アメリカの陸上競技選手ジェシー・オーエンスが、人種問題で苦悩しながらベルリンオリンピックで史上初の4冠を達成するまでを描く、製作、監督スティーヴン・ホプキンス、主演ステファン・ジェームス、ジェイソン・サダイキス、ジェレミー・アイアンズ、カリス・ファン・ハウテン、ウィリアム・ハートなどが共演した実録ドラマ。 |
・ウィリアム・ハート / William Hurt / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・ホプキンス
製作
ジーン=チャールズ・レヴィ
リュック・ダヤン
ルイ=フィリップ・ロション
ドミニク・セガン
スティーヴン・ホプキンス
ケイト・ガーウッド
カルステン・ブリュニヒ
ニコラ・マニュエル
製作総指揮
ジョナサン・ブロンフマン
デヴィッド・ギャレット
ティエリー・ポトク
アル・マンティーヌ
マーク・スローン
脚本
ジョー・シュラップネル
アナ・ウォーターハウス
撮影:ピーター・レヴィ
編集:ジョン・スミス
音楽:レイチェル・ポートマン
出演
ジェシー・オーエンス:ステファン・ジェームス
ラリー・スナイダー:ジェイソン・サダイキス
アベリー・ブランデージ:ジェレミー・アイアンズ
レニ・リーフェンシュタール:カリス・ファン・ハウテン
エレミア・マホニー:ウィリアム・ハート
ルース・ソロモン:シャニース・バントン
ペギー:アマンダ・クルー
マーティ・グリックマン:ジェレミー・フェルドマン
ヨーゼフ・ゲッベルス:バーナビー・メッチェラート
キンセラ:シャンテル・ライリー
カール”ルッツ”ロング:ダフィット・クロス
ハリー・デイヴィス:グリン・ターマン
アーサー・リル:ジョナサン・アリス
ユーレス・ピーコック:シャミア・アンダーソン
ローソン・ロバートソン:トニー・カラン
フレッド・ルビアン:ニコラス・ウッドソン
サム・ストーラー:ジャコモ・ジャンニオッティ
デイヴ・アルブリットン:イーライ・ゴリー
アーネスト・ホール牧師:アンソニー・シャーウッド
トレント:ジョン・マクラーレン
チャールズ将軍:ティム・マキナニー
ジョン:ヴラスタ・ヴラナ
アドルフ・ヒトラー:エイドリアン・ツヴィッカー
ディーン・クロムウェル:ジョナサン・ヒギンズ
アドルフ・ダスラー:カール・グラボシャス
ルドルフ・ダスラー:アーサー・ホールデン
ハンス・フォン・チャマー:アニアン・ツォルナー
アメリカ/ドイツ/カナダ 映画
配給
エンターテインメント・ワン(カナダ)
SquareOne Entertainment(ドイツ)
2016年製作 135分
公開
北米:2016年2月19日
日本:2016年8月11日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $19,206,210
世界 $25,070,260
■ ストーリー ■
1933年、オハイオ州、クリーブランド。
ジェシー・オーエンス(ステファン・ジェームス)は、家族の中で初めて大学に進学することになり、オハイオ州立大学に向かう。
オーエンスは、貧しい家族の家計を助け、恋人ルース・ソロモン(シャニース・バントン)と幼い娘を養っていた。
白人からの差別を受けながら練習を続けるオーエンスは、陸上部コーチでオリンピック候補だったラリー・スナイダー(ジェイソン・サダイキス)に呼び出され、才能を評価する彼に全てを犠牲にして努力することを誓う。
スナイダーは、オーエンスが1936年のベルリンオリンピックに出場できることを確信する。
しかしオーエンスは、ナチス・ドイツのプロパガンダに利用されるだけだと考える。
ナチスの人種差別政策に反対する国民の声を聞き入れたオリンピック委員会は、オリンピックをボイコットすることを検討しいた。
アマチュア運動連合会長のエレミア・マホニー(ウィリアム・ハート)は、オリンピック委員会会長のアベリー・ブランデージ(ジェレミー・アイアンズ)をベルリンに向かわせる。
