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マン・オブ・スティール Man of Steel (2013)

1938年、ジェリー・シーゲルジョー・シャスターにより創造された”DCコミック”の超人ヒーロー、”スーパーマン”の映画化。
前シリーズとは関連性のないリブート作品。
”スーパーマン”の誕生からクリプトン復活を企むゾッド将軍との壮絶な戦いを描く、製作、原案クリストファー・ノーラン、監督ザック・スナイダー、主演ヘンリー・カヴィルエイミー・アダムスマイケル・シャノンラッセル・クロウケビン・コスナーダイアン・レインローレンス・フィッシュバーン他共演のSFアクション超大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ラッセル・クロウ / Russell Crowe 作品一覧
ラッセル・クロウ / Russell Crowe / Pinterest
エイミー・アダムス / Amy Adams / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ザック・スナイダー

製作
クリストファー・ノーラン

エマ・トーマス
チャールズ・ローヴェン
デボラ・スナイダー
製作総指揮
ロイド・フィリップス

トーマス・タル
原作
ジェリー・シーゲル

ジョー・シャスター
原案
デヴィッド・S・ゴイヤー

クリストファー・ノーラン
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
撮影:アミール・モクリ
編集:デヴィッド・ブレナー
音楽:ハンス・ジマー

出演
カル=エル/クラーク・ケント/スーパーマン:ヘンリー・カヴィル

ロイス・レイン:エイミー・アダムス
ゾッド将軍:マイケル・シャノン
ジョー=エル:ラッセル・クロウ
ジョナサン・ケント:ケビン・コスナー
マーサ・ケント:ダイアン・レイン
ペリー・ホワイト:ローレンス・フィッシュバーン
ファオラ=ウル:アンチュ・トラウェ
ララ・ロー=ヴァン:アイェレット・ゾラー
ネイサン・ハーディー大佐:クリストファー・メローニ
スティーヴ・ロンバード:マイケル・ケリー
スワンウィック将軍:ハリー・J・レニックス
エミール・ハミルトン博士:リチャード・シフ
ジャクス=オー:マッケンジー・グレイ
ロー=エム:ジュリアン・リッチングス
ロ=ザー:メアリー・ブラック
ジェニー:レベッカ・ブラー
セコウスキー:アレッサンドロ・ジュリアーニ
キレックス/キロア(声):カーラ・グギノ

アメリカ/イギリス 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2013年製作 143分
公開
北米:2013年6月14日
日本:2013年8月30日
製作費 $225,000,000
北米興行収入 $291,045,520
世界 $668,045,520


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
惑星クリプトン。
科学者ジョー=エル(ラッセル・クロウ)の妻ララ・ロー=ヴァン(アイェレット・ゾラー)は、数百年ぶりに自然出産により男の子を出産する。

ジョー=エルは、エネルギーの採掘によりクリプトンが数週間で崩壊することを元老院議員に訴える。

既に他の惑星への移住も手遅れであることをジョー=エルは説明して、子孫を守るために”コデックス”を託してほしいことを伝える。

そこに、元老院を批判するゾッド将軍(マイケル・シャノン)が現れ、ジョー=エルに協力を求める。
...全てを見る(結末あり)

武力で解決しようとするゾッドを、友と考えないことを伝えたジョー=エルは彼の申し出を断る。

ジョー=エルは拘束されるもののそれを逃れ、ララに”出発”の準備をするよう連絡して”コデックス”を手に入れる。

子供は目的を与えられて生まれてくるよう制御されていた中で、自然に生まれた息子カル=エルを、ジョー=エルは知的生物の生存する地球に向かわせようとする。

息子がその地で成長すれば、超人的な能力を持つ救世主になることをララに伝えたジョー=エルは、我が子との別れを悲しむ彼女を説得する。

ジョー=エルは、コデックスを使い処置をしたカル=エルをポッドにセットするもののゾッドの襲撃に遭う。

ゾッドは”コデックス”を渡すようジョー=エルに要求するが、自然出産で生まれた息子と共に旅立つことを知らされる。

ジョー=エルは抵抗してゾッドと格闘になり、彼を叩きのめす。

ララは、ゾッドの制止を無視してポッドを発射してしまう。

憤慨したゾッドはジョー=エルを刺殺するものの、元老院の軍に捕らえられ、犯罪者として裁かれ”ファントム・ゾーン”に送られる。

ララは、ジョー=エルと息子カル=エルを想いながら、滅びるクリプトンと運命を共にする。

クリプトンは消滅し、その後、カル=エルを乗せたポッドは地球に到着する。

約33年後。
放浪の旅を続けていたカル=エル(ヘンリー・カヴィル)は、正体を知られないようにしながら人間の命を救い、自分の能力を恐れていた子供時代を思い出す。
__________

