剣豪ランスロット Lancelot and Guinevere (1963)

キャメロットに戻るランスロットは、グィネヴィアとの親交を深め、水浴中に、愛の媚薬だと言ってマーリンのソープを渡す。

その頃、ランスロットが勝利したことを知ったモルドレッド（マイケル・ミーチャム）は、このままでは王位継承者になれなくなると考える。

山賊に襲われたランスロットらは、相手を撃退する。

グィネヴィアは、命の恩人である勇敢なランスロットに惹かれる。

キャメロット。
アーサー王は、グィネヴィアと共に無事に戻ったランスロットを迎え、勝利したことに感謝する。

グィネヴィアと対面したアーサー王は、美しい彼女を歓迎する。

婚礼の儀が行われ、緊張するグィネヴィアは、腕をとるランスロットに思いを伝えながら、アーサー王の元に向かい王妃となる。

祝宴の場でモルドレッドは、レディ・ヴィヴィアン（エイドリアン・コリ）と手を組み、王座を我がものにすることを考える。

疲れが出て気絶してしまったグィネヴィアを抱いて寝室に向かうランスロットは、彼女に求められるものの、それに応ずるわけにはいかなかった。

グィネヴィアのことでモルドレッドに侮辱されてランスロットは、彼に襲いかかろうとするするものの、ラモラック（アーチー・ダンカン）とガウェインに制止される。

狩りに向かうアーサー王は、同行すると言うグィネヴィアを説得して城に残し、彼女の警護をランスロットに任せる。

その後、愛し合うランスロットとグィネヴィアは、密会を繰り返す。

ヴァイキングの大軍が村を襲っていることを知ったアーサー王は、現状の軍で敵の侵攻を止めると言うランスロットの意見を聞き、その間に全軍を整えることを提案される。

グィネヴィアに別れを告げたランスロットは、軍を率いて出発する。

トーズと話をしたランスロットは、戦いに慣れてきた彼に自分の戦闘服を貸す。

ヴァイキングに襲撃された村に到着したランスロットは、準備を整えて攻撃を仕掛け、激しい戦いの末の敵を全滅させるが、トーズは戦死する。

アーサー王は、勝利して帰還したランスロットと兵士を誇らしく思う。

担架で運ばれる遺体の戦闘服がランスロットのものだと気づいたグィネヴィアは、動揺して涙する。

ランスロットが無事だったことを知ったグィネヴィアは安堵する。

その姿を見たアーサー王は、グィネヴィアのランスロットに対する気持ちに気づくが、何も追及しなかった。

それがきっかけとなり、グィネヴィアとランスロットのことが城内では噂になる。

2人の密会を目撃したレディ・ヴィヴィアンはそれをモルドレッドに話し、その件がアーサー王に伝わる。

窮地に立たされたランスロットは、ラモラックからフランスに向かうことを提案され、それに同意する。

旅立つことを知ったグィネヴィアと話し合ったランスロットは、同行すると言う彼女に、許されないことだと伝えて納得させる。

今夜部屋に来てほしいと言って頼んだグィネヴィアは、それを拒むランスロットに別れを告げて、その場を去ろうとするものの、待っていると伝える。

アーサー王の元に戻ったグィネヴィアは、いつものように眠り薬を飲んで休むようにと言って、寝室に向かいランスロットを待つ。

現れたランスロットと愛し合ったグィネヴィアは、自分はあなたしか愛せない、すべてを失い死ぬしかないと伝える。

未来に向けて生きてほしいとグィネヴィアに伝えたランスロットは、永遠の愛を誓いその場を去る。

モルドレッドに見つかったランスロットは、ガレス（リチャード・ソープ）を剣で刺してしまい、待っていたラモラックと共に逃げ去る。

グィネヴィアの寝室に向かったアーサー王は、彼女を捕らえる。

アーサー王は、法に従いグィネヴィアの火あぶりを命じ、ランスロットが砦に逃げ込み、追跡させた騎士の半数は寝返ったことをベディヴィア（ジョン・バリー）から知らされる。

