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リトル・ブッダ Little Buddha (1994)

鬼才ベルナルド・ベルトルッチが自らの原案を基に、輪廻転生の神秘をブッダの物語と平行して描く、主演キアヌ・リーブスイン・ルオチェンアレックス・ヴィーゼンダンガーブリジット・フォンダ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ベルナルド・ベルトルッチ

製作:ジェレミー・トーマス
原案:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本
マーク・ペプロー

ルディ・ワーリッツァー
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
編集:ピエトロ・スカラ
音楽:坂本龍一

出演
シッダールタ王子:キアヌ・リーブス

ラマ僧ノルブ:イン・ルオチェン
ジェシー・コンラッド:アレックス・ヴィーゼンダンガー
リサ・コンラッド:ブリジット・フォンダ
ディーン・コンラッド:クリス・アイザック
ラジュ:ラジュ・ラル
ギータ:グラシュマ・マカール・シングー

フランス/イギリス 映画
配給 ミラマックス
1994年製作 140分
公開
フランス:1993年12月1日
イギリス:1994年4月29日
北米:1994年5月25日
日本:1994年5月14日
製作費 $35,000,00
北米興行収入 $4,858,10


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ブータン
ラマ僧ノルブ(イン・ルオチェン)は、9年間待ち続けた連絡を、ようやく受ける。

ノルブは、”ブッダ”の魂を継ぐと言われた尊師ラマ・ドルジェが9年前に亡くなり、その生まれ変わりが見つかった可能性を知ったのだった。

シアトル
僧院を旅立ったノルブは、建築設計士ディーン・コンラッド(クリス・アイザック)と妻リサ(ブリジット・フォンダ)の一人息子ジェシー(アレックス・ヴィーゼンダンガー)が、ドルジェが亡くなった1ヵ月後に生まれてことを、現地のチベット僧から知らされる。

チベット僧は、教師のリサに接触し、その後、彼女の家を訪問してノルブを紹介する。

リサは、二人を家に招き入れ、暫くすると夫のディーンが帰宅する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ブータンのラマ僧ノルブは、9年前に亡くなった、”ブッダ”の魂を継ぐと言われた尊師ラマ・ドルジェの、生まれ変わりの可能性がある少年が見つかったとの連絡を受ける。
シアトルに向ったノルブは、建築設計士ディーン・コンラッドと妻リサの息子ショーンと対面する。
息子の転生について聞かされたディーンだったが、事業で窮地に立たされていたこともあり、真剣に取り合う気になれなかった。
教師のリサは、熱心なノルブの話に興味を持ち、彼がショーンに渡した、”ブッダ”についての著書を息子に読んで聞かせて、二人は、シッダールタ(ブッダ)の苦難の道を知ることになる。
好奇心旺盛なショーンは、ブッダの物語に接し、ノルブとの親交を持つうちに、輪廻転生について少しずつ理解する。
他に候補が現われたとの連絡を受けたノルブは、ショーンの転生についてを確認するため、ディーンにブータン行きを勧めるのだが・・・
__________

ラスト・エンペラー」(1987)、「シェルタリング・スカイ」(1990)に続く、ベルナルド・ベルトルッチのオリエント3部作でもある。

ブッダの歩んだ苦難の道と、真理の追究を物語テーマに、その魂を受け継ぐと思われる子供探しと共に、幻想的なシーンと現実の世界を壮大に描くファンタジックな映像美の追求、ベルナルド・ベルトルッチの優美な演出は見応えがある。

ブータンネパール現地のロケや、その雰囲気を、近代都市シアトルの映像とも違和感なく融合させた撮影のヴィットリオ・ストラーロ坂本龍一のドラマチックな音楽も印象に残る。

出世作となる「スピード」(1994)の公開を控えた、シッダールタ王子(ブッダ)を熱演するキアヌ・リーブスも注目だが、ラマの高僧を演ずるイン・ルオチェンが、ベルトルッチ作品「ラスト・エンペラー」(1987)の戦犯管理センター所長役に続き、味わい深い役柄を演じている。

わが子の転生について冷静に考えるブリジット・フォンダ、その夫クリス・アイザック、その息子で尊師ラマ・ドルジェの生まれ変わりアレックス・ヴィーゼンダンガー、ラジュ・ラル、グラシュマ・マカール・シングーなどが共演している。


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