サンタ役のトニーが酔っていることに気づいたクリスは、憤慨して騒ぎを起こし、警官に注意される。
その場に現れたドリーもトニーが酔っている姿を目撃し、クリスを追う。
ドリーに挨拶されたクリスは、サンタの代役を頼まれるものの躊躇してしまう。
しかし、サンタがいないことを子供達が悲しむとドリーに言われたクリスは、それを引き受ける。
支配人のドナルド・シェルハマー(サイモン・ジョーンズ)から、クリスが見事にサンタ役をこなしていると言われたドリーは、パレードも見ずに自宅に向かう。
6歳の娘スーザン(マーラ・ウィルソン)からのビデオメッセージを見たドリーは、彼女が、恋人で隣人の弁護士ブライアン・ベッドフォード(ディラン・マクダーモット)の部屋でパレードを見ていることを知る。
スーザンと話していたブライアンは、現実主義のドリーから、サンタはいないと言われていることを知る。
迎えに来たドリーに、サンタが通ったら帰ると伝えたスーザンは、自分に投げキスをした本物のようなサンタ/クリスを見て驚く。
コールズの競合店”ショッパーズ・エクスプレス”の社長ヴィクター・ランバーグ(ジョス・アクランド)は、パレードを偵察する部下のジャック・ダフ(ジェームズ・レマー)から報告を受け、パレードが大成功していると知り、プレゼント作戦で対抗するよう指示する。
今年のサンタが特別だとジャックから言われたランバーグは、監視するよう伝える。
ブライアンうを招いた食事の席で、スーザンは、彼が父親になることを願う。
翌日、いよいよクリスマス商戦が始り、コールズには子供達が殺到し、準備を整えたサンタのクリスがそれを迎える。
ある子供にプレゼントを頼まれたクリスは、母親(キャスリン・ナルドゥッチ)に高くて買えないと言われたため、ショッパーズなら安く手に入れられると伝える。
他店を宣伝することを不思議に思う母親だったが、儲けよりも子供が喜べば満足だとクリスに言われて納得する。
子供が欲しがるおもちゃがショッパーズの方がはるかに安いと、サンタから言われたと客(アリソン・ジャニー)から知らされた支配人のシェルハマーは驚いてしまう。
ところが、その客は、儲けよりもサービスを優先するコールズが気に入ったと言って、サンタへの報酬をアップするべきだとシェルハマーに伝える。
その件をドリーに話したシェルハマーは、C・F・コール会長(ウィリアム・ウィンダム)に、それを会社の方針にすることを提案するよう彼女に指示する。
客が逃げると言って反対するドリーだったが、成功した場合は、手に入れたいと考えていたカタログ撮影した家を、ボーナスで与えるとシェルハマーに約束される。
失敗してもこのままでは失業だとシェルハマーに言われたドリーは、二人でコールの元に向う。
コールは、大胆且つ斬新なアイデアだと言って、ランバーグを痛い目に遭わせることでドリーとシェルハマーと意見が一致する。
コールズの新キャンペーンを知ったランバーグは、先手を打たれたことで苛立ち、この商法は必ず当たると言って、対策を考えるようジャックとアルバータ・レナード(ジェーン・リーヴス)に命ずる。
気が進まないまま、ブライアンに促されてサンタ/クリスに会ったスーザンは、イベント責任者の母ドリーに雇われたのかを確かめる。
”クリス・クリングル”他いくつもの名前があるサンタの髭が本物で、服も普通の衣装と違うことを確認したスーザンは、本当のサンタ化を付き添いの父親に尋ねてみるようにと言われる。
ブライアンは友達で父親はいないと言うスーザンは、プレゼントは母が買うので要らないとクリスに伝える。
現れたドリーに、他の子が待っているので譲るようにと言われたスーザンは、その場を離れる。
信じていないとブライアンからささやかれたクリスは、スーザンのことを気にする。
サンタを架空の人物だとスーザンに教えているドリーは、自分に黙ってサンタの元に連れて行ったブライアンに意見する。
サンタを信じる多くの子供達を見てスーザンが動揺すると言うドリーは、おとぎ話か自分を信じるかで、娘が迷うとブライアンに伝える。
確かにドリーが現実主義者であることを確認したブライアンは、スーザンを家まで送ってほしいと頼まれる。
クリスの履歴書を調べたドリーは、彼の出生地が北極となっていたために気になる。
動物園でトナカイと話していたクリスに声をかけたジャックとアルバータは、彼をサンタとしてショッパーズに迎えようとする。
コールズに雇われているためそれを断ったクリスは、住所が老人ホームであることをジャックとアルバータに教えて、同じ方向だったために送ってもらう。
車で老人ホームまでクリスを送ったジャックは、サンタであることをもっともらしく話すために彼が正気とは思えない。
翌日、クリスがサンタであることを信じ切っているのが信じられないドリーだったが、彼のお蔭で業績が上がっているために問題ないとシェルハマーに言われる。