カンザスの農夫ジョナサン・ケント(ケビン・コスナー)と妻のマーサ(ダイアン・レイン)は、地球外から来た子供をクラークと名付け我が子として育てた。

クラークは、超人的な能力を、それが必要とされるまで秘密にするようジョナサンに言われていた。

クラスメイトにからかわれながらも、その能力を使い人命を救ったクラークは、自分の使命や将来を考え苦悩し続ける。

ある日、納屋の地下に隠されていたポッドをジョナサンに見せられたクラークは、自分の行動が周囲の人々の人生に関わると言われる。

ジョナサンは、クラークに謎の物質(コマンドキー)も渡して、理由があって地球に来た重責に耐えるよう父として助言する。
__________

ダイナーで働いていたクラークは、トラック・ドライバーにからかわれるものの、それを無視してトラックを破壊する。

カナダ北部。
メトロポリスの新聞社”デイリー・プラネット”の記者ロイス・レイン(エイミー・アダムス)は、ある物体を発見した北方軍指揮官ネイサン・ハーディー大佐(クリストファー・メローニ)と科学者エミール・ハミルトン博士(リチャード・シフ)に迎えられて、その場で働くクラークに荷物を運ぶことを頼む。

ロイスは、氷に閉ざされた物体が約2万年前に埋まったものだということを知らされる。

その夜、周辺を観察していたロイスは、軽装のクラークが氷の隙間から内部に入るのを目撃して後をつける。

クラークは宇宙船を発見し、ジョナサンから渡された物質をセットしようとするが、ある物体に阻止されそうになる。

それを振り払い物質をセットしたクラークは、人影を目撃しながらその場を調べる。

ロイスは物体の写真を撮ろうとして襲われてしまい、それに気づいたクラークが彼女を助ける。

クラークは、ロイスの腹部の傷を目の光線で治療する。

宇宙船を始動させたクラークは、その場から飛び立つ。

メトロポリス。
社に戻ったロイスは、物体が地球外のものだったという記事を編集長ペリー・ホワイト(ローレンス・フィッシュバーン)に知らせる。

ホワイトは、人々の混乱を避けるために記事を発表することを禁ずる。

姿を消したクラークを捜そうとしたロイスは、記事をネット上に流し、それを彼が見ることを期待する。

北極圏
カル=エル(クラーク)は、父ジョー=エルの記録された幻影と対面して、故郷クリプトンのことや使命など全てを知らされる。

ジョー=エルからスーツを渡されたカル=エルは、その能力を確かめる。

クラークを捜していたロイスは、彼の故郷に向かい母マーサを訪ねる。

1997年に亡くなったジョナサンの墓に向かったロイスは、そこに現れたクラークと再会する。

尚も、自分の能力を活かす時期について悩むクラークは、それを活かすことができずに、父ジョナサンが竜巻で死亡したことをロイスに語る。

社に戻ったロイスは、ネットに情報を流したことでホワイトに批判されるが、彼女は取材を止めることを伝える。

ロイスの様子を見て、彼女が宇宙人について確信を得たことを察したホワイトだったが、混乱を避けるために取材を止める決意をしたことを評価する。

母マーサの元に戻ったクラークは、自分の名前など全てを知ったことを伝える。

その頃、スワンウィック将軍(ハリー・J・レニックス)は、謎の飛行物体が接近しているというハミルトン博士から報告を受ける。

それは大ニュースとなり、”ファントム・ゾーン”を脱出したゾッドらの電波ジャックが始まる。

ゾッドは、地球に潜んでいるカル=エルにメッセージを発し、24時間以内に降伏するよう彼に求める。

ロイスがカル=エルの居場所を知っているだろうという噂は直ちに広まり、彼女はFBIに拘束されてハーディー大佐の管理下に置かれる。

