階以上下であり、消火も始まっていると伝える。
タブレットのために罠にハメたとソーヤーに伝えた瀕死のベンは、殺されるので逃げろと言い残して息を引き取る。
ビルの火災を確認したソーヤーは、その場に向かおうとするものの、押し入ってきた者達に銃撃されたために窓から逃げる。
現れたボタの部下シャ(ハンナ・クィンリヴァン)はスタンガンでソーヤーに襲い掛かり、タブレットを奪って生体認証させる。
ソーヤーを殺そうとしたシャだったが、駆け付けた警官と銃撃戦になり逃亡する。
転倒したバイクを奪ったソーヤーは、ビルに向かう。
九龍プラザ、緊急時対応エリア。
香港警察のウー警部補(バイロン・マン)は、ザ・パールの96階で火災が発生し、下の階の人々を避難させて220階にオーナーがいるが、消火が始まっているという報告を受ける。
96階以上に人はいないと言われたウーは、現場の指揮を執る。
避難しようとするサラはヘンリーの喘息を心配し、死を恐れるジョージアを安心させる。
ザ・パールから離れた場所にある制御室に侵入したシャは、その場の職員全員を射殺する。
ビルに着いたソーヤーはサラに電話をして、封鎖されて入れないことを伝えて、廊下に出て管理パネルを探し、子供を連れて部屋を出るよう指示する。
ビル内にソーヤーの家族がいることに気づいたジャオは、ここに連れてくるようアジャーニに指示し、外部コントロールセンターの警報を確認する。
シャから渡されたタブレットを使い、ビルのシステムにアクセスしたハッカー(マット・オリアリー)は、侵入に成功する。
ジャオはシステムが制御不能になったことに気づき、消火設備を乗っ取ったことをシャはボタに伝える。
ボタは、95階以下の防火扉を閉鎖し、96階以上の消火を無効にするようシャに指示する。
部屋の外に出たサラは、携帯電話を使い管理パネルをソーヤーに見せる。
上の階の消火設備が無効になっていることに気づいたソーヤーは、子供達を連れて上に向かうようサラに指示する。
火の勢いを増すようボタに指示されたハッカーはそれに従う。
エレベーターに現れたジャオの部下は、サラ達を助けようとするものの炎に包まれる。
ビルで激しい爆発が起き、ソーヤーは叫び声をあげる。
床に落ちたサラの携帯電話の映像で、その場の状況を確認したソーヤーは、自分が犯人として指名手配されていることに気づき、警官に囲まれる。
家族がビルにいることを話しても信じてもらえないソーヤーは、警官を突き飛ばして逃走する。
タブレットは不要になり、ビルは完全に自分達のものになったことをハッカーから知らされたシャは、用済みとなった彼を射殺する。
アジャーニから、高温の上昇気流でヘリコプターが飛べなくなると言われたジャオは、避難することを決める。
金庫に向かったジャオは、あるものを取り出す。
ソーヤーは、ザ・パールに隣接するクレーンの鉄骨を登り始める。
ソーヤーの経歴を調べたウーは、妻サラが軍医でアフガニスタンにも派遣されたことを知り、部下のハン巡査部長(エルフィナ・ラック)から、安全査定員のソーヤーが消火を無効にした可能性があると言われる。
質問するためにソーヤーを捜すようハンに指示したウーは、モニターに映る鉄骨を登っている彼を確認し、捕らえるよう命ずる。
最上部に着いたソーヤーは、エレベーターの扉を塞ぎ、クレーンを動かしブームを伸ばそうとする。
アジャーニから、真相を話してほしいと言われたジャオは、背後にいるボタが奪おうとしているドライブを見せる。
ピアースは二人の話を気にするが、ジャオから、ヘリの準備ができたと言われる。
ブームがビルに届かないために、ソーヤーはフックを揺らせてビルに到達させる。
それを伝ってビルに向かおうとしたソーヤーだったが、フックが外れてしまい、現れた警官にも銃を向けられたために、ビルに向かって飛び降りる。
割れた窓の部屋に飛び移ることに成功したソーヤーを見て、野次馬は歓声を上げる。
その様子を見ていたウーは、ソーヤーの家族がビルにいると考える。
ビル内の公園に着いたサラは、火が回ってきたために上に向かう。
ヘリポートに着いたアジャーニは、パイロットが違うことに気づき、銃を奪ったピアースは警護を射殺する。
押し入ってきたボタに撃たれたアジャーニを気遣うジャオは、ピアースが仲間だということを知る。
ジャオと共にドライブを奪おうとしたボタだったが、アジャーニがヘリのパイロットを射殺する。
アジャーニを射殺したボタは、制御不能となったヘリが迫ったために避けようとする。
ヘリが大破した隙にその場から逃れたジャオは、ペントハウスに向かい扉を閉鎖する。
扉を開けるよう指示されたシャは、ペントハウスは独立システムであるため開けられないとボタに伝えて、ソーヤーと家族がビル内にいることを知らせる。
扉を開けられるのはソーヤーだと考えたボタは、家族を捕らえて彼を誘い出そうとする。
左肩の傷を手当てしたソーヤーは、家族を見つけようとする。
ピアースに見つかったサラは銃を向けられるが、持っていたハサミを彼の太腿に刺す。
その隙に子供達と逃げようとするサラは、橋に鉄骨が倒れて分断されたために自分だけ取り残される。
燃える木が倒れたためにヘンリーと離れてしまったジョージアは、そのまま滝の方向に向かうようにと言われる。
ピアースは再びサラに銃を向けるが、現れたソーヤーに突き落とされる。
