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SAYURI Memoirs of a Geisha (2005)

1997年に発表された、アーサー・ゴールデンの小説”Memoirs of a Geisha”を基に製作された作品。
置屋に身を売られた少女が虐げられた生活の中で出会った紳士への一途の思いを胸に健気に生き抜く姿を描く、製作スティーヴン・スピルバーグ、監督ロブ・マーシャル、主演チャン・ツィイー渡辺謙コン・リーミシェル・ヨー役所広司他共演のラブ・ロマンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)

スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ロブ・マーシャル

製作総指揮
ロジャー・バーンバウム

ゲーリー・バーバー
パトリシア・ウッチャー
ボビー・コーエン

製作
ルーシー・フィッシャー

ダグラス・ウィック
スティーヴン・スピルバーグ
原作:アーサー・ゴールデンMemoirs of a Geisha
脚本:ロビン・スウィコード

撮影:ディオン・ビーブ
編集:ピエトロ・スカリア
美術・装置
ジョン・マイヤー

グレッチェン・ラウ
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
坂本千代/新田さゆり:チャン・ツィイー

坂本千代(少女期):大後寿々花
岩村ケン/会長:渡辺謙
初桃:コン・リー
豆葉:ミシェル・ヨー
延:役所広司
女将/おかあさん:桃井かおり
おカボ(かぼちゃ):工藤夕貴
男爵:ケリー・ヒロユキ・タガワ
鳥取少将:ケネス・ツァン
小母:ツァイ・チン
坂本:マコ岩松
デリックス大佐:テッド・レヴィン

アメリカ/日本/中国 映画
配給
コロンビア・ピクチャーズ

ドリームワークス
2005年製作 145分
公開
北米:2005年12月9日
日本:2005年12月10日
製作費 $85,000,000
北米興行収入 $57,010,850
世界 $157,749,690


アカデミー賞 ■
第78回アカデミー賞

・受賞
撮影・美術・衣装デザイン賞
・ノミネート
作曲・録音・音響編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
昭和初期。
貧しい漁村の漁師、坂本(マコ岩松)は、9歳の娘千代(大後寿々花)と姉を、花街の芸者の置屋に売ってしまう。

姉と引き離され、女将(桃井かおり)の元に連れて行かれた千代は、それほど気に入られなかったものの、小母(ツァイ・チン)の口添えでその場で暮すことを許される。

その後、千代は同じ少女のおカボ(かぼちゃ)に励まされながら雑用をさせられ、売れっ子の芸者初桃(コン・リー)からいびられる毎日が続く。

千代は、女将が自分を芸者の学校に入れることを知るが、姉を捜しに逃げようとする。

しかし、自分に迷惑が及ぶと言っておカボに引き止められ、学校に通う。

ある日、千代は初桃から姉が置屋を訪ねてきたと言われ、再会に希望を抱く。

そんな時、初桃は、千代に花街一の芸者、豆葉(ミシェル・ヨー)への嫌がらせをさせてしまう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
貧しい漁師の娘千代は、姉と共に花街の置屋に売られてしまう。
姉と引き離された千代は、置屋の女将から雑用を言い渡され、売れっ子の芸者の初桃には嫌がらせを受ける毎日を送る。
姉に会いたい一心で、逃げ出そうとした千代は、それが果たせず、失意の内に悲しい日々を過ごす。
そんな時、千代は、ある紳士に優しく声をかけられて励まされ、大きな希望を与えられる。
その日から、千代はその紳士に再会できることと、立派な芸者になることを願い生き抜こうとする。
花街一の芸者、豆葉は、そんな千代に目を付け、彼女を芸者に育てたいと女将に申し出る。
そして千代は、都一の芸者になることを目指して、紳士への想いを胸に厳しい修行の道を歩んでいくのだが・・・。
__________

虐げられた少女の、一途な想いが叶う感動のラブ・ロマンスを、昭和初期の花街を舞台に描く重厚な作品で、日本人の目から見ても、違和感なく楽しめる作品ではある。

100%完璧でない日本文化の描写なども、異国の感性が微妙に絡んでいて実に新鮮だ。

ロブ・マーシャルらしい、蝶が舞うような美しい数々の芸の描写、花街のセットと衣装を含めた見事な映像美やジョン・ウィリアムズの音楽など、2時間半の長編ながら全く飽きが来ない。

8500万ドルをかけた超大作で、北米興行収入は約5700万ドルに留まるものの、全世界では約1億5800万ドルのヒットとなった。

第78回アカデミー賞では、撮影、美術、衣装デザイン賞を授賞した。
・ノミネート
作曲・録音・音響編集賞

主人公を、日本人が演じられないのが情けないような感じもするが、ひ弱な容姿の反面、その眼差しなどから逞しさを感じるチャン・ツィイーの熱演は光る。

彼女とは「グリーン・デスティニー」(2000)でも師弟関係を演じたミシェル・ヨーは、凛とした美しさで他を圧倒する演技を見せてくれる。

主人公の少女時代を演ずる大後寿々花、少女を支え続ける紳士渡辺謙、その共同経営者で主人公を愛する役所広司、彼女に敵対心を燃やす芸者コン・リー、置屋の女将桃井かおり、その養女になれずに、主人公に復讐する工藤夕貴、豆葉(M・ヨー)の”旦那”ケリー・ヒロユキ・タガワ、置屋の小母のツァイ・チン、主人公の父マコ岩松、アメリカ軍大佐テッド・レヴィンなどが共演している。


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