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ONCE ダブリンの街角で Once (2007)

音楽により心を通わせた男女のほのかな恋を描く、監督、脚本ジョン・カーニー、主演、音楽グレン・ハンサードマルケタ・イルグロヴァ他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ジョン・カーニー
製作:マルティナ・ニーランド
製作総指揮:デヴィッド・コリンズ
脚本:ジョン・カーニー
撮影:ティム・フレミング
編集:ポール・ミューレン
音楽
グレン・ハンサード
マルケタ・イルグロヴァ
インターフェレンス

出演
男:グレン・ハンサード
女:マルケタ・イルグロヴァ
ティミー(ドラマー):ヒュー・ウォルシュ
ギタリスト:ジェラルド・ヘンドリック
ベーシスト:アラスター・フォーリー
エイモン:ゲオフ・ミノゲ
男の父親:ビル・ホドネット
女の母親:ダヌシュ・クトレストヴァ
ヘロイン中毒者:ダレン・ヒーリー
ビル:マル・ワイト
元恋人:マルチェラ・プランケット
ボブ:ニーアル・クリアリー

アイルランド 映画
配給
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ(北米)
ブエナビスタ(アイルランド)
Icon Productions(イギリス)
2007年製作 86分
公開
アイルランド:2007年3月23日
北米:2007年6月15日
日本:2007年11月3日
製作費 €130,000
北米興行収入 9,439,920
世界 $ $20,710,50


アカデミー賞
第80回アカデミー賞

・受賞
歌曲賞”Falling Slowly


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ダブリングラフトン・ストリート
ストリート・ミュージシャンの”男”(グレン・ハンサード)は、近づいてきたジャンキー(ダレン・ヒーリー)を警戒する。

ギターケースに入れられた金を盗っても逃がさないとジャンキーに伝えた男は、小銭を払ってくれたために彼と握手する。

しかし、ジャンキーはギターケースを奪って逃走し、男はそれを追いかける。

公園で追いつかれたジャンキーは諦め、自分は病気であり同じ苦労人だと言って男と抱き合う。

金が欲しければ言えと伝えた男は、5ユーロ欲しがるジャンキーに金を渡す。

母親のことを訊かれた男は死んだと答え、父親はと訊かれても答えずにジャンキーと別れる。

夜まで歌っていた男は、通りで雑誌を売る”女”(マルケタ・イルグロヴァ)から小銭をもらい感謝する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ダブリン
ストリート・ミュージシャンの”男”は、通りで物を売るチェコ人の”女”に話しかけられ、曲を気に入ってもらう。
しつこく質問する女が、恋人のために書いた曲であることに気づいため、男は、話しているうちに彼女に興味を持つ。
父親と共に掃除機の修理をする男は、女の掃除機の修理を頼まれて家に連れて行く。
女を誘うものの、彼女が気分を害して帰ったため後悔した男は、翌日、彼女に謝罪して家に招かれる。
母親と暮らしている女に幼い娘がいることを知り驚いた男は、音楽が好きな彼女に次第に惹かれていく。
その後、女の別居中の夫がチェコにいることを知った男は、ロンドンに行くことを決心する。
出発前にレコーディングをする考えを女に伝えた男は、彼女の協力でスタジオを借り、メンバーを集めて準備を始める・・・。
__________

アイルランド人監督のジョン・カーニーが脚本を兼ね、人気バンド”ザ・フレイムス”のグレン・ハンサードチェコ人のシンガーソングライター、マルケタ・イルグロヴァが主人公の二人を演じ、共同で音楽も担当した作品。

恋人に去られた思いを曲にするシンガーソングライターと、夫と別居して国を出たチェコ人の女性、音楽により心を通わせた二人の揺れ動く心を切実に描くドラマ。

共にミュージシャンであるグレン・ハンサードマルケタ・イルグロヴァが、将来が見えない主人公を演じ、その出会いにより新しい人生を始めるまでを描く物語であり、”ザ・スウェル・シーズン”として活動している二人の楽曲は、男女のそれぞれの思いが伝わる素晴らしい曲であり、作品と共に絶賛された。

第80回アカデミー賞では、劇中で主人公の二人が楽器店でデュエットする曲でもある”Falling Slowly”が歌曲賞を受賞し、グラミー賞にもノミネートされた。

ヨーロッパ有数の大都市であるダブリンの洗練された雰囲気を感じさせるグラフトン・ストリートのロケなどとは対照的に、貧しい主人公二人の生活感を感じさせる描写などが実にいい。

主演のグレン・ハンサードは、音楽の才能を開花させる雰囲気があるのだが、恋人と別れたことの寂しさで一歩踏み出すことができない青年を好演している。

幼い娘と母親と共に苦しい生活をするチェコ人でありながら、主人公をリードする逞しさも見せる、撮影当時10代だったマルケタ・イルグロヴァの、幸薄い人生を送る女性役も実に自然だ。

レコーディングのために主人公とバンドを組むドラマーのヒュー・ウォルシュ、ギタリストのジェラルド・ヘンドリック、ベーシストのアラスター・フォーリー、ミキシングを担当するゲオフ・ミノゲ、主人公の父親ビル・ホドネット、ヒロインの母親ダヌシュ・クトレストヴァ、冒頭で登場するジャンキーのダレン・ヒーリー、楽器店の主人マル・ワイト、主人公の元恋人マルチェラ・プランケット、スタジオのオーナー、ニーアル・クリアリーなどが共演している。


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