ヘンリーからジョージアのことを聞いたソーヤーは、板を外して橋に渡し、サラにそれを渡らせてヘンリーを助けようとする。
ソーヤーが橋を支えている間に板を渡ったサラは、ヘンリーを背負い、落ちそうになりながら何とか戻る。
その場から離れたソーヤーは、火災時には自動的に止まるエレベーターの電磁制御機能を利用し、サラとヘンリーをそれに乗せて階下に向かわせようとする。
ワイヤーを切るので、5つ数えたらブレーキレバーを引くようにと指示したソーヤーは、サラとヘンリーを乗せる。
ソーヤーはワイヤーを切り、エレベーターは落下し、サラとヘンリーは5つ数えてレバーを引く。
ジョージアが傭兵に見つかり、彼女を助けようとしたソーヤーだったが、ボタに捕らえられる。
ジャオが持っているものを奪ってくるようにと言われたソーヤーは、扉は中からしか開けられず、火災警報で開くが無効にされているとボタに伝える。
ジョージアを屋上から突き落とすと言われたソーヤーは、ボタの指示に従うしかなかった。
地上の様子を伝えるニュースをモニターで確認したソーヤーは、サラとヘンリーの無事を確認する。
独立システムのパネルが風力タービンの裏にあることを確認したソーヤーは、ビルの外に出て壁を伝い、その場に向かうことを考える。
ウーの元に連れて行かれたサラは、ソーヤーは事件とは無関係だと伝えて、怪しい男達のリーダーが北欧訛りの白人だったことなどを話す。
犯罪者のデータから犯人がボタだと分かったウーは、ハンから、手口が違いヘリを破壊するのはおかしいと言われる。
ボタらの荷物の”SIRIN”というロゴを覚えていたサラは、それをウーに伝える。
ハンがネットで検索し、”SIRIN”がパラシュートのメーカーだと分かる。
窓を割ってロープを用意し、手と靴に粘着テープを巻いたソーヤーは、外に出て壁を伝いパネルに向かう。
犯人の着地点を考えたウーは、サラの意見で建設現場に目をつける。
ハンに疑われたサラは、ビルにいる家族を助けたいと言って、自分を現場に向かわせてほしいとウーに伝える。
騒ぎに気づいたウーらは、ソーヤーがビルの壁を移動していることを知る。
ある場所にロープを引っかけたソーヤーは下に向かい、回転するタービンをくぐり、管理パネルの配線を切ってペントハウスの扉を開ける。
炎が近づいたためにその場から離れ、ロープにしがみついたソーヤーは、宙吊りになってしまう。
ロープが引っ掛かった義足が外れそうになり、何とかそれを掴んだソーヤーは部屋に上がる。
その様子を見ていたサラは、これでも夫を疑うのかとウーに尋ねる。
ジャオは扉を閉めるが、ソーヤーは引き上げた義足をその間に挟み中に入る。
銃を向けるジャオに襲い掛かり押さえつけたソーヤーは、彼から真実を聞き出そうとする。
ザ・パール建設時に現れたボタから、金を払わなければ工事を妨害すると言われ、それに従ったものの、電信送金時に追跡ソフトを仕組んだとジャオは話す。
組織の口座情報などすべてを入手したジャオは、ボタが、それが入ったドライブを奪おうとしていることをソーヤーに伝える。
ビルに火を放ちドライブを持ち出させるのが目的だと知ったソーヤーは、ジョージアを取り戻すために、自分が殺されてもドライブは渡すことをジャオに伝えて計画を考える。
火は最上階に迫り、屋上からパラシュート降下する準備をしたボタは、ジャオを捕らえて現れたソーヤーから、ドライブを奪おうとする。
ジョージアが先だと言うソーヤーだったが、銃とドライブを奪ったジャオがパラシュートを要求する。
部下にパラシュートを渡すよう指示したボタは、ジャオがドライブを投げ捨て、ソーヤーが隠していた剣で抵抗し始めたために発砲する。
ジョージアに走れと指示したソーヤーは、映像パネルが起動したスフィアに逃げ込む。
ボタらもその場に向かい、銃撃戦が始まる。
ビルに向かったウーらは、シャの一味に襲われる。
敵と戦うソーヤーはドライブを拾い、ジャオに助けられる。
ソーヤーから裏切りかと思ったと言われたジャオは、ボタの銃弾を受ける。
パトカーに隠れていたサラはシャに襲われ、クラクションでそれを知ったウーがシャに銃を向ける。
シャを蹴り倒したサラは、彼女が落としたタブレットを確認する。
ジャオから銃を渡されたソーヤーはボタに近づくが、振り向いた彼は、ジョージアを捕らえて手りゅう弾を握っていた。
ジョージアが突き落とされそうになったために銃を床に置いたソーヤーは、自分は後ろだとボタに伝える。
映像パネルを利用しいたソーヤーはボタを蹴り落し、ジョージアを救う。
タブレットでビルのシステムを制御できることに気づいたサラは、専門家に見せると言うウーに、待っていらえない伝えて操作し、消火設備を作動させようとする。
炎の中で脱出方法が見つからないソーヤーは、ジョージアを励ましながらも諦めかける。
サラがシステムを再起動させた直後に、消火設備が作動して火災は鎮火に向かい、携帯電話と同じだとウーに伝える。
ジャオとジョージアと共にヘリで救出されたソーヤーは、ドライブをジャオに渡す。
ソーヤーから、これからどうするかと訊かれたジャオは、建て直すと答える。
ジョージアと地上に戻ったソーヤーは、サラとヘンリーを捜し、二人を見つけて抱き合う。
その様子を見ていたウーは、ようやく会えた、素晴らしい家族だとソーヤーに伝える。
自分は幸運な男だとサラに伝えたソーヤーは、子供達と共にその場を離れる。