ルーマニア、ブカレスト、グロザベスティ陸橋。
付近のショッピングモールで、あるケニア人を監視し追跡した二人の警官は相手を追い詰める。
車から降りたケニア人は、USBメモリを川に投げ込み飛び込む。
SRI(情報庁)本部。
改修されたUSBメモリのデータは、開くことができなかった。
ラングレー、CIA本部。
NSA(国家安全保障局)からの連絡を受けたミルトンはペンタゴンに向い、ブカレストのケニア人が持っていたUSBメモリとその資料を渡される。
レイクは、救出されて帰国した際、バニールが生きていると報告したことを思い出す。
フィラデルフィア。
病院で検査の結果を聞いたレイクは、FTD/前頭側頭認知症と診断される。
他の医師を紹介されたレイクは、面会することなく自宅に戻り、ミルトンからの電話にも出ない。
姿を現わさないレイクがようやく電話に出たため、彼がいるダイナーに向かったミルトンは、バニールが見つかるかもしれないことを伝える。
デフェリプロンを注文したケニア人とブカレスト大学の研究医が裏でつながっていたことと、バニールの持病サラセミア(地中海性貧血)の薬も注文していたことを、ミルトンはレイクに伝える。
他の情報からバニールが生きていることを確信したレイクは、彼が必ず姿を現すと考える。
ケニア、モンバサ。
症状が悪化するバニールは、ブカレストからの連絡がないことを知る。
バニールの情報を入手したことを長官に話したレイクは、ケニアから持病の薬が発注されていることを伝え、捜索部隊の編成を要請する。
レイクの考えは聞くものの、直属の医師サンジャー(サイラス・カーソン)を呼んだ長官は、フィラデルフィアで偽名を使い診察を受けたことを知っていると伝え、最先端の医療施設に入院するよう説得する。
バニールはどうなるという問いに、22年前に死んだとしか答えない長官は、CIAはまた罪を犯すのかとレイクに言われる。
権力に屈する腰抜けだと言って抗議するレイクだったが、オフィスに戻った後で、身分証を回収され騒ぎを起こし、自分から辞めると言ってその場を去る。
自宅に戻ったレイクは、痴呆症についてを調べる。
荷物を持って現れたミルトンを招き入れたレイクは、CIAはバニールを放置すると考え、自分が狂人扱いされたことを伝える。
USBメモリの内容をNSAから入手したとミルトンに言われたレイクは、2年間、処方箋を出していたのがブカレスト大学の研究医ユリアン・コーネル(セルバン・セレア)だと知らされる。
バニールは仲介者を使い、自分の情報や交信記録が知られないようにしたのだった。
ケニア人の妻を持つコーネル医師は、毎月1万ユーロを受け取っていたことをミルトンはレイクに話す。
ブカレストからの連絡がないため、バニールは、現地に向かいコーネル医師を連れて来るようにと部下のアシム(エイメン・ハムドゥッチ)に指示する。
ネットでコーネル医師のことを調べたミルトンは、彼がサラセミアの専門医であることをレイクと共に確認する。
バニールが20年以上も身を隠す理由を知りたがるため、レイクはその件を話す。
組織内にレイクのスパイがいたと思い込んだバニールは彼を拷問したのだが、救出作戦後、レイクは実際にスパイを送り込み、バニールこそがスパイだと吹聴させた。
それによりバニールは、生きていても活動ができなかったのだ。
皆はバニールが死んだと言うが、自分はそうは思わないとレイクはミルトンに伝える。
そこにサンジャー医師が現れ、力になりたいと言われたレイクは、それに従うと伝える。
サンジャーが帰った後で、隠し事はしないでほしいとミルトンに言われたレイクは、FTD/前頭側頭認知症の本を渡す。
それを自覚した時のことや余命が3年位だろうと話したレイクは、存在するか分からない者のために時間を費やすのかとミルトンに言われ、バニールは存在すると答える。
残された時間を価値のあるものにしたいと、レイクはミルトンに伝える。
翌日、ハイウェイを走っていたレイクはパトカーに止められ、意識を失う恐れのある患者は運転を禁じられているという州法に従い、署に連行される。
ミルトンに迎えに来てもらったレイクは、ケニア人が川に身を投げた理由はバニールの居所を隠滅するためだとミルトンに話し、ブカレストに向かおうとする。
