5156 Movies

ガンヒルの決斗 Last Train From Gun Hill (1959)

妻を殺された保安官と犯人の父である旧知の大牧場主との対決を描く、監督ジョン・スタージェス、主演カーク・ダグラスアンソニー・クインキャロリン・ジョーンズアール・ホリマン他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

アンソニー・クイン / Anthony Quinn / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・スタージェス

製作:ハル・B・ウォリス
原作:レス・クラッチフィールド”Showdown”
脚本:ジェームズ・ポー

撮影:チャールズ・B・ラング
編集:ウォーレン・ロー
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演
マット・モーガン:カーク・ダグラス

クレイグ・ベルデン:アンソニー・クイン
リンダ:キャロリン・ジョーンズ
リック・ベルデン:アール・ホリマン
ビーロ:ブラッド・デクスター
リー・スミサーズ:ブライアン・G・ハットン
キャサリン・モーガン:ジヴァ・ロダン
ピーティ・モーガン:ラース・ヘンダーソン
ローファー:タイ・ハーディン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1959年製作 94分
公開
北米:1959年7月29日
日本:1959年11月3日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
平穏な町ポーリーに現れたリック・ベルデン(アール・ホリマン)とリー・スミサーズ(ブライアン・G・ハットン)は、先住民の女性キャサリン・モーガン(ジヴァ・ロダン)を見かけて、からかおうとする。

抵抗したキャサリンは、息子ピーティ(ラース・ヘンダーソン)を逃がし、保安官で夫のマット・モーガン(カーク・ダグラス)の元に向かわせる。

動揺しながら町に着いたピーティは、父マットに状況を伝え、現場に急行した彼は、乱暴されて殺されたキャサリンの遺体を見つけ、犯人の馬のサドル(鞍)の刻印”CB”刻印を確認する。

その頃、ガンヒルの大牧場主クレイグ・ベルデン(アンソニー・クイン)は、リーから馬が盗まれたと聞き、平和な町には馬泥棒などいないことを指摘し、彼の言葉を不審に思う。

使用人ビーロ(ブラッド・デクスター)に、息子リックを連れて来させたベルデンは、顔に傷をつけたリックにサドルを取り戻すよう命令する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
先住民の妻を、乱暴されて殺された保安官マット・モーガンは、犯人が旧知の仲であった大牧場主クレイグ・ベルデンの息子リックだと知り、彼を逮捕する。

その後モーガンは、ベルデンが支配する町のホテルの一室にに立てこもる。
最終列車を待つモーガンは、自分を粗末に扱った、ベルデンの情婦リンダの助けを借りて、町を脱出しようと考える。
しかし、結局は容疑者のリックは殺されてしまい、モーガンは、旧友のベルデンに決闘を挑まれることになる・・・。

__________

レス・クラッチフィールドの”Showdown”を原作にした作品で、ジョン・スタージェスカーク・ダグラスが組んだ西部劇「OK牧場の決斗」(1957)と、ほぼ同じスタッフで製作された作品。

OK牧場の決斗」(1957)、「ゴーストタウンの決斗」(1958)に次ぐ、ジョン・スタージェスの”決斗3部作”という解釈を日本では勝手にしているが、もちろん3作品に関連性はなく、”決斗”の文字を邦題に付けたことで、その後、言われた程度に考えた方がいい。

実に単純明快な物語で、仇討ちのために、無能な息子を溺愛する大牧場主と相対する設定などは、アンソニー・マン監督、主演ジェームズ・スチュワートの「ララミーから来た男」(1955)を思い起こさせるストーリーでもある。

正統派西部劇としての出来は、ジョン・スタージェスの円熟期ということもあり、見せ場も多く十分楽しめるし、この頃の他の作品と似ているメロディーでありながら、それが実に嬉しいディミトリ・ティオムキンの音楽なども雰囲気抜群で、お馴染みのロケ地”オールド・ツーソン”の町並みなども相変わらずいい味を出している。

原題でもある、ガンヒル発の最終列車が到着するまでの緊迫感や、サラリと決着をつけるクライマックスの決闘シーンも、なかなかいい。

周囲が全て敵という状況下で、怯まずに敵に立ち向かうカーク・ダグラスは、それほど大柄でもないが、気絶したアール・ホリマンを軽々と肩に担ぎ、2階から階段を下りて大通りを横切りながらホテルに向かう姿などが、ガン捌きなどよりも印象的で、その逞しさに惚れ惚れしてしまう。

敵役としては、これ以上ないというほどの存在として登場するアンソニー・クインも、最後まで親友としての情を忘れない男を、貫禄十分に演じている。

こちらもまだ20代とわ思えない、いかにも人生経験豊富な牧場主の情婦を演ずるキャロリン・ジョーンズの魅力も見逃せない。

弱腰で無能な牧場主の息子アール・ホリマン、手下ブラッド・デクスター、後に監督としても活躍する、同じく手下のブライアン・G・ハットンなどが共演している。


Translate / 翻訳
About TMT        Privacy Policy        Sitemap
That's Movie Talk! © 2022