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荒原の女 Rachel and the Stranger (1948)

妻に先立たれた農夫と女手のために買い取った女生との親交を描く、監督ノーマン・フォスター、主演ロレッタ・ヤングウィリアム・ホールデンロバート・ミッチャムゲイリー・グレイ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:ノーマン・フォスター
製作:リチャード・H・バーガー
原作:ハワード・ファスト”Rachel”
脚本:ウォルド・ソルト
撮影:モーリー・ガーツマン
編集
レス・ミルブルック
ハリー・マーカー
音楽:ロイ・ウェッブ

出演
レイチェル・ハーヴェイ:ロレッタ・ヤング
デヴィッド・ハーヴェイ:ウィリアム・ホールデン
ジム・フェアウェイズ:ロバート・ミッチャム
デイヴィーハーヴェイ:ゲイリー・グレイ
パーソン・ジャクソン:トム・タリー
ジャクソン夫人:サラ・ヘイデン
グリーン:フランク・ファーガソン
グリーン夫人:レジーナ・ウォレス
ガルス:ウォルター・ボールドウィン

アメリカ 映画
配給 RKO
1948年製作 93分
公開
北米:1948年10月2日
日本:1950年3月12日
北米興行収入 $395,000


ストーリー
妻を病気で亡くした農夫のデヴィッド・ハーヴェイ(ウィリアム・ホールデン)と幼い息子デイヴィー(ゲイリー・グレイ)は、その悲しみに耐える日々を送っていた。
久しぶりにデヴィッドを訪ねた友人の猟師ジム・フェアウェイズ(ロバート・ミッチャム)は、塞ぎこむデヴィッドの気持ちを察する。
その後デヴィッドは、子育てや家事のために、家には女手が必要だと考え、新しい妻を探そうとする。
デイヴィーを連れて入植地に向かったデヴィッドは、牧師のパーソン・ジャクソン(トム・タリー)と妻(サラ・ヘイデン)と話し、妻の件で相談する。
パーソンは、知人のグリーン(フランク・ファーガソン)がトウモロコシと交換した女性を買い取れるかもしれないと考え、デヴィッドと共に交渉に向かう。
グリーンと話したデヴィッドは、息子が結婚したために女手が要らなくなった彼から、レイチェル(ロレッタ・ヤング)という女性と結婚することを条件に、彼女を買い取る契約をする。
翌日、結婚式を済ませたデヴィッドとレイチェルは、デイヴィーと共に家に向かう。
スーザンのことが忘れられないデヴィッドとデイヴィーは、レイチェルのことを、あくまで契約上の妻と母と考えるのだが・・・。


解説 評価 感想
1945年に発表された、ハワード・ファストの短編”Rachel”を基に製作された作品。

俳優としても活躍したノーマン・フォスターが監督し、主演はロレッタ・ヤングウィリアム・ホールデンロバート・ミッチャムゲイリー・グレイなどが共演した作品。

妻に先立たれた農夫と女手のために買い取った女生との親交を描くドラマ。

西部開拓時代初期の歴史的事実を伝える映画で、年季奉公についてを描いた数少ない作品の1つ。

人が物のように売り買いされる様子が展開する序盤から興味深い内容で、契約上の妻を使用人扱いする農夫と買われた女性が、次第に互いを理解し合う過程が、美しい物語として描かれている。

主演のロレッタ・ヤングは、輝くような美しさを封印しながらも、立場をわきまえ誠実に生きる魅力的な女性を見事に演じ、ウィリアム・ホールデンは、妻のことが忘れられずに女手のために買い取った女性を次第に理解する農夫を好演している。

主人公を人間として尊敬し惹かれる、農夫の友人である猟師ロバート・ミッチャム、農夫の息子ゲイリー・グレイ、農夫に女性を世話する牧師トム・タリー、その妻サラ・ヘイデン、農夫に女性を売る入植者フランク・ファーガソン、その妻レジーナ・ウォレス、雑貨店の店主ウォルター・ボールドウィンなどが共演している。


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