前年の「アラバマ物語」(1962)に続く製作アラン・J・パクラ、監督ロバート・マリガンによる、ナタリー・ウッド、スティーヴ・マックィーン共演のロマンチック・コメディ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・マリガン
製作:アラン・J・パクラ
脚本:アーノルド・シュルマン
撮影:ミルトン・クラスナー
編集:アーロン・ステル
美術・装置
ハロ・ペレイラ
ローランド・アンダーソン
サム・コマー
グレース・グレゴリー
衣装デザイン:イデス・ヘッド
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演
ナタリー・ウッド:アンジェラ”アンジー”ロッシーニ
スティーヴ・マックィーン:ロッキー・パパサーノ
エディ・アダムス:バーバラ”バービー”
ハーシェル・ベルナルディ:ドミニク・ロッシーニ
トム・ボズリ:アンソニー・コロンボ
ハーヴェイ・レンベック:ジュリオ・ロッシーニ
E・ニック・アレクサンダー:グイド・ロッシーニ
ペニー・サントン:ロッシーニ夫人
リチャード・マリガン:ロウイー
ノブ・マッカーシー:ユキ
リチャード・ダイサート:会計士
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1963年製作 100分
公開
北米:1963年12月25日
日本:1964年8月
■ アカデミー賞 ■
第36回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優(ナタリー・ウッド)
脚本・撮影(白黒)・美術(白黒)・衣装デザイン賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
フリーの楽士ロッキー・パパサーノ(スティーヴ・マックィーン)は、組合の斡旋所となっているホールで、見覚えのない女性アンジェラ”アンジー”ロッシーニ(ナタリー・ウッド)から声をかけられる。
ロッキーは、避暑地で偶然出会ったアンジーと、一夜を共にしたことを思い出す。
そして、妊娠したので医者を紹介してほしいと、アンジーにいきなり頼まれたロッキーは面食らってしまう。
同棲している恋人で、ダンサーのバービー(エディ・アダムス)のアパートに戻ったロッキーは、一応、責任を感じて彼女に相談するが、逆に説教をされて追い出されてしまう。
”メイシーズ”に勤めるアンジーには悩みがあり、それは、三人の兄達ドミニク(ハーシェル・ベルナルディ)、ジュリオ(ハーヴェイ・レンベック)、グイド(E・ニック・アレクサンダー)が、トラックで職場に迎えに来ることだった。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
フリーの楽士ロッキー・パパサーノは、避暑地で一度だけ関係を持ったアンジー・ロッシーニから、妊娠したために医者を紹介してもらいたいと言われる。
突然の出来事に面食らうロッキーだったが、一応、男の責任を果たそうと医者を探し、彼女と共にその場に向かう。
しかし、処置をする寸前になりアンジーが愛しくなったロッキーは、それを止めさる。
保守的なアンジーの兄ドミニクに、男らしく事情を話したロッキーは、責任を取り彼女と結婚しようとする。
アンジーは、ロッキーのその言葉には感謝するが、同情で幸せが掴めるはずがないと、彼の申し出を断ってしまう・・・。
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人気絶頂のナタリー・ウッドと、新鋭とは言えないスターの風格もあるスティーヴ・マックィーン、二人の若者らしい新鮮な演技を引き出した、ロバート・マリガンの演出は軽快で切れがいい。
当時のニューヨークの、ダウンタウンの市民生活の描写なども興味深い。
第36回アカデミー賞では、ナタリー・ウッドが主演女優賞に、他、脚本、撮影(白黒)、美術(白黒)、衣装デザイン賞にノミネートされた。
イデス・ヘッドの衣装の数々も注目で、彼女らしい、地味なデザインではあるが、マックイーンのスーツやコートの着こなしもいい。
ラストシーンは、エキストラを使っての撮影には見えない雰囲気で、主演の二人を実際の雑踏の中に紛れ込ませて撮影したように思える。
絶頂期を迎えている主演のナタリー・ウッドは、25歳にしてはまだあどけなさが残っている感じもするものの、気の強いイタリア系の女性を好演している。
マックィーンは、当時既に「荒野の七人」(1960)や、同年7月に公開された大作「大脱走」(1963)でアクション・スターとしての地位を築きつつあった頃で、本作のようなコメディでも実力派の才能を発揮している。
彼は、本作以後に爆発的な人気が出て10年後には、ハリウッドの頂点を極めることになる。
ロッキー(S・マックィーン)の恋人役エディ・アダムス、アンジー(N・ウッド)の兄のハーシェル・ベルナルディ、ハーヴェイ・レンベック、E・ニック・アレクサンダー、母親ペニー・サントン、人の良さそうなレストラン店主トム・ボズリ、な他どが共演している。