ブランデージは、ユダヤ人排斥の現実や、明らかにナチスの宣伝のために開催される大会の真意を知る。
宣伝大臣のヨーゼフ・ゲッベルス(バーナビー・メッチェラート)と面会したブランデージは、プロパガンダを抑制し、いかなる人種も出場できると保証した場合のみの参加ということで同意する。
オーエンスは、ルースへの仕送りのためにガソリンスタンドで仕事をしていたが、それによりトレーニングとの両立が難しくなる。
スナイダーは、何もしなくていい仕事をオーエンスに与え、トレーニングに集中した結果オーエンスは、いくつもの記録を破り有力選手となる。
その後も注目されるオーエンスは、魅力的な女性キンセラ(シャンテル・ライリー)と付き合うようになり、それを知ったルースは訴訟を起こそうとする。
その件で悩むオーエンスは不調となり、キンセラとの関係を断つ。
ルースに謝罪したオーエンスは、彼女と結婚して家族に祝福される。
ベルリンオリンピック出場が決まったオーエンスは、政治的な理由でNAACP(全米黒人地位向上協会)からオリンピックを諦めるよう説得される。
悩むオーエンスは、負傷したライバルのユーレス・ピーコック(シャミア・アンダーソン)に励まされ、ナチスの人種イデオロギーに反抗するためにベルリンに向かうのだが・・・。
「アンダー・サスピション」(2000)、「リーピング」(2007)などで知られるスティーヴン・ホプキンスが製作を兼ねて監督し、主演はステファン・ジェームス、ジェイソン・サダイキス、ジェレミー・アイアンズ、カリス・ファン・ハウテン、ウィリアム・ハートなどが共演した作品。
アメリカの陸上競技選手ジェシー・オーエンスが、人種問題で苦悩しながら、ベルリンオリンピックで史上初の4冠を達成するまでを描く実録スポーツ・ドラマ。
伝説のアスリート、ジェシー・オーエンスの超人的な活躍と共に、ナチス・ドイツがプロパガンダとして利用したベルリンオリンピックの裏舞台が描かれた興味深い作品。
ジェシー・オーエンスの活躍は誰もが知る事であるため、上記のように、当時の世界情勢やナチス・ドイツの人種政策に抵抗する人々の苦悩が重点に描かれている。
また、当時を再現した競技や、巨大スタジアムの臨場感など見応えある映像も注目だ。
苦悩する主人公ジェシー・オーエンスを熱演するステファン・ジェームス、彼の才能を開花させるオハイオ州立大学の陸上コーチ、ラリー・スナイダーを好演するジェイソン・サダイキス、ナチスとの駆け引きで政治力を発揮するオリンピック委員会会長アベリー・ブランデージのジェレミー・アイアンズ、ベルリンオリンピックを記録する映画監督レニ・リーフェンシュタールのカリス・ファン・ハウテン、アマチュア運動連合会長エレミア・マホニーのウィリアム・ハート、主人公の恋人で結婚するルース・ソロモンのシャニース・バントン、ラリー・スナイダーの秘書アマンダ・クルー、ラジオ・アナウンサー、マーティ・グリックマンのジェレミー・フェルドマン、ナチス宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスのバーナビー・メッチェラート、主人公の愛人シャンテル・ライリー、主人公と走り幅跳びで競うドイツ代表カール”ルッツ”ロングのダフィット・クロス、主人公のライバル、ユーレス・ピーコックのシャミア・アンダーソン、アメリカ選手団代表ローソン・ロバートソン役トニー・カラン、オリンピック・アメリカ代表サム・ストーラーのジャコモ・ジャンニオッティ、デイヴ・アルブリットンのイーライ・ゴリー、代表コーチ、ディーン・クロムウェルのジョナサン・ヒギンズ、牧師のアンソニー・シャーウッド、アドルフ・ヒトラーのエイドリアン・ツヴィッカー、アドルフ・ダスラーのカール・グラボシャス、ルドルフ・ダスラーのアーサー・ホールデン、ナチスのスポーツ局長ハンス・フォン・チャマーのアニアン・ツォルナー、他グリン・ターマン、ジョナサン・アリス、ニコラス・ウッドソン、ジョン・マクラーレン、ティム・マキナニー、ヴラスタ・ヴラナなどが共演している。