数学科卒の優秀な遺伝子を借りるだけだと伝えたマギーは、トニーから、中年女性が考えることだと言われるものの、それを気にせずに、母親になりたいだけで、4か月後に決行する考えだった。
ガイに会いに行ったマギーは、起業家として地道に仕事をする彼から話を聞き、伝統的なバイエルン風味のピクルスを味見させてもらい、今までで食べた中で一番おいしいと伝える。
精子を入れるカップを渡したマギーは、3月23日に結構だと言って、その後は関係を持ちたくないとガイに伝える。
大学の事務課に向かったマギーは、給料の小切手が2枚届いたことをビバリー(フレディ・ウォーカー=ブラウン)に伝える。
その話を聞いていた人類学者のジョン・ハーディング(イーサン・ホーク)は、自分には小切手が届いていないと言って、マギーのフルネームがジョアンナ・ハーディンだったために間違えたのだろうと考える。
ビバリーから調べてみると言われたジョンはマギーと話し、自分はポストモダン人類学者だと言って、彼女の仕事が、芸術とビジネスの橋渡しのようなもので、MBAもMAも持っていることを知る。
ランチ・タイムに、友人であるトニーの妻フェリシア(マーヤ・ルドルフ)に声をかけてきたジョンについて彼女に尋ねたマギーは、同じ委員会の一員で女に目がないと言われ、小切手のことを話す。
マギーは、ジョンの妻でデンマーク人のジョーゼット・ヌアガード(ジュリアン・ムーア)が”鬼嫁”であり、コロンビア大学の教授で”氷の女”だという噂だと、フェリシアから知らされる。
その後、ウォーキングをしていたマギーはジョンに声をかけられて話し、ポストモダン人類学がどういうものなのか彼に尋ねる。
専任にならないのかと訊かれたジョンは、妻がコロンビア大学で終身雇用なので、自分は非常勤で小説を書く気だと伝える。
ジョンに子供がいることを知ったマギーは、精子を提供してもらう話などをする。
小説を読んでほしいと言われたマギーはジョンから原稿を受け取り、今夜、読むと伝える。
時間を見て驚いたジョンは、ジョーゼットとクリーグラー(ウォーレス・ショーン)との公開討論会に遅れて出席する。
帰宅したジョンは、ジョーゼットと娘リリージャスティン(ミーナ・サンドウォール)と息子のポール(ジャクソン・フレイザー)と共に食事をする。
リリーに食事中に携帯電話を使わないようにと注意しながら、自分は仕事だと言うジョーゼットはメールを受けて、学部長に推薦されたことをジョンに伝える。
翌日、マギーに小説を絶賛されたジョンは、彼女のアパートに向かう。
ジョンから自分の全てを知りたいと言われたマギーは、ウィスコンシン大学の教授だった両親が離婚して、パーティーで再会して一夜を共にしたことで自分が生まれたことを話す。
一緒に暮らした母は家庭的ではなく、12歳の頃には自分が家のことをすべてやったと話すマギーは、クエーカー教徒の母との生活は楽しかったが、自分が16歳の時に他界し、その後はフィラデルフィアの父の元で育ったことを話す。
父はカジノのディーラーだったと話すジョンは、長い話になると言ってその場を去る。
その後もジョンの原稿を読みながら、マギーは彼との親交を深める。
約束の日が来て、訪ねて来たガイから精子を忘れたと言われたマギーは、別のカップを渡す。
古典的な方法で愛し合うことを提案されたマギーは、話が複雑になると言ってそれを断る。
ガイに数学をやめた理由を尋ねたマギーは、数学の美しさが好きだったが、満足できる部分はほんの一部であり、全体が見えないからだと答えて浴室に入る。
精液をガイから渡されたマギーは、彼が帰った後でそれを注入しようとする。
フェリシアからの電話の最中にジョンが訪ねて来たために焦ったマギーは、彼を迎え入れて家の鍵をなくしたと言われる。
ジョーゼットと子供は出かけていると言うジョンは、ソファを貸してくれるつもりのマギーの前で跪き、愛を伝えてジョーゼットと別れたいと伝える。
ベッドで寝かせてほしいと言うジョンは、ピクルス男はやめて自分の子を産んでほしいと伝えるものの、既に計画は実行したことを知る。
愛しているので話しておきたかったと言うマギーは、ジョンを受け入れて愛し合う。
3年後。
ジョンと結婚したマギーは、娘リリー(アイダ・ロハティン)と共に、幸せな日々を送っていた。
自宅で小説を書くことに専念したいるジョンは、ポールとジャスティンを迎えにも行かなければならなかった。
ポールが捻挫をしたという学校からの連絡が入り、ジョンは出版社との話し合うことになり、マギーに迎えを頼む。
デンマーク=アメリカン・スクール。
