愛のない結婚生活を続ける富豪夫人と若きヴァイオリニストとの関係を描く、監督ジーン・ネグレスコ、主演ジョーン・クロフォード、ジョン・ガーフィールド、オスカー・レヴァント、J・キャロル・ナイシュ他共演のメロドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジーン・ネグレスコ
製作:ジェリー・ウォルド
原案:ファニー・ハースト”Humoresque: A Laugh on Life with a Tear Behind It”(コスモポリタン)
脚本
クリフォード・オデッツ
ザカリー・ゴールド
撮影:アーネスト・ホーラー
編集:ルーディ・ファー
音楽:フランツ・ワックスマン
出演
ヘレン・ライト:ジョーン・クロフォード
ポール・ボーレイ:ジョン・ガーフィールド
シド・ジェファーズ:オスカー・レヴァント
ルディ・ボレーイ:J・キャロル・ナイシュ
ジーナ:ジョアン・チャンドラー
フィル・ボーレイ:トム・ダンドレア
フローレンス・ボーレイ:ペギー・クヌードセン
エスター・ボレーイ:ルース・ネルソン
モンテ・ロフラー:クレイグ・スティーブンス
ヴィクター・ライト:ポール・キャヴァナー
フレデリック・バウアー:リチャード・ゲインズ
ロズナー:ジョン・アボット
ポール・ボーレイ(少年期)ロバート・ブレイク
フィル・ボーレイ(少年期):トミー・クック
テディ:ドン・マグワイア
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1946年製作 125分
公開
北米:1946年12月25日
日本:1949年10月12日
製作費 $2,164,000
北米興行収入 $2,281,000
世界 $3,399,000
■ アカデミー賞 ■
第19回アカデミー賞
・ノミネート
音楽賞(ドラマ・コメディ)
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
誕生日だった少年ポール・ボーレイ(ロバート・ブレイク)は、食料品店を営む父ルディ(J・キャロル・ナイシュ)と共に雑貨店に向かう。
バイオリンが気に入ったポールだったが、ルディは男の子が欲しがるものでないと言って、何も買わずに店に戻る。
戻ったポールが涙ぐんでいるのを知った母エスターは、8ドルするヴァイオリンを買い、その夜の家族の食事の席で、それをポールにプレゼントする。
成長したポール(ジョン・ガーフィールド)はヴァイオリニストになるものの、ルディは、音楽の世界で成功するとは思えなかった。
友人シド・ジェファーズ(オスカー・レヴァント)がピアニストを務めるオーケストラで働くようになったポールは、同僚のジーナ(ジョアン・チャンドラー)と惹かれ合うようになる。
あるパーティーに出席したポールは、主催者である富豪夫人のヘレン・ライト(ジョーン・クロフォード)に出会う。
3番目の夫ヴィクター(ポール・キャヴァナー)と愛のない結婚生活を続けていたヘレンは、ポールの才能に目をつけてパトロンとなり、やがてそれ以上の関係を望むのだが・・・
1919に”コスモポリタン”に掲載された、ファニー・ハーストの小説”Humoresque: A Laugh on Life with a Tear Behind It”を基に製作された、1920年のサイレント映画”ユーモレスク”に続く2度目の映画化。
愛のない結婚生活を続ける富豪夫人と、若きヴァイオリニストとの関係を描くメロドラマ。
ルーマニア出身で画家を志し、パリからアメリカに渡ったジーン・ネグレスコが、下積みを経て長編映画監督となり、パラマウントから1940年にワーナー・ブラザーズに移り、さらにキャリアを重ねていたころの作品。
1943年にMGMとの契約が終わりワーナー・ブラザーズに移り、前年の「ミルドレッド・ピアース」(1945)で念願のアカデミー主演女優賞を受賞したジョーン・クロフォードが、理想の愛を手に入れることができない悲劇の女性を見事に演じ、前作を上回る最高のパフォーマンスとも言われた。
ヴァイオリン演奏時間などが非常に長く、第19回アカデミー賞では、音楽賞(ドラマ・コメディ)にノミネートされたフランツ・ワックスマンによる音楽映画として、クラシック・ファンにも十分に楽しめる作品。
周囲に影響されることを嫌う天才ヴァイオリニストを好演するジョン・ガーフィールド、彼の親友であるピアニストのオスカー・レヴァント、ポール(ジョン・ガーフィールド)の父親J・キャロル・ナイシュ、ポールの恋人ジョアン・チャンドラー、ポールの兄トム・ダンドレア、その妻ペギー・クヌードセン、主人公を嫌うポールの母親ルース・ネルソン、主人公の夫ポール・キャヴァナー、ポールのマネージャー役リチャード・ゲインズ、ポールの少年期ロバート・ブレイク、兄の少年期トミー・クック、バーのオーナー役ドン・マグワイア、主人公の愛人クレイグ・スティーブンスなどが共演している。