ランスロットに弟ガレスを殺されたガウェインは、ガレスは丸腰で、ランスロットを止めようとしただけだとアーサー王に伝える。

苦しむアーサー王はマーリンに意見を求め、結婚には反対したと言われ、すでに手遅れだったためにグィネヴィアを哀れに思う。

広場に集まった人々の前で火は放たれ、グィネヴィアは苦しむ。

そこに仲間を引き連れたランスロットが現れ、グィネヴィアを救う。

出撃したアーサー王は、ランスロットが籠城する砦の前の陣地で、ダゴネット（レジナルド・ベックウィス）とベディヴィアと共に対策を考える。

砦に近づくガウェインに挑発されたランスロットは動揺し、ラモラックから、ガレスに対して殺意はなかったと言われるものの、自分の行為を悔い苛立つ。

ダゴネットは、戻ったガウェインとアーサー王に、ランスロットは臆病ではなく、2人を愛していると伝える。

グィネヴィアと話をしたランスロットは、王を殺しても自由にはなれないと言って、苦しい胸の内を伝える。

決闘に応じられないランスロットは、アーサー王やガウェインは自分には勝てないので、ただの暗殺になるとグィネヴィアに伝える。

自分への愛があるなら決着をつけるべきだと言われたランスロットは、仕方なくそれに従うことにしてグィネヴィアを抱きしめる。

翌日、ガウェインと戦ったランスロットは、愛する者は殺せないと言って、彼を生かして伝言を託しアーサー王の元に向かわせる。

陣地に戻ったガウェインは、”自分以外は全員を自由にすることを約束するように”という、ランスロットの伝言をアーサー王に伝える。

アーサー王は、人である前に王としての行動をとることを考える。

マーリンがグィネヴィアとランスロットの元に向かい、王が決闘はしないことを彼女に伝える。

投降するつもりのランスロットが、他の全員の無罪と引き換えに死を覚悟していることを知ったグィネヴィアは驚く。

グィネヴィアと2人で話したランスロットは、自分はフランスに追放されると言って、修道院で安全を確保されることを彼女に伝え、それに従うよう説得する。

修道女になるという条件はなく、しばしの別れだと伝えたランスロットは、グィネヴィアを納得させる。

翌朝グィネヴィアは、マーリンと共にアーサー王の元に向かう。

その後、フランスでラモラックと行動を共にしていたランスロットは、現れたガウェインから、ガレスの件で殺意がなかったことは知っていると言われ、友情を確認する。

アーサー王がモルドレッドに殺されたことを知ったランスロットは、ショックを受ける。

ランスロットは、マーリンとケイ（ジョセフ・トメルティ）も死に、レディ・ヴィヴィアンもモルドレッドに捨てられて服毒して死んだことを知る。

ガウェインが、モルドレッドと戦い肺を刺されたことを知ったランスロットは、戻って彼らを倒してほしいと言われるものの、剣は捨ててグィネヴィアのために生きると伝える。

グィネヴィアが、モルドレッドの襲撃でウェールズに逃げたことを知ったランスロットは、修道院は焼かれたと言うガウェインに戦うことを伝える。

王国に戻り兵を集めたランスロットは、モルドレッドの軍と戦う。

激しい戦いは続き、逃げたモルドレッドを追ったランスロットは彼を倒す。

修道院に向かったランスロットは、修道服姿のグィネヴィアを見て驚くが、見習いだと言われて安堵する。

しかし、グィネヴィアは修道女になる決心をしたことをランスロットに伝え、納得できない彼に、魂の安らぎと神の許しと愛を祈るようになったと言って理解を求める。

多くの人が探し求める”光”を見つけたと言うグィネヴィアは、それに従い生きる道を選んだので、あなたもその”光”を探すべきだとランスロットに伝える。

グィネヴィアの気持ちを理解したランスロットは、永遠に祈り続けると言う彼女に別れを告げて、その場を去る。