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その男を逃すな He Ran All the Way (1951)

犯罪を犯し出会った女性と家族を脅して身を隠す男の行動を描く、監督ジョン・ベリー、製作、主演ジョン・ガーフィールドシェリー・ウィンタースウォーレス・フォードセレーナ・ロイルグラディス・ジョージノーマン・ロイド他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ジョン・ベリー
製作
ボブ・ロバーツ
ジョン・ガーフィールド(クレジットなし)
原作:サム・ロス”He Ran All the Way”
脚本
ヒューゴ・バトラー
ダルトン・トランボ
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ
編集:フランシス・D・リヨン
音楽:フランツ・ワックスマン

出演
ニック・ロビー:ジョン・ガーフィールド
ペグ・ドブス:シェリー・ウィンタース
フレッド・ドブス:ウォーレス・フォード
ドブス夫人:セレーナ・ロイル
ロビー夫人:グラディス・ジョージ
アル・モーリン:ノーマン・ロイド
トミー・ドブス:ボビー・ハイアット
警部:キース・ヘザーリントン

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1951年製作 78分
公開
北米:1951年7月13日
日本:1952年8月20日


ストーリー
ロサンゼルス
自堕落な日々を送る小悪党のニック・ロビー(ジョン・ガーフィールド)は、口うるさい母(セレーナ・ロイル)に小言を言われて街に出る。
仲間のアル・モーリン(ノーマン・ロイド)に誘われたニックは、ある会社の給料を奪う。
警官に見つかったニックは、撃たれたアルを置き去りにしてその画から逃れる。
警官を射殺してしまったニックは焦り、身を隠すために市営プールに向かう。
その場でペグ・ドブス(シェリー・ウィンタース)に出会ったニックは、彼女をアパートに送っていく。
優しくはしてくれるがニックの挙動に不信感を抱いたペグは、タクシーに忘れたバッグのことを知らせてくれた彼を部屋に招き入れる。
ペグから両親(ウォーレス・フォード/セレーナ・ロイル)を紹介されたニックは挨拶し、息子のトミー(ボビー・ハイアット)と共に出かける彼らを見送る。
ニックはペグと過ごすものの、事件のこともあり気分が悪くなる。
外の様子が気になるニックは、戻った両親が通りで刑事と話していると思い込み、知り合いだと言うペグの言葉を信じずに彼女に銃を向ける。
部屋に戻った両親とトミーを脅したニックは、4人を人質にする。
ニックが犯罪者であるにも拘らず惹かれてしまったペグは、危険な状況下の家族を救うために、彼と逃亡することを考えるのだが・・・。


解説 評価 感想

1947年に発表された、サム・ロスの小説”He Ran All the Way”を基に製作された作品。

後に”ハリウッド・ブラックリスト”に載りフランスに亡命するジョン・ベリーの作品で、同じく”赤狩り”に巻き込まれリストに載り、翌年39歳の若さでこの世を去り本作が遺作となった、製作を兼ねたジョン・ガーフィールドの意欲作でもある。

犯罪を犯し、出会った女性と家族を脅して身を隠す男の行動を描くフィルム・ノワール

上記のように、本作が遺作となったジョン・ガーフィールドの演技は絶賛され、犯罪を犯したことで精神的に追い込まれ、次第に猜疑心が強まり自滅する主人公を見事に演じ、ヒロインを演ずるシェリー・ウィンタースは、彼に惹かれ心揺れ動く複雑な立場の女性を好演している。

主人公に人質にとられるヒロインの両親ウォーレス・フォードセレーナ・ロイル、その息子ボビー・ハイアット、主人公の母親グラディス・ジョージ、主人公と共に犯罪を犯すノーマン・ロイド、事件を捜査する警部のキース・ヘザーリントンなどが共演している。


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