妻があまりにも若いので驚いた男性は、お茶を御馳走してもらえることになる。
時々苦しむ発作が起きた妻はカップを落としてしまい、落ち着いたたので居間に向かう。
携帯していた酒を夫と飲む男性に、訪ねてきた理由を訊いた妻は、民宿だと思い泊めてもらいに来たことを知る。
驚く妻の表情を見た男性は帰ろうとするが、引き留めた夫は歓迎すると伝える。
それを妻に確認した夫は、男性が外に荷物を取りに行っている間に、彼女から見知らぬ人物だと言われるものの、追い出す気なのかと問う。
咳き込みながらタバコをくわえて火を点けた男性は、妻から家の中では吸わないと言われたために、それを外に捨てる。
地下にシーツを取りに行った妻は、奥の壁が気になる。
客間のベッドを用意しようとした妻は、二階の書斎に行った夫と男性の元に向かう。
夫がファンだった作家だと知った男性は驚き、その場にあったクリスタルに気づく。
大切な贈り物だと言ってそれを手に取った夫は、かつて火事で全てを失い絶望したが、灰の中でクリスタルを見つけたことを男性に話す。
触ろうとする男性にそれを許さない夫は、やり直す力を得て妻と出会い、家の隅々に命が甦ったと伝える。
家は妻が一人で直したと知った男性は、感心しながら咳き込んでしまう。
夜中に目覚めた妻は夫がいないことに気づき客間に向かい、男性がタバコを吸ったことを知る。
トイレで吐いている男性の背中の傷を見て驚いた妻は、介抱する夫から、飲み過ぎたらしいと言われる。
男性のライターをテーブルの奥に落とした妻は、発作が起きたために洗面所に向かい、薬を飲んで落ち着く。
翌朝、夫から、作品を理解する男性との話で興奮したと言われた妻は、自分も好きだと伝える。
現れた男性はタバコに火を点けて外で吸い、妻から気分のことを訊かれて、よくなったと答える。
そこに女性が現れ、男性から妻だと紹介された夫は歓迎し、驚く妻は料理が焦げて警報が鳴っていることに気づく。
熱せられたフライパンを女性が触れて火傷してしてしまい、妻は彼女に謝罪する。
その後、自分達のことを夫に話す男性は、息子が二人いることを伝えて、携帯電話の写真を見せる。
女性から子供のことを訊かれた妻は、家を直して夫が新作を書いてからだと答える。
執筆の邪魔をしたと言う男性に、いくらでもいていいと伝えた夫は、二人が席を外した間に、自分に相談しないで泊まらせようとする理由を妻から訊かれる。
たいしたことではないと言う夫は執筆のことも訊かれ、順調ではないと妻に伝えて書斎に向かう。
その後、壁を塗っていた妻は、レモネードを作ってきた女性と話し、家の中を案内することになり、歓待に感謝される。
女性から、子供が欲しくないかと訊かれた妻は動揺し、二階の書斎に向かおうとする彼女を制止する。
夫と男性は散歩してくると言った外出し、洗濯することにした女性は、妻に地下に案内される。
地味な下着や性生活のことを訊かれた妻は、話したくないと答える。
余計ことを訊いたと言う女性は、レモネードのお代わりを作ると言ってキッチンに向かい、妻は、彼女の下着を捨ててしまう。
女性がキッチンを散らかしてあることに驚いた妻は、血の付いたティッシュをトイレに捨てて流す。
トイレが詰まったためにラバーカップを使った妻は、得体の知れない生き物のようなものが詰まっていることに気づく。
それは血を吹きだしながら流れ、キッチンに戻ろうとした妻は男性の鞄につまずき、その中に夫の肖像画が入っていることに気づく。
女性が書斎に入っていることを知った妻は、クリスタルに興味を持つ彼女に、部屋から出るようにと指示する。
咳き込みながら戻ってきた男性を気遣う夫に、鞄に肖像画が入っていたことを知らせた妻は、訪ねて来たのは偶然ではなく、彼が熱狂的なファンだったと伝える。
それを男性から聞いていた夫は驚きもせず、彼が病気で死にかけていることを伝えて、死ぬ前に自分に会いたくて来たと話す。
それならば正直に話せばいいと考える妻は、夫から、自尊心から黙っていたのだろうと言われる。
物音がして二階に向かった夫は、男性らがクリスタルを落として割ってしまったことを知り、弁解する二人を黙らせて部屋から追い出す。
夫から怒鳴ったことを謝罪された妻は、一人にしてほしいと言われ、男性らに出て行ってほしいと伝える。
粉々になったクリスタルを握り締める夫に驚き、部屋から出るようにと言われた妻は動揺して階下に向かい、男性と女性が愛し合う姿を見てしまう。