迷ったクラークは神父に会い、ゾッドが捜している者が自分であり、地球人を信じることができないことを伝える。

まず信じてみる、信頼関係は後から生まれると神父に助言されたクラークは、超人となってロイスが拘束されている軍の基地へと向かう。

スワンウィック将軍、ハミルトン、ハーディーの監視下でロイスに会ったクラークは、彼らに自分が敵ではないことを理解させ、ゾッドに降伏することを伝える。

軍に援護されながら、ゾッドの副官ファオラ=ウル(アンチュ・トラウェ)を迎えたクラークは、ロイスも同行することを求める彼女の指示に従う。

クラークは、持っていた”コマンドキー”をロイスに渡して、大気圏外の母船で待つゾッドの元に向かう。

しかし、クリプトン人の大気に適応できないクラークは力を失ってしまう。

ゾッドは、クリプトンの消滅による衝撃で”ファントム・ゾーン”から解放されて宇宙をさ迷い、ついにカル=エルの痕跡を探し当てたことを伝える。

全てのDNAのパターンが記録されている”コデックス”が、クリプトンの文明を復活させるために必要であることを、ゾッドはカル=エルに伝える。

クリプトンが復活する過程で、地球がその犠牲になることを知らされたカル=エルは、ゾッドに協力を求められ、彼が父ジョー=エルを殺したことを知る。

ロイスはクラークから渡されたコマンドキーをセットし、現れたジョー=エルから、ゾッドらを”ファントム・ゾーン”に送り返す方法があることを知らされる。

船内の空気を地球の大気に変えたジョー=エルは、ロイスをポッドに導き、”ファントム・ドライブ”がゾッドを倒す鍵だと知らせて脱出させる。

ジョー=エルは、パワーが戻ったカル=エルに、脱出させたロイスを救うよう伝える。

クラークは落下寸前でロイスを助けて地上に降り、マーサの元に向かったゾッドを倒そうとする。

ゾッドは、マーサを脅してコデックスを手に入れようとするものの、現れたクラークに襲われる。

マスクが取れたゾッドはパワーを失い、現れた部下に助けられて宇宙船で飛び立つ。

クラークはファオラを迎え撃ち、ハーディー大佐の部隊も攻撃を仕掛ける。

ハーディーの乗ったヘリコプターは撃墜され、彼に襲い掛かろうとするファオラをクラークが叩きのめす。

ファオラは宇宙船に運ばれてその場を去り、ハーディーは、クラークが敵でないことを部下に伝える。

クラークはマーサの元に戻り、現れたロイスは、ゾッドを倒す方法が分かったことを伝える。

ゾッドは、コデックスのDNAがジョー=エルによってカル=エルの体内に埋め込まれていることを知らされる。

船体を二つに分離させ地球に向かったゾッドは、ファントム・ドライブに接続して”ワールド・エンジン”と同期させる。

ハミルトン博士は、ゾッドが地球をクリプトン化させよようとしていることを指摘する。

スワンウィック将軍は、対策を考えた”スーパーマン”が、ハーディー大佐と戻ってくることを知らされる。

スーパーマンは、自分を地球に運んだポッドとゾッドの船を衝突させて”ブラックホール”を作り、そこに敵を吸い込ませる方法をスワンウィック将軍らに伝える。

ポッドはハーディにより”C-17”で移送され、スーパーマンは、宇宙船の降り立ったインド洋に向かう。

上書きしたコマンドキーを使いジョー=エルに会ったゾッドは、カル=エルの体内からコデックスを抜き取り、必ずクリプトンを復活させることを伝える。

メトロポリスは崩壊寸前となり、部下と共にビルから脱出したホワイトは、瓦礫の下敷きになったジェニー(レベッカ・ブラー)をスティーヴ・ロンバード(マイケル・ケリー)と共に助けようとするものの覚悟を決める。