今は好調でも、クリス次第でどうなるか分からないことをドリーは心配する。
耳が不自由な女の子とクリスが、手話で話していたことが気になり眠れないスーザンは、ロシア語も話し、おもちゃに詳しいクリスが本物のサンタではないかとドリーに尋ねる。
そのことはもう話したと言うドリーだったが、友達はサンタを信じているのに、なぜ自分は信じていけないのかが理解できない。
信実を知っているからだと言うドリーは、人に対して正直でいることが一番大切だとスーザンに話す。
架空の人物やおとぎ話を信じてしまったら不幸になると言うドリーは、子供時代にサンタを信じたかをスーザンに訊かれる。
信じたと答えたドリーは、それが嘘だと分かった時には悲しかったと伝え、少し考えたいと言うスーザンに、信じたいものを信じていいと話して聞かせる。
間違っていたら自分も直すとドリーに言われたスーザンは安心する。
クリスにほしい贈り物を頼み、もしクリスマスが来てももらえなかったら真実が分かるとドリーに言われたスーザンは、納得して部屋に向かう。
バーで愚痴をこぼす、コールズをクビになったサンタのトニーの話を聞いたジャックは、彼に金を払い頼みごとをする。
翌日、夢を信じようとしないドリーに、それこそが全てを救ってくれるものだと言うクリスは、信じる心が大切だと伝える。
自分を試したいと言うクリスは、信じてくれたら望はあるが、ダメなら自分は終わりだとドリーに伝えて仕事を始める。
スーザンの子守を手配すると言われて、ブライアンから食事に誘われたドリーは、その子守がクリスだったために驚く。
ブライアンと街に出かけたドリーは楽しい時を過ごし、二人は惹かれ合う。
スーザンから、クリスマスに欲しいものが父親と弟と家だと知らされたクリスは、本物のサンタなら望みを叶えてくれるはずだと言われる。
不可能な場合もあると、その理由ばかり話すクリスに、本物ならできると伝えたスーザンは、約束は守れると彼から言われる。
おやすみとクリスに伝えたスーザンだったが、望みは絶対に叶わないと考える。
早めのクリスマスプレゼントが欲しくないかとブライアンに訊かれたドリーは、婚約指輪を渡される。
指輪を返し、自分が結婚を望んでいると思うのかと尋ねたドリーは、幸せにしたいだけだと言うブライアンに、それを信じていたなら大馬鹿だと伝えて部屋に向かう。
アパートから出てきたクリスに子守のことを訊いたブライアンは、自分は、婚約指輪をドリーに渡すものの失敗したことを伝える。
タイミングが悪かったのだろうと言うクリスは、ドリーは優しい女性なのに、自分の考えを知られることを恐れているとブライアンに伝える。
酒浸りの夫がスーザンが生まれて蒸発したため、その心の痛みにドリーが娘を巻き込んでいると言うブライアンは、彼女の考えを変えさせなければならないと考えるクリスに、指輪を相応しい相手に渡してほしいと伝えて見送る。
翌日、クリスの仕事場に現れたトニーは、サンタが偽者だと子供達に言いふらす。
その夜、仕事を終えたクリスは、後を追ってきたトニーに挑発されて彼を殴ってしまう。
現れたジャックとアルバータは、トニーが大怪我をしていることを確認し、犯人はコールズのサンタだと言って騒ぎ始める。
クリスは逮捕され、サンタだと言い張ったために精神科病院に収容される。
その件はニュースでも報道され、それを見たスーザンは心を痛める。
それを気にしたドリーは、クリスを信ずるブライアンに助けを求める。
ハーパー判事の元に向かったエド・コリンズ(J・T・ウォルシュ)は、クリスの拘禁令状を持参するが、現れたブライアンは、まず審問を行うべきだと主張し、証人を立てると伝える
ハーパーは審問を行うことを決めるが、コリンズは余裕を見せる。
クリスに面会したブライアンは、この場から出られるにも拘らず、それを拒んだ彼が、自分がサンタだということを、子供が信じないと考えていることを知らされる。
今回のことは仕組まれたことで、警察もそれを承知していると伝えたブライアンは、サンタは存在しクリスがサンタであることを証明すると言って彼を励ます。
コールと役員会の弱腰に腹を立てたドリーは、信実を訴えて闘うよう提案する。
サンタを信じることを発表したコールの呼びかけに街中は反応し、皆がそれを支持する。
審問は始り、コリンズから証人に指名されたクリスは、ハーパーに交差点で会ったことがあると伝える。
自分がサンタだと信じていることをクリスに確認したコリンズは、信じていると言われたために質問を終る。
反対尋問の必要はないと判事に伝えたブライアンは、クリスが下がった後で、サンタを信じる少年を証人席に座らせる。
少年がクリスをサンタだと言ったために下がらせたブライアンは、コリンズの妻レベッカを証人として呼び出す。
