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駅馬車の中継所で脱獄犯に人質に取られた男女の戦いを描く、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演タイロン・パワー、スーザン・ヘイワード、エドガー・ブキャナン、ヒュー・マーロウ、ジャック・イーラム、ジョージ・トビアス、ディーン・ジャガー他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督：ヘンリー・ハサウェイ
製作：サミュエル・Ｇ・エンゲル
脚本：ダドリー・ニコルズ
撮影：ミルトン・R・クラスナー
編集：ロバート・L・シンプソン
音楽：ソル・カプラン
出演
トム・オーエンス：タイロン・パワー
ヴィニー・ホルト：スーザン・ヘイワード
サム・トッド：エドガー・ブキャナン
レイフ・ジマーマン：ヒュー・マーロウ
テヴィス：ジャック・イーラム
グラッツ：ジョージ・トビアス
ヤンシー：ディーン・ジャガー
ルーク・デイヴィス：ジェフ・コーリー
テックス・スクワイアズ：ジェームズ・ミリカン
フィッケルト：ルイ・ジーン・ヘイト
カリー：ジュディ・アン・ダン
ナレーター：ゲイリー・メリル
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1951年製作 89分
公開
北米：1951年3月25日
日本：1953年1月22日
■ ストーリー ■
駅馬車中継所、ローハイド。
トム・オーエンス（タイロン・パワー）は、”オーバーランド・メール・カンパニー”のオーナー、JC・オーウェンスの息子で、事業のことを一から学ぶために、JCの40年来の友人である中継所を管理するサム・トッド（エドガー・ブキャナン）の元で働いていた。
トムは翌週、都会に戻る予定なのだが、サムは、いつまでたっても半人前の彼に呆れていた。
東に向かう駅馬車の乗客である勝気な女性ヴィニー・ホルト（スーザン・ヘイワード）が、幼い姪カリー（ジュディ・アン・ダン）を連れて到着する。
ヴィニーは、姉とその夫が死亡したため、2人娘カリーを東部の祖父母の元へ連れて行く途中だった。
食事後に駅馬車は出発しようとするが、4人の騎兵隊員が現れる。
隊員は、ハンツヴィル刑務所からレイフ・ジマーマン（ヒュー・マーロウ）ら4人の囚人が脱獄し、金を奪う目的で駅馬車を襲い、サムの友人の御者マッデンを殺したことをサムらに伝える。
このような場合は、乗客の安全を確保するという決まりがあり、ヴィニーとカリーは駅馬車を降ろされる。
それに抵抗したヴィニーだったが、トムに強引に降ろされ、駅馬車は出発してしまう。
仕方なく納得したヴィニーに、自分の部屋を使うと言われたトムは、風呂にも入りたいと言う身勝手な彼女の扱いに梃子摺る。
ヴィニーとカリーは近くの温泉に向かい、トムとサムは、一人の男（レイフ）が現れたため、脱獄犯の可能性があり警戒する。
レイフは、ハンツヴィルの保安官補のバッジをトムに渡して安心させる。
中継所に入ったレイフは、トムとサムに銃を向けて、外に向かって発砲し、仲間のテヴィス（ジャック・イーラム）、グラッツ（ジョージ・トビアス）、ヤンシー（ディーン・ジャガー）に合図を送り呼び寄せる。
レイフは、駅馬車の発着と金のことをサムに確認するが、マッデンの話と違っていたために彼を殴る。
テヴィスが女の服を見つけ、レイフはそのことをトムに問い詰めるが、その隙にサムが逃げ出し、ライフルがある馬小屋に向かう。
そこにカリーを連れたヴィニーが戻り、サムが背後から射殺されるのを目撃する。
レイフらは、子供の泣き声を聴いてヴィニーを見つけ、トムと共に部屋に閉じ込める。
トムは、レイフらが、自分の妻だと思い込んでいることをヴィニーに話す。
それに意見するヴィニーが、レイフらと交渉しようとする。
トムは、レイフらの目的は駅馬車の金なので、妻だと思わせておくべきであり、彼らには人質の自分が必要だと言ってヴィニーを説得するのだが・・・。
「死の接吻」（1947）のヘンリー・ハサウェイが監督し、主演はタイロン・パワー、スーザン・ヘイワード、エドガー・ブキャナン、ヒュー・マーロウ、ジャック・イーラム、ジョージ・トビアス、ディーン・ジャガーなどが共演した作品。
駅馬車の中継所で脱獄犯に人質に取られた男女の戦いを描く西部劇。
多彩な登場人物の個性を活かし、緊迫感あるストーリーに仕上げたヘンリー・ハサウェイの、シャープな演出は見応え十分だ。
主演のタイロン・パワーは、冒頭ではやや頼りない青年として登場するものの、無法者に人質に取られ、命懸けで逃れようとする主人公を熱演し、ヒロインのスーザン・ヘイワードは、彼と共に捕えられながら、勇気ある行動でそれに協力する女性を魅力的に演じている。
主人公の教育係だった駅馬車中継所の管理人エドガー・ブキャナン、主人公らを人質に取る脱獄犯のヒュー・マーロウ、ジャック・イーラム、ジョージ・トビアス、ディーン・ジャガー、御者のジェフ・コーリー、駅馬車の乗客ジェームズ・ミリカン、ルイ・ジーン・ヘイト、ヒロインの姪ジュディ・アン・ダンなどが共演し、ナレーターはゲイリー・メリルが担当している。