発作が起きた妻は、薬を飲んで落ち着く。
書斎から出た夫はドアノブを折ってしまい、ドアに板を打ち付けて二度と入らせないようにしようとする。
追い出すと言って客間に向かった妻だったが、女性に相手にされない。
そこに夫妻の次男(ブライアン・グリーソン)が現れ、母がいるか妻に尋ねる。
兄が遺言を見て騒いでいると母に伝えた次男は、怒鳴りながら入ってい来た長男(ドーナル・グリーソン)を落ち着かせようとする。
興奮しながら言い争いをする家族に割って入り、長男に言い寄り落ち着かせた夫だったが、兄弟は喧嘩を始める。
長男は弟をドアノブで殴り倒し、除け者にされたと言う彼は、自分のせいではないと妻に伝える。
夫に叩きのめされた長男は怪我をして、母のせいだと言って出て行く。
次男が意識を失い大量出血しているために女性は取り乱し、夫は男性らと共に病院に向かう。
床を掃除した妻だったが、大量出血した場所に穴が開き、血液が地下に流れたことに気づく。
地下室に向かった妻は、血液が壁に伝わりしみ込む様子を確認する。
工具で壁を突いた妻は、その奥に部屋があることに気づく。
客間に向かい、落ちていた破れた夫の肖像画を見つけた妻は、その場にいた長男が出て行ったために警察に通報しようとする。
夫が戻り抱きついた妻は怯えながら長男が来たことを伝えて、警察が捜索すると言われる。
次男が死んだことを妻に知らせた夫は、シャワーを浴びると伝える。
夜中に人の声で目覚めた妻は、夫から、男性夫婦に友人や親戚を招いてもいいと言ったことを知らされる。
女性に話しかけてお悔やみを伝えた妻だったが、無視されてしまう。
女性に頼まれた夫は、悲しみに耐える男性や人々のために祈りを捧げる。
誰か来たことに気づいた妻は玄関に向かい、男性の知人と思われる人々が現れる。
挨拶した女性と男性から、何か一言と言われた妻は言葉に詰まり、夫に助けられる。
次々と人が訪れて戸惑う妻は、修理中のキッチンの流しに座る来客女性に下りてほしいと伝える。
もう一度、女性にお悔やみを伝えた妻は、子供がいないと分からないと言われる。
全てを与え尽くしたがまだ足りないと話す女性は、理解できると言う妻に、まともな服を着るべきだと伝える。
寝巻にカーデガンを羽織っただけの妻は二階に向かおうとして、寝室に入った青年(ジョヴァン・アデポ)に出て行ってもらう。
発作が起きた妻は薬を飲み、着替えて居間に向かおうとする。
壁のペンキに気づいた妻は、青年が壁を塗っていることを知り驚き、親切な夫へのお礼だと言われる。
そのことを夫に伝えても気にしてもらえない妻は、男に絡まれながら流しに座る客に注意する。
ふざけた男女の客は流しと壁を壊してしまい、水道管が折れてキッチンは水浸しになる。
激怒した妻は、皆、出て行くようにと言って叫び、夫は彼女を落ち着かせる。
客は帰り、夫は感謝する男性を見送り、妻は女性に睨まれる。
水道管の元栓を閉めた妻は、夫から、弔う場所を提供していいことをしたと言われたため、自分のことはどう思うのかと問う。
息子を二人失った男性らのことが大事だと伝えた夫は、妻から自分自身が大事だと思っていると言われる。
妻から、自分は家を直したが執筆は進んだのかと訊かれた夫は、書くことができないと答えて嘆く。
何のアイデアも浮かばないので刺激が欲しいと言う夫は、新たな人間関係や発想が必要であり、何も問題ない振りをしている妻に、人生は思い通りにはならないと伝える。
特に自分の人生はそうだと言う妻は、子供が欲しいのに愛してくれないと夫に伝えて二階に向かおうとする。
夫に迫られた妻は求めてしまい、二人は激しく愛し合う。
翌朝、目覚めた妻は妊娠したことを確信して、それを夫に伝える。
喜ぶ夫は突然、起き上がり、裸のままペンを探して居間に向かい、執筆を始める。
夫との愛を確認した妻は、薬をトイレに流してしまう。
数か月後、妊娠した妻は体調もよく、生まれてくる子供のために準備をする。
お腹が動いたために驚いた妻は、それを伝えようとした夫から、詩が完成したことを知らされる。
それを読んだ妻は、感激して涙しながら完璧だと言って、あなたを失うのが怖いと伝える。
編集者からの電話に出た夫は興奮し、それを妻に伝える。
原稿を読ませたことを知った妻は、子供部屋にしていた客間のカーペットの血に気づくものの、補修した床板はきれいだった。