松葉杖をつくポールを車に乗せたマギーは、仕事の電話が入ったために、彼にジャスティンを呼んできてほしいと頼む。
ポールが走って学校に戻ったために、捻挫はウソだと気づいたマギーは帰宅する。
捻挫をしたと言ってウソをつき、父親に迎えに来てほしかったポールの気持ちをジョンに話したマギーは、母ジョーゼットは研究のためにアイスランドに行ったままなので、構ってほしいのであり、自分も同じ気持ちだと伝える。
ジョンは、ジョーゼットが戻ったら二人で旅行することをマギーに提案する。
街でガイに再会したマギーは、連れていたリリーは、ちょうどあの頃に出会った夫との子だと伝える。
ビジネスを全国展開することになったと話すガイは、バイエルン風味のピクルスを一瓶買うちもりのマギーに、結婚祝いだと言って渡す。
子供の世話や小説に専念するジョンへの愛が冷めてしまったマギーは、トニーにそれを話し、500ページにもなった小説は終わる気配もないことを伝える。
愛が続かない体質かもしれないと思うマギーは、男運が悪いだけかもと考えるトニーから、フェリシアに聞くようにと言われる。
帰国して、実生活を基にし出版した著書の朗読会を開いたジョーゼットは、フェリシアと共に現れたマギーに、ジャスティンの携帯電話の写真で知っていたと伝えて挨拶する。
子供達の面倒を見てくれたことでマギーに感謝したジョーゼットは、彼女を家に招待する。
著書を購入したフェリシアがサインを待つ間、マギーは、ジョーゼットは素敵な女性で温かみがあり、パワフルでチャーミングだと話す。
ジョンが惹かれるのも理解できると言うマギーは、ジョーゼットのことが好きであり、鬼嫁から彼を救ったと思っていたのに、自分が全てをして世話までして稼いでいることを嘆き、リリーがいなければとっくに別れているとフェリシアに伝える。
フェリシアから、ジョーゼットをジョンに返せたらいいのにと言われたマギーは考えを巡らせる。
子供達を送りジョーゼットの家を訪ねたマギーは、ジョンと彼女のつながりの深さを話し、今も彼を愛しているかを尋ね、自分達が危機的な状態であることを伝える。
ジョンとの復縁を提案するマギーに対し、不倫した挙句に飽きたと我がままのようなこと言うことと、自分の家族の人生を壊したことをジョーゼットは批判する。
不満があるからジョンは去ったはずだと言うマギーは、自己中心的なジョーゼットの考えを非難したために追い出される。
トニーの家に寄ったマギーは、普通に別れようとしないことに苛立つ彼から、愛は複雑でありごちゃごちゃしたもので、物事を決まりよく考え過ぎるので失敗すると言われ、傷ついて帰ろうとする。
親友だから忠告したトニーだったが、涙するマギーに言い過ぎたと謝罪して、リリーには父親が必要だと伝える。
分かってはいるが、愛のない家庭で育つくらいなら父親がいない方がましだと言うマギーは、小細工しても子供は気づくとトニーに伝えて、やや気分が楽になる。
その夜、二人だけで何かをしたいとジョンに提案したマギーは、彼と共にチャイナタウンに向かう。
あるレストランに向かったジョンは、父親の古い友人だと言って、オーナーに案内された地下の闇カジノで楽しむ。
食事をした二人は部屋をとり、はしゃぎながら愛し合う。
翌朝、家族の話をしたマギーは、小説のサポートは構わないが家政婦ではないことをジョンに伝える。
自分が決めた役割だと言われたマギーは、ジョンの愛を確かめられずに不満を抱く。
数日後、現れたジョーゼットから、12月にカナダで開催される文化人類学の学会にジョンを招待し、復縁を試みると言われる。
そのことをマギーに話し、行くつもりがないジョンだったが、ジョーゼットが留守をする間は子供達の面倒は見ると言うマギーから、出席することを勧められてその気になる。
ケベック。
学会の会場でジョーゼットに会ったジョンは、マギーに会い友達になったことを知る。
ジョンは、ジョーゼットから、一緒にいるのは良くないかもしれないと言われる。
吹雪で大変なことになっていると言うジョンからの電話で、ジョーゼットのことを聞いたマギーは、リリーとの時間を楽しむ。
積雪の中、参加者と共に歩いて移動するジョンとジョーゼットは、学会や論文、そして小説のことなどを話す。
自分勝手だったと言って謝罪したジョーゼットは、今後は思い遣りを持って、また恋ができたらいいとジョンに話す。
できると言うジョンは、他の参加者とはぐれて動揺し、この場で死ぬかもしれないと弱音を吐き泣き出したジョーゼットを安心させる。
ようやく山荘にたどり着いたジョンとジョーゼットは、歌い踊り楽しい時間を過ごす。
