病院に向かったヴォーンは、難病を患う娘ライリーが入院する病院に向かい、元妻に小切手を渡すものの、この額では治療費を払えないと言われる。
努力していると伝えて医師とも話したヴォーンは、金曜までには必ず手術代を払うことを約束する。
苦悩するヴォーンは、用心棒のジェイソン・コックス(デイヴ・バウティスタ)と話し、客がカジノで資金洗浄している金を奪っても警察には通報できないと言われ、現金強奪に誘われるものの、自殺行為だと伝える。
再びシドニーに電話をしたポープだったが、その番号は使用されていなかった。
ポープと話したヴォーンは、娘の手術費用に最低でも30万ドルかかると言って借金を申し出るものの、それを断られて追い払われる。
暴れたヴォーンはドッグに殴られ、解雇されてしまう。
ドッグからヴォーンのことを訊かれたポープは、ドッグと同じ地位にいるはずの男だったが、愛のために全てを捨てたと話す。
コックスに会ったヴォーンは、ポープの金を奪うことを伝える。
翌日、ダイナーにいたヴォーンは、仲間を連れて来たコックスに話が違うと伝える。
ミッキー(タイソン・サリヴァン)を紹介したコックスは、ジュリアン・ダンテ(スティーヴン・サイラス・セファー)が銃を手配することを伝えるものの、ヴォーンから銃は使わないと言われる。
好きにするようにとヴォーンに伝えたコックスは、皆同意の上だと言って、仕切る自分の指示に従わせる。
銃を使い単純に金を奪うことを考えているコックスに、油断はできないと伝えたヴォーンは、カジノ内の話をして計画を練り、各人の役割を決める。
その夜、元軍人だったヴォーンは手慣れた様子で銃を扱い、ダンテと共にカジノのメインフロアに向かう。
コックスが発電室の電源を切り、ミッキーが逃走用の車で待機する。
金庫に侵入したヴォーンとダンテは現金を奪うものの、警備に見つかり、ドッグらと銃撃戦になる。
撃たれたダンテを連れて外に出たヴォーンとコックスだったが、銃声を聴き焦ったミッキーは逃げてしまう。
その頃、ポーリンを乗せたバスは動き出す。
逃れたヴォーンらはバスを止めて乗り込み、付近にいたパトロール警官のクリジア”クリス”バホス(ジーナ・カラーノ)が、それに気づき追跡する。
追ってきたドッグらは、犯人に逃げられてしまう。
バスと並走するクリスは内部の様子を窺い、止まるように合図する。
コックスが発砲してしまい、それを制止しようとしたヴォーンは彼に銃を向ける。
警察署に連絡を入れたクリスは、バスの車両ナンバー”657”に武装した男がいることを伝える。
自分が仕切ることでヴォーンを納得させたコックスは、バーニーに銃を向けて従わせる。
バスが向かう前方の道路に障害物を置くという、署のマイケルズ警部からの連絡を受けたクリスは、道路を封鎖することをバスに伝える。
口紅で客の携帯電話の番号を窓に書きクリスに電話をさせたヴォーンは、通らせてほしいことを伝えるものの、それを拒まれる。
乗客を救うためにフリーウェイに乗る必要があると言うヴォーンは、誰も傷つけないと約束してクリスを説得する。
マイケルズに封鎖解除を要請したクリスは、それを認めてもらえない。
解除しなければコックスが何をするか分からないと言われたクリスは、スピードを上げて道路を封鎖しているパトカーに激突し、バスを通過させる。
ドッグからの連絡を受けたポープはカジノに向かい、300万ドルが奪われたことを知る。
犯人はヴォーンらでバスで逃走中だと言うドッグは、ハイジャックして警察も介入していることをポーリンに伝える。
資金洗浄に使われた金であることをドッグに確認させたポープは、ヴォーンを捕えて金を取り戻すことを約束させる。
その後、パトカーに囲まれたバスは走り続け、その様子はニュースで報道される。
コックスは、乗客の携帯電話を奪い車外に投げ捨て、ヴォーンは皆を落ち着かせる。
獣医学生のレベッカにダンテの手当てをさせたヴォーンは、テキサスの知人ジョノの飛行場からメキシコに高跳びすることをコックスから提案される。
コックスがジョノに電話をする間にヴォーンは、一人で乗っていた少年ジョセフを任せていたポーリンと話す。
ジョセフが家出してきたことを知ったヴォーンは、ナイフを持っていた乗客のエリックに襲われる。