その後、出版された詩集は初日で初版が売り切れ、妻は、お祝いのために食事の用意をする。
外の人に気づき驚いた妻は、集まったファンである熱狂者(スティーヴン・マクハティ)らに対応する夫から、食事を温めて待っていてほしいと言われる。
不安に思う妻は、子供部屋のカーペットのシミと補修した床板が血に染まっていることに気づく。
動揺する妻は、更に増えたファンに囲まれる夫に、子供が産まれるので家の中に戻ってほしいと伝える。
二人きりになりたいと言う妻に直ぐに戻ると伝えた夫は、ファンの元に向かう。
入口を閉めた妻は家の中に人がいたために驚き、夫が皆の家だと言ったことを知る。
熱狂者らは妻が作った食事を食べる準備を始め、夫は到着した広報担当(クリステン・ウィグ)から、第二版を受け取る。
広報担当に挨拶した妻は、書けないと思っていた夫に霊感を与えてくれたことを感謝される。
物を奪い好き勝手なことをする皆に苛立ち、出て行くようにと伝えた妻は聞き入れてもらえず、警察に電話をするものの、それを壊されてしまう。
夫に話しても無駄だと考えた妻は、動揺しながら二階に向かい、窓から外を見て、更に無数の人々が集まってくることを確認する。
出て行こうとした妻は、熱狂者が儀式のようなことを始め、皆が暴れまわり家を壊す姿を見ながら、夫に陣痛が始まったことを知らせる。
催涙スプレーをかけられた妻は、浴室に向かい目を洗い、発砲騒ぎまで起きる中、ライターが排水溝に落ちて床の穴が広がっていることを確認する。
武装部隊が乱入してカルト集団と戦い、集団の使者だった広報担当は拘束した人々を射殺する。
使者は妻を始末するよう命ずるものの、爆発に巻き込まれて死亡する。
子供が生まれると言う妻を助けた兵士は射殺され、夫と安全な場所に向かおうとした彼女二階に向かう。
夫と共に無事に男の子を出産した母親は喜び、外が静かになったことに気づく。
外の様子を見た夫は、食べ物などの差し入れを持って戻る。
起きたことについて尋ねる母親に、皆は待っていると伝えた夫は、それが何かは分からないと伝える。
母親から皆を追い払ってほしいと言われた夫は、部屋を出て彼女の着替えを持って戻る。
夫から、皆が子供に会いたがっていると言われた母親は、それを拒み帰らせるようにと伝える。
帰らせたくないと答えた夫は、子供を抱かせてもらえないために、自分を警戒する彼女を見守るしかなかった。
夜が明けて、母親から、皆を追い払ってほしいと言われてた夫は、何も答えない。
疲れて眠ってしまった母親は、夫が息子を皆の元に連れて行ったことに気づき、それを制止しようとする。
子供は連れ去られ、鳴き声が止み姿を消す。
人々をかき分けて子供を捜す母親は、息子が生贄になり食されてしまったことを知り取り乱す。
ガラスの破片を手にして、その場にいた者を殺し始めた母親は、捕らえられて叩きのめされる。
母親を助けた夫は自分が子供を殺したと言われ、彼女に謝罪する。
無駄な死ではなかったと言われた母親は、皆を赦す方法を考えなくてはならないと言う夫の話が理解できず、正気ではないと伝える。
”人殺しども!”と叫んだ母親は夫を殴り、出て行けと言って、排水溝の蓋を開けてライターを手にする。
地下室に向かった母親は、工具を使って燃料タンクに穴を開ける。
燃料は流れ出し、夫は母親を説得して愛を伝える。
あなたを愛する自分を愛しただけだと言う母親は、全てを捧げたのにそれを捨てたと夫に伝え、火を点けたライターを落とす。
火は燃料に引火して大爆発を起こし、家は全焼する。
全身焼けただれた母親を抱く夫は、自分が何なのか尋ねる彼女に、私は”私”で君は”家”だと答える。
どこへ行くのかと訊かれた夫は、始まりだと伝えて母親をテーブルの上に寝かせる。
自分はあなたを満たせなったと伝えた母親は、満たせるものはないと話す夫から、だからこそ創造すると言われる。
それが自分の務めで”私”だと言う夫は、もう一度やり直そうと母親に伝える。
もう死なせてほしいと言われた夫は、最後に欲しいものを尋ね、何も残っていないと答える母親に君の愛だと伝えて、彼女の胸に手を当てる。
あげると言われた夫は母親の心臓を抉り出し、彼女は朽ち果てる。
炭化した心臓の中のクリスタルを確認した夫は、それを書斎の棚の台に置き満足して微笑む。
家は元に戻り、ベッドで目覚めた妻(ロランス・ルブーフ)は、夫が横にいないことに気づき声をかける。