1954年に発表された、リチャード・マシスンの小説”I Am Legend”を基にした3度目の映画化。 ウィルス感染による人類絶滅寸前の状況下で感染を食い止めようとする科学者の戦いを描く、主演ウィル・スミス、アリシー・ブラガ他共演、監督フランシス・ローレンスによるSF大作。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:フランシス・ローレンス
製作総指揮
マイケル・タドロス
アーウィン・ストッフ
デイナ・ゴールドバーグ
ブルース・バーマン
製作
アキヴァ・ゴールズマン
デイビッド・ヘイマン
ジェームズ・ラシター
ニール・H・モリッツ
原作:リチャード・マシスン
脚本
マーク・プロトセヴィッチ
アキヴァ・ゴールズマン
撮影:アンドリュー・レスニー
編集:ウェイン・ウォーマン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ウィル・スミス:ロバート・ネヴィル
アリシー・ブラガ:アナ・モンテス
チャリー・ターハーン:イーサン
ダッシュ・ミホク:アルファ・メイル
サリー・リチャードソン:ゾーイ・ネヴィル
ウィロウ・スミス:マーリー・ネヴィル
エマ・トンプソン:アリス・クリピン博士
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2007年製作 100分
公開
北米:2007年12月14日
日本:2007年12月14日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $256,386,220
世界 $584,155,430
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2009年。
あるウィルスを利用して新薬を開発したアリス・クリピン博士(エマ・トンプソン)は、それにより、癌を克服したことをテレビ・インタビューで語る。
2012年9月、ニューヨーク、マンハッタン。
ウィルス感染で、世界の60億の殆どの人々が絶滅したのだが、元アメリカ陸軍中佐でウィルス学者のロバート・ネヴィル(ウィル・スミス)は、その場で唯一人生き残り、愛犬サムと共に”ワシントン・スクエア・パーク”の近くで日々を過ごしていた。
ネヴィルはその日も、日没と同時に厳重な戸締りをして身を潜める。
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3年前。
ニューヨークが感染源のウィルスを、ネヴィルは食い止められず、妻ゾーイ(サリー・リチャードソン)と娘マーリー(ウィロウ・スミス)だけを避難させて、ワクチン開発のために、自分は残る決心をする。
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...全てを見る(結末あり)
旧2作とは違い、本作は小説の原題をそのまま使っている。
参考:
・「地球最後の男」(1964年)
・「地球最後の男 オメガマン」(1971年)
*(簡略ストー リー)
2012年、ニューヨーク。
ウィルス感染により世界の殆どの人々が絶滅し、元アメリカ陸軍中佐でウィルス学者のロバート・ネヴィルは、その場で唯一人生き残り、愛犬サムと暮らしていた。
ネヴィルは、3年前に発生したウィルス感染を食い止められず家族を失い、地下の研究室で感染を防ぐ血清を作ろうとしていた。
ネヴィルは、クリピン博士が開発したウィルスで感染し、凶暴化した”ダーク・シーカー”の女性を捕らえて、ワクチンを投与してみるが効果はなかった。
ある日ネヴィルは、”ダーク・シーカー”の罠にはまり傷を負い、愛犬サムが感染犬に噛まれてしまう。
ネヴィルのワクチンは効果がなく、彼は已む無くサムを絞め殺す。
唯一の家族のサムを失ったネヴィルは、”ダーク・シーカー”を退治しようとするものの、逆に襲われて、生存者のアナに助けられる。
アナは、生存者のいる場所に少年と向かおうとしていた。
ネヴィルは、科学者としての使命を果たすために街に残ることにするのだが、秘密だったはずの彼の家が、”ダーク・シーカー”に発見されてしまう・・・。
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ドル箱スターのウィル・スミス主演ということで話題になり、北米だけで約2億5600万ドル、全世界では約5億8400万ドルの興行収入をあげる大ヒットとなった、製作費1億5000万ドルをかけたSFアクション大作。
前作がロサンゼルスに対し今回はニューヨークに舞台が変わり、荒廃した街並みの様子は、実際に交通閉鎖して行われたシーンと、CG処理をされた映像とで見事に映し出される。
アクション場面はあるが、登場人物がほとんどいない中で、元軍人で科学者という設定のウィル・スミスが、ただのヒーローではなく、使命感に燃える人間味のある主人公として描かれ、彼もそれに応え、シリアスな演技に徹している。
但し、何でもCGで作れる現状を考えると、やや荒削りな「地球最後の男 オメガマン」(1971)の方が、現実味とストーリーに面白味があり、主演のチャールトン・ヘストンの、野性味溢れる主人公に軍配をあげたい気もする。
生存者の村に、主人公に託された血清を持参してたどり着くソニア・ブラガの姪アリシー・ブラガ、同行する少年チャリー・ターハーン、感染者の男性ダッシュ・ミホク、主人公の妻サリー・リチャードソン、その娘役で、ウィル・スミスの実の娘ウィロウ・スミス、ウィルスの開発者で、テレビ・インタビューのシーンのみの出演となるエマ・トンプソンなどが共演している。