被害が出るだけだと言ってナイフを奪ったヴォーンは、コックスには気づかれないままエリックを席に戻す。
ジョノと話をつけたコックスは、ガルベストンに行くようにバーニーに指示するものの、燃料が足りないと言われる。
無線で警察と話したヴォーンは、取引をしようとする。
署に戻ったクリスは、命令に背いたことでマイケルズからバッジを渡すようにと言われる。
そこに現れた事件担当のマルコーニ刑事(マーク=ポール・ゴスラー)は、勝手に道路を封鎖して人質を危険にさらした者を知ろうとする。
道路を封鎖したマイケルズを捜査から外したマルコーニは、クリスを元に戻して話を聞く。
電話で話したのは信用できる男で、冷静な判断をしていたことから、警官か軍人かもしれないとクリスは考える。
犯人が自分を指名してきたことをマルコーニから知らされたクリスは、給油車で現場に向かう。
ミッキーを見つけたドッグは彼を脅し、一緒にいた女からコックスに頼まれたことを聞き出して、二人を射殺する。
特殊部隊に攻撃準備をさせたマルコーニは、狙撃のための視界を作るようにとクリスに指示し、給油車で出発させる。
給油車が到着したためにバスを止め、コックスを説得してポーリンとジョセフを解放したヴォーンは、給油を始めたクリスと話す。
クリスから自首するようにと言われたヴォーンはそれを拒み、名前も語らずに、彼女を人質に会わせる。
怪我人のダンテを連れて行くことを提案したクリスは、自分を追い払おうとするコックスを殴り銃を向ける。
ダンテが機関銃を持っていることに気づいたクリスは、バスを降りる。
クリスから、動機は知らないが助けたいと言われたヴォーンは、理由は理解してもらえないと伝える。
機会があったらポーリンの様子を知らせてほしいとクリスに伝えたヴォーンは、バスに戻る。
狙撃手はヴォーンを狙うものの、マルコーニはバスに戻らせるよう指示する。
警察無線を傍受していたドッグは、テキサスに向かう。
聖ヨセフ更生訓練施設。
その場で働くシドニーは、現れたポープからスワンの権利の51%を譲られるが、汚い金だと言ってそれを拒む。
急ぐ理由を訊かれたポープは、ガンが転移していることをシドニーに話し死ぬことを伝える。
スワンこそが自分や母親、そしてポープの良心にとっての”ガン”だと伝えたシドニーは、全てを焼き払い灰にしてほしいと伝え、現実が分かっていないと言われても理解しようとしない。
愛は犠牲によって築かれると伝えたシドニーは、金では解決できないと言って席を立つ。
警察署に向かったポーリンは、ジョセフの母親が迎えに来たことを知り安堵する。
クリスに質問されたポーリンは、凶暴な犯人のことをコックスと呼んでいたことと、彼らが追われていたとようだと話す。
犯人(ヴォーン)の似顔絵を確認したクリスは、用事があると言うポーリンに感謝する。
似顔絵で犯人を検索したクリスは、それがルーク・ヴォーンだということを確認して資料を入手する。
息子が軍人のバーニーと話したヴォーンは、自分も昔、軍人だったと伝える。
軍人は英雄のはずだと言われたヴォーンは、若い兵士は幻滅するかもしれないと語る。
苦しむダンテは、手当てしてくれるレベッカに感謝する。
従業員情報でコックスのことを調べたドッグは、電話会社に連絡して、彼がガルベストンに電話をかけていることを知る。
ドッグから、ヴォーンらがテキサスの国境に向かっているらしいという連絡を受けたポープは、娘を浚って脅すことを提案されるものの、それを許さない。
ガンで入院している娘と母親は巻き込むなと指示したポープは、狙いはヴォーンだけだとドッグに伝える。
マルコーニからの連絡を受けたヴォーンは、怪我人に薬を渡すと言われ、一旦、無線を切りダンテの様子を確認する。
点滴を打てば今より長くは生きられるというレベッカの意見を聞いたヴォーンは、マルコーニに電話をして必要なものを揃えさせる。
自分が届けることにしたマルコーニは、ヴォーンからバスは止まらないと言われる。
クリスに電話をしたマルコーニは、犯人の一人のヴォーンの家に来ていると言われ、矯正施設を出て入隊し、家賃を払えずに妹の家に住んでいるらしいということを知る。