最後のパワーを振り絞ったスーパーマンは、宇宙船を破壊してワールド・エンジンを停止させることに成功する。

ハーディーは、同乗していたロイスにポッドの投下準備をさせるが、コマンドキーが挿入できない。

ゾッドは”C-17”を攻撃しようとするが、スーパーマンがそれを阻止し宇宙船はメトロポリスに墜落する。

ファオラは”C-17”に乗り移るが、ハミルトンがコマンドキーを挿入し、ハーディーは機体と共に宇宙船に突入する。

ロイスは機体から投げ出され、それに気づいたスーパーマンは彼女を助ける。

宇宙船は”ブラックホール”に吸い込まれ、スーパーマンはロイスと抱き合い、それを無事だったホワイトらが見守る。

ただ一人生き残りながら全てを奪われたゾッドは、地球の大気に順応して、現れたスーパーマンに襲い掛かる。

死闘の末ゾッドを倒したスーパーマンは、敵とは言え同胞の彼を殺したことで悲しみ、現れたロイスと抱き合う。

その後スーパーマンは、自分を探ろうとするスワンウィック将軍に警告する。

故郷で父ジョナサンの墓参りをしたクラークは、母マーサに世界中の情報が集まるメトロポリスに向かうことを伝える。

”デイリー・プラネット”の新人記者となったクラークは、ホワイトからロイスを紹介される。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「マン・オブ・スティール」(2013)
・「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016)
・「スーサイド・スクワッド」(2016)
・「ワンダーウーマン」(2017)
・「ジャスティス・リーグ」(2017)
・「アクアマン
」(2018)
・「シャザム!」(2019)
・「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」(2020)
・「ワンダーウーマン 1984」(2020)
・「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」(2021)
・「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」(2021)
・「ブラックアダム」(2022)
・「シャザム!〜神々の怒り〜」(2023)
・「ザ・フラッシュ」(2023)
・「ブルービートル」(2023)
・「アクアマン/失われた王国」(2023)

*(簡略ストー リー)
惑星クリプトン。
科学者ジョー=エルは星の滅亡が近づくことを知り、謎の物質”コデックス”と共に生まれたばかりの我が子カル=エルを、超人的な能力が得られるはずの知的生命が存在する地球に向かわせる。
元老院を批判しクーデターを企むゾッド将軍は、ジョー=エルに協力を求めるものの、それを拒まれて彼を殺害する。
しかし、捕えられたゾッドは”ファントム・ゾーン”に送られる。
33年後、クラークと名付けられ農夫ジョナサン・ケントと妻マーサに育てられていたカル=エルは、自分の能力を恐れ苦悩して旅立つ。
取材により、地球外の物体とクラークの関係に気づいた”デイリー・プラネット”の記者ロイス・レインは、姿を消した彼を捜し求める。
クラークと再会し、彼が宇宙から来た超人だと知ったロイスは取材を中止するが、拘束を逃れたゾッドが地球に現れ、クリプトン復活の鍵を握るコデックスを手に入れようとする。
自分の能力を秘密にし続けていたクラークは、”スーパーマン”となり、ゾッドと対決することを決意するのだが・・・。
__________

前シリーズを全く意識していない新たな企画として製作された本作は、主人公が真の地球人として生きる決意するまでを描いている。

そのため、新聞記者として活躍し始めるのはラストで描かれているだけで、超人的能力を隠し続ける主人公の苦悩が終盤まで続く。

前シリーズのようなコミカルな雰囲気は登場しない展開、主人公がどのようにしてヒロインのロイス・レインと関係していくのかなど、序盤は派手さわないもののなかなか興味深く観れる。

ところが、能力を発揮するべきか否かというところから始まる、湯水のように製作費を使った派手なアクションは、はっきり言って疲れてしまうような内容であり、その辺りを受け入れられるかどうかでザック・スナイダーの演出手腕、作品の評価は違うだろう。

北米興行収入は約2億9100万ドル、全世界では約6億6800万ドルの大ヒットとなった。

主人公を演ずるヘンリー・カヴィルは、この内容の作品であれば合っているのかなとも思うが、魅力的過ぎるという感じがやや気になる。
準のアメリカン・ヒーローをイギリス人が演ずるというのもどうかという意見があるが、異星人なので妥協したのか・・・。
”バットマン”もイギリス人のクリスチャン・ベールが演じているので・・・といったところだろうか。

ロイス・レイン役まで演じてしまうのか?とも思ってしまうが、魅力的にヒロインを演ずるエイミー・アダムス、ゾッド将軍を迫力で演ずるマイケル・シャノン、主人公の父親ラッセル・クロウ、母親アイェレット・ゾラー、主人公の育て親をなかなかいい雰囲気で好演する、ケビン・コスナーダイアン・レイン、”デイリー・プラネット”編集長ローレンス・フィッシュバーン、勇気ある軍指揮官役のクリストファー・メローニ、将軍ハリー・J・レニックス、科学者役のリチャード・シフ、ゾッドの副官アンチュ・トラウェ、記者マイケル・ケリーとレベッカ・ブラー、声だけの出演カーラ・グギノなどが共演している。


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