マギーを失望させたくないために小説を書き続けていると話すジョンは、自分は小説家に向かないとジョーゼットに伝えるものの、本当に愛していれば掃除夫でも構わないと言われる。
その後、帰る支度をするジョーゼットの部屋に向かったジョンは彼女を求め、この3年間が何だったのか分からないと話す。
今回のことを正直に話そうとするジョーゼットだったが、何も語らずに彼と愛し合う。
翌朝、後悔していないことと、あなたのいない人生は考えられないとジョンに伝えたジョーゼットは、小説を読みたい言って原稿を受け取る。
帰宅したジョンは、ジョーゼットと2日間過ごして考えが変わり、愛し合ったことをマギーに話す。
ジョーゼットが正しかったと言うマギーは、浮気で終わらせるべきだったと伝える。
どん底だった自分を救ってくれたと言うジョンに、マギーは、愛しているならジョーゼットの元に戻るべきだと伝えて彼を納得させる。
家を出たジョンは、ジョーゼットの家に向かい子供達と食事をする。
ジョーゼットと愛し合おうとしたジョンはポールに邪魔されてしまい、帰ると言って友達に電話をするものの、留守だったためにフェリシアの家に向かう。
マギーのことなどをジョンと話していたフェリシアは、帰宅したトニーに、ジョンがマギーと別れてジョーゼットと寄りを戻したことを伝える。
成功したのか?というトニーの言葉で、ジョンは、愛し合う前にジョーゼットが言おうとしたことに気づき、皆にハメられたと思う。
マギーの元に戻ったジョンは、自分を試した彼女を批判する。
自分達はうまくいっていなかったし、ジョーゼットのことをまだ愛していると思ったと話すマギーは、ジョンからリリーのことを考えたのかと訊かれる。
別れるなら早い方がいいと思ったと言うマギーに、自分は別れる気はなかったと伝えたジョンは、彼女を痛烈に批判する。
心の中ではジョーゼットと別れていなかったと言うマギーは、こうなったのが証拠だと伝えるものの、ジョンから何が望みかを訊かれる。
正直に生きたいと言うマギーに、子供達のことなどは”親友”のジョーゼットと決めろと伝えて、荷物をまとめたジョンはその場を去る。
翌日、ジョーゼットを訪ねたマギーは、友人が口を滑らせてしまったことを話し、今後のことを考えようとする。
純粋であまり賢くない、無邪気で損得を考えないマギーのことが好きだと言うジョーゼットは、寄りを戻すのは無理だったと伝える。
ジャスティンから状況を訊かれマギーは、ジョンと揉めていると答える。
寄りを戻すかジョーゼットに尋ねたジャスティンは、複雑だと言われたために、考えがなさ過ぎで計画性ゼロだと母とマギーに伝える。
ジョンの原稿を読んだジョーゼットは、それを燃やしてしまい、お節介はやめると言うマギーは、何事も受け身で静観する仏教徒になる考えを話す。
ジョーゼットにジョンと話し合うべきだと伝えたマギーは、諦めた方がいいと言われる。
自分が嫌になると言って嘆くマギーに、自己制御のセミナーを受けた時のことを話すジョーゼットは、彼女を落ち着かせる。
バイクを買ったジョンは、カフェで待つジョーゼットの元に向かい、原稿だと言われて袋に入った灰を渡される。
罠にハメた上に小説まで焼くのかと言われたジョーゼットは、自分達のことをネタにしたと言ってジョンを批判する。
自分も同じように本を書いたと言われたジョーゼットは、ウソは書いていないと伝える。
計画に乗ったのは愛していたからだと言うジョーゼットは、既婚者だから黙っていたと伝えて、自分達の企みの犠牲者で終わるのかとジョンに問う。
犠牲者ではなく、自分のせいで起きたことであり、家以外に泊る羽目になったと言われたジョーゼットは、小説は、論理を証明する道具に物語を利用しているだけで、理論のみを書くべきだとジョンに助言する。
そうすれば成功すると言うジョーゼットは、本は学術書として出版するべきで、ベイトソン賞を受賞するかもしれないと伝える。
自分のことを誰よりも理解していると言って驚くジョンは、彼女との愛を確かめる。
翌日ジョンは、リリーやジャスティンとポールを連れて、マギーそしてジョーゼットとスケートリンクに向かう。
ジョンは、全く滑れないジョーゼットに手を貸す。
リンクの外にいたトニーとフェリシアに近づいたマギーは、こうなる運命だったのかもしれないと言われる。
自分は運命を受け入れない代わりに、誰にも干渉しないと伝えたマギーは、いつもベビーカーに乗って黙っているマックスが、歩いて話したために驚く。
トニーとフェリシアから、数字が好きな3歳児のリリーがジョンにも自分にも似ていないと言われたマギーは、不思議に思う。
マギーは、スケート靴を持ってそこに現れたガイを見つめる。