ヴォーンが働いているスワンに向かおうとしたクリスは、マルコーニから休むようにと言われるものの、資料にあった病院のことが気になる。
バスに乗り込んだマルコーニは点滴などを渡すものの、鎮静剤を打たれたダンテは死亡する。
そこにポープからの電話が入り、それに出たヴォーンは、二人でケリをつけるべきだと言われる。
最善の方法を話すポープは、コックスを撃ちマルコーニに金を渡して乗客を解放すれば、金の出どころはバレずに刑務所に行くことになるので、今なら治療費を手にして消えてもいいとヴォーンに提案する。
それを信じないヴォーンは、友人は裏切らないので黙って手を引けと言われるものの、提案は感謝するが無謀な賭けはできないとポープに伝える。
ヴォーンから、マルコーニがポープの手下だと言われたコックスは憤慨する。
コックスはマルコーニに襲い掛かるものの、銃を向けるヴォーンから、ポープの手下だが刑事なので殺すなと言われる。
マルコーニは減速したバスから放り出され、警察はバスを襲い催涙弾を撃ち込む。
SWATがバスの天井に乗り移り銃撃戦が始まり、コックスが反撃する。
ヴォーンらは乗り込んだ隊員を叩きのめして放り出すが、タイヤを撃たれたバスは衝突する。
慎重に対処しようとするマルコーニは、狙撃手を配備させる。
乗客のトムにテレビ局に電話をさせたコックスは、バーニーに銃を向ける。
テレビ局のアナウンサーと話すコックスは、警察を下がらせないと運転手のバーニーと乗客全員を殺すと伝える。
それを聞いたマルコーニは、口だけだと言って突撃の準備をさせる。
しかし、バスの中から銃声が聴こえたため、マルコーニは撤退を命ずる。
ライリーからの電話に出たヴォーンは、傍にいるクリスが英雄だと話しといると言われる。
涙しながらライリーと話したヴォーンは、代わったクリスから、借金と手術のことを聞いたが諦めるべきだと言われる。
病院と約束した7時までに行くと伝えたヴォーンは、クリスから、娘を思うなら自首するべきだと言われるものの、射殺したコックスの死体を見ながら、状況が分かっていないと伝える。
逃亡は無理だと言われたヴォーンは電話を切り、どうすることもできない状況に苛立つが、バーニーがある提案をする。
マルコーニに連絡したヴォーンは、一人を残して全員を解放し、目的地に着いたら最後の人質も自由にするが、追跡すればまた死人が出ると伝える。
バスは修理され、ドッグに電話をしたマルコーニは、ヴォーンを始末して金を取り戻すと伝えて、しくじるなと言われる。
一人を残して人質は解放され、バスは出発する。
追跡したマルコーニはバスを止めるが、バーニーしか乗っていなかった。
解放された人質に扮していたヴォーンはパトカーを奪い、ジョノに連絡して飛行場に向かう。
ジョノが殺されていることを知ったヴォーンは、その場にいたドッグから銃を捨てるよう指示される。
その場に現れたポープは、身の危険を感じて手を引こうとするマルコーニを射殺する。
拘束したヴォーンから、ライリーに手術を受けさせるため、7時に病院に金を払う約束だったと言われたポープは、現金は持っていないことを知らされる。
妊婦に見せかけていた妹ポーリンに金を運ばせたヴォーンは、自分の命は惜しくないことをポープに伝える。
クリスは、病院の受付でライリーの叔母だと言って手術代を払う、妊婦ではなかったポーリンの様子を確認する。
ヴォーンにガソリンをかけて焼き殺す気のドッグは、娘をいたぶると言って彼を脅す。
マッチに火を点けたドッグを、ポープは射殺する。
ポーリンに歩み寄るクリスは、何も語らずにその場を去る。
ヴォーンを解放したポープは、看護師だった母から、正しく生きろと言われたことを話す。
過去は無理だが未来は変えられると言うポープは、ヴォーンに車のキーを渡して、娘に会いに行く彼に、いい父親だと伝える。
クリスからの電話を受けたヴォーンは、逮捕するつもりか尋ねるが、乗客は犯人が二人だったと話していると言われ、手術が始まることを知らされる。
今日、一番のいいニュースを聞いたヴォーンは、クリスからライリーへの伝言を訊かれ、”パパが帰る”と伝えてほしいと答える。
ガンのために電子タバコを吸っていたポープは、ドッグのポケットに入っていたタバコに火を点けて吸い、物思いにふける。