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野郎どもと女たち Guys and Dolls (1955)

デイモン・ラニアンの短編”The Idyll of Miss Sarah Brown”と”Blood Pressure”を基に、ジョー・スワーリングエイブ・バロウズの台本、作詞・作曲フランク・レッサーにより1950年にブロードウェイで上演されたミュージカル”ガイズ&ドールズ”の映画化。
ギャンブラーと女性達の関係をコミカルに描く、製作サミュエル・ゴールドウィン、監督、脚本ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ、主演マーロン・ブランドジーン・シモンズフランク・シナトラヴィヴィアン・ブレイン他共演のミュージカル。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル

マーロン・ブランド / Marlon Brando / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ

製作:サミュエル・ゴールドウィン
原作:デイモン・ラニアン
The Idyll of Miss Sarah Brown””Blood Pressure”
脚本
ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ

ベン・ヘクト
ミュージカル脚本
ジョー・スワーリング

エイブ・バロウズ
ガイズ&ドールズ
撮影:ハリー・ストラドリング

編集:ダニエル・マンデル
美術・装置
オリバー・スミス

ジョセフ・C・ライト
ハワード・ビストール
衣装デザイン:アイリーン・シャラフ
音楽:フランク・レッサー

出演
スカイ・マスタースン:マーロン・ブランド

サラ・ブラウン軍曹:ジーン・シモンズ
ネイサン・デトロイト:フランク・シナトラ
アデレイド:ヴィヴィアン・ブレイン
ブラニガン警部補:ロバート・キース
ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン:スタビー・ケイ
ビッグ・ジューリ:B・S・プリイ
ベニー・サウスストリート:ジョニー・シルヴァー
ハーリー・ザ・ホース:シェルドン・レナード

アーバイド・アバーナシー:レジス・トゥーミイ
マチルダ・カートライト将軍:キャスリン・ジヴニー

アメリカ 映画
配給 MGM
1955年製作 150分
公開
北米:1955年11月3日
日本:1956年4月7日
製作費 $5,500,000
北米興行収入 $20,000,000


アカデミー賞 ■
第28回アカデミー賞
・ノミネート
撮影(カラー)・美術(カラー)・衣装デザイン(カラー)・ミュージカル映画音楽賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1940年代後半、ニューヨークタイムズスクエア
救世軍の軍曹サラ・ブラウン(ジーン・シモンズ)は、清く正しい人生を送るため、伝道所の集会に参加するようにと人々に訴えるものの誰も聞く耳を持たない。

ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン(スタビー・ケイ)とベニー・サウスストリート(ジョニー・シルヴァー)は、ハーリー・ザ・ホース(シェルドン・レナード)からギャンブラーのネイサン・デトロイト(フランク・シナトラ)がどこで賭場を開くかを聞かれるが答えられない。

ブラニガン警部補(ロバート・キース)からも、”クラップ・ゲーム”を仕切っているネイサンの居場所を聞かれた二人は白を切る。

ネイサンには二度と賭場は開かせないと警告するブラニガンは去り、それと入れ替わりにネイサンが現れる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1940年代後半、ニューヨークタイムズスクエア
クラップ・ゲーム”を仕切るネイサンは、賭場の場所を変えて警察の目を逃れていた。
ギャンブラーから賭場を開くよう急かされていたネイサンだったが、婚約して14年経つクラブ歌手アデレイドから結婚を迫られて焦る。
そんな時ネイサンは、大物ギャンブラーのスカイ・マスタースンから、どんな女でも口説けると言われたため、賭場を開く資金を得ようとして、そのことを賭けにして彼と勝負する。
それに乗ったスカイは、救世軍の軍曹サラを相手に指名されて困惑するが、彼女に近づき口説こうとする。
集会の参加者もなく支部閉鎖の危機に陥ったサラは、12人以上の集会参加者を集めることを約束するスカイと共に、仕方なくハバナに向かうのだが・・・。
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三人の妻への手紙」(1949)と「イヴの総て」(1950)で2年連続アカデミー監督賞を受賞し、その後も話題作を世に出していたジョーゼフ・L・マンキーウィッツのシャープな演出と共に、全盛期が終わろうとしていたMGMミュージカルの中で、とりわけ粋で躍動感のある作品に仕上がっている。

ジョーゼフ・L・マンキーウィッツのテンポの良い演出、彼自身の脚本による気の利いたユーモア、スタイリッシュな映像などが楽しめる。

ミュージカル・ナンバーとしては突出した曲はないが、主役のマーロン・ブランドジーン・シモンズの甘い歌声などもムードを盛り上げる。

第28回アカデミー賞では、撮影(カラー)、美術(カラー)、衣装デザイン(カラー)、ミュージカル映画音楽賞にノミネートされた。

当時としては破格の550万ドルをかけたミュージカル大作で、北米興行収入は約2000万ドルの大ヒットとなった。

前年の「波止場」(1954)で史上最年少アカデミー主演賞受賞者となったマーロン・ブランドは、30歳になったばかりとは思えない、頂点を極めたスターとして他を圧倒する雰囲気で主人公を演じている。

2年前に「地上より永遠に」(1953)でアカデミー助演賞を受賞し低迷期を脱したフランク・シナトラも、ユーモアのセンスを生かした愛嬌のあるキャラクターを好演している。

救世軍の軍曹という役柄が実に興味深い、紆余曲折ありながら主人公と結ばれる伝道師のジーン・シモンズ、ネイサン(フランク・シナトラ)の婚約者を楽しく演ずるヴィヴィアン・ブレイン、ネイサンの仲間スタビー・ケイとジョニー・シルヴァー、ギャンブラーのB・S・プリイシェルドン・レナード救世軍の伝道師レジス・トゥーミイ、地区担当者キャスリン・ジヴニーなどが共演している。


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