コリンズの異議は却下され、ブライアンは、レベッカに子供達がサンタを信じているかを問い、夫自信がそれを子供達に教えたと彼女は答える。
コールズでサンタのクリスに会ったと言うレベッカは、彼が本物のサンタだと夫が子供達に伝えたと話す。
反対尋問を求められたコリンズは、馬鹿げた審問だと言って、ブライアンが何も立証していないと判事に伝える。
それならば、サンタが存在しない立証をしてほしいとブライアンに言われたコリンズは、明日に延期したいという申し出を受け入れられる。
正攻法では勝ち目がないとクリスに伝えたブライアンは、サンタが存在しない証明のチャンスを相手に与え、混乱させて自滅させるのが狙いだとクリスに伝える。
ドリーと話したブライアンは、弁護してくれたことを感謝され、先日のことを謝罪される。
翌日、コリンズは、サンタの社会的地位が確実に落ちていることや、おもちゃの工房がないことを証明し、苛立つクリスに、トナカイを飛ばしてみせるよう要求する。
クリスマス・イヴにしか飛ばないと言われたコリンズはそれで納得し、以上のようなクリスの言動は、彼が病気であることの証明だと言い切る。
クリスが、慈善団体でもないコールズに雇われた、金儲けのためにサンタになった老人だと言うコリンズは、子供達の安全のために、彼を病院に収容することを希望する。
傍聴席にいたスーザンはコリンズを罵倒し、傷ついた娘をドリーが抱きしめる。
何百万人の子供達が、サンタであるクリスを信じていると言うブライアンは、サンタが存在しなくなる世の中の方が罪だと訴える。
裁定は、翌日12時に下ることになり休廷する。
辛い立場のハーパーは、クリスが悪人でないにしても、裁判長席で、サンタが存在するとは言えないとブライアンに伝える。
全てが金のために動くことを嘆くブライアンは、ハーパーに紙幣を見せる。
ブライアンは、1ドル紙幣に書かれていた、”我々は神を信じる”という言葉に気づく。
翌日、クリスマス・イヴ、12時。
街中の人々が注目する中、判事は、近づいて来たスーザンからクリスマス・カードと1ドル紙幣を差し出される。
判事は、1ドル紙幣の赤い丸で囲まれていた”我々は神を信じる”という文字に気づく。
国民の神への信仰が、この言葉を紙幣に刻ませたと言う判事は、神が存在するか否かの証明がないまま、政府はこれを発行していると伝える。
それ故にニューヨーク州は、市民が信じる心によってサンタの存在を認め、サンタはクリス・クリングル氏だという裁定を判事は下す。
ブライアンとクリスは喜び、構えていた市民にも結果が知らされる。
コリンズはブライアンを祝福し、来るのを忘れないようにと、自分の子供達から言われたことをクリスに伝える。
去年ズボンを破いてしまったクリスから、屋根のアンテナを外しておいてほしいと言われたコリンズは、頷いてその場を去る。
これで誰もが自分を信じるとブライアンに言われたクリスは、一人、信じていない者がいることを気にする。
ドリーから感謝されたブライアンは、スーザンのお蔭だと言って、クリスと共に二人を見送る。
最良の友だとクリスに言われて送ろうとしたブライアンだったが、彼にとって最も忙しい日だったことに気づく。
ランバーグは敗北を認め、ジャックとアルバータはサンタを信じていた。
互いに相手からの手紙を受け取ったドリーとブライアンは、ミサの後の教会に向かう。
結婚行進曲が流れたため、二人はお互いが仕組んだと考える。
二人は神父に結婚式を始めると言われ、ブライアンは、クリスに渡した指輪を見せられる。
夜が明けて、サンタが来なかったことを悲しむスーザンは、ドリーの結婚指輪に気づき驚く。
ドリーからプレゼントがあると言われたスーザンは、その場にブライアンがいたために喜ぶ。
カタログの家もクリスに頼んだと言うスーザンとブライアンと共に郊外に出かけたドリーは、来年用の写真撮影をシェルハマーに頼まれたために向かうと二人に伝える。
クリスに頼んだと言い張るスーザンは、シェルハマーが待ち構えていた家に到着する。
ボーナスが出たとシェルハマーに言われたドリーは、ブライアンと共に自分達の表札に気づき驚く。
クリスから二人が家を探していると言われたシェルハマーは、売りに出た家は購入できることを伝え、クリスとドリーのお蔭で皆にボーナスが出たことを話す。
夢が叶ったスーザンは感激する。
シェルハマーに感謝したドリーとブライアンは、鍵を受け取り家の中に入る。
クリスに頼んだ家とパパ、そして三番目も叶えてくれることをブライアンに確認したスーザンは、クリスが本物のサンタだったと言って、二階の自分の部屋に向かおうとする。
スーザンを呼び止めたドリーは、三番目の頼みが何なのかを尋ねる。
”弟一人”と答えたスーザンは、階段を駆け上がる。
ドリーとブライアンは戸惑うものの、見つめ合ってキスをする。