同行を希望するミルトンにそれを拒んだレイクだったが、偽のIDなどを用意しなければ無理だと言われ、仕方なくそれを認める。
ブカレスト、フェレンタリ地区。
現地に着いたアシムは、コーネル医師と接触する準備をする。
現地で、元ジャーナリストであるミシェル・ズバレイン(イレーヌ・ジャコブ)に接触すると言うレイクは、彼女が工作員だっただろうとミルトンに話す。
ブカレスト、リプスカ地区。
ミシェルに会ったレイクとミルトンは、コーネル医師に関する情報を得て、オフィスで会うアポはとってあると言われる。
レイクとミシェルの出会いを尋ねたミルトンは、特別な話ではないと言われ、自分とレイクの出会いについて彼女から訊かれる。
秘密工作員だった自分がトラブルを起こした際、レイクに救われたことをミルトンはミシェルに話す。
ミシェルから例の物を持っているかと訊かれたレイクは、キーホルダーにしている撃たれた弾丸を見せる。
これが入った指輪をレイクから貰ったと、ミシェルはミルトンに伝える。
ブカレスト大学、医療センター。
コーネル医師に警察だと伝えたミシェルは、レイクをアメリカ大使館員、ミルトンをNSA職員だと言って紹介する。
オフィスに案内された3人は、ワシントンD.C.からの要請だと言ってケニア人のことをコーネルに尋ね、薬を処方している患者は知らないと言われる。
情報提供を拒んでいると判断したレイクは、ミシェルにコーネルを逮捕するよう指示する。
”ケニア人は死んだ”とアラブ人に言われ、妻が脅迫されたと話すコーネルは、薬を持って現地に向かわなければならないとレイクに伝える。
その報酬に3万ユーロを要求したことを話すコーネルは、家族を殺すと脅された妻のために、ケニア行く必要があると話す。
バニールは、コーネルに金を送金するよう部下に指示する。
その夜、財布などを部屋に置いたまま姿を消してしまったレイクを捜したミルトンは、様子のおかしい彼を公園のベンチで見つける。
出かけたもののホテルの名前が思い出せなくなったと言うレイクは、夕方になると症状が出るとミルトンに伝える。
入金されると言う連絡がコーネルからあり、数日後には彼がアラブ人とケニアに向かうとレイクは知らされる。
バニールのことを覚えているかを訊かれたレイクはもちろんだと答え、拷問の際に名前を言わなかったのは、屈する姿を見せたくなかったからだと伝える。
翌日、コーネルを監視していたレイクとミルトンは、彼がアラブ人(アシム)と接触してたことを確認するが気づかれてしまう。
ミルトンは、その場から逃げるアシムを追い、レイクはコーネルから航空券と金を受け取り、役目は終わり家族は安全だと彼に伝える。
アシムを捕えて殺したミルトンは、彼の財布と携帯電話を奪う。
バニールは、コーネルが到着するという連絡を受ける。
モンバサにバニールがいることを突き止めたレイクは、コーネルに変装して出発する準備を始める。
ミルトンとミシェルは、互いにレイクを止めようとするが、それはできなかった。
ケニア、モンバサ。
コーネルに扮して無事に入国したレイクは、迎えに来た者達と共にバニールの主治医の元に向かいカルテなどを確認する。
その間ミルトンは、市内で銃を手に入れる。
バニールは、一人が死にアシムとの連絡が取れない状況で、部下の裏切りを警戒する。
銃を手に入れたことをミルトンから知らされたレイクは、それを所持していくわけにはいかないため、毒薬やベルト型ナイフなどを準備したことを伝える。
翌日、変装したレイクは、拷問でバニールに切られた耳の傷も隠し、迎えに来た男と共にバニールの元に向かう。
武器や所持品のチェックをされて現場に着いたレイクは、バニールと対面する。
移植手術のことなどを話したレイクは、トイレに行きたいことを伝え、故障していると言ってバニールの部下を呼び彼を殴り倒す。
バニールの元に戻ったレイクは、態度を一変して正体をバラし、体の異変を感じながら、22年前に拷問された時を思い出す。
レイクが病気だと気づいたバニールは、彼から痴呆症だと言われる。
礼拝のため手を貸すようバニール言われたレイクはそれを断り、何もせずにその場を去り、迎えに来たミルトンとホテルに戻る。
銃を手にして部屋を出たレイクとミルトンは、プールサイドでバニールの部下の襲撃を受ける。
ミルトンは撃たれ、銃弾を受けながら相手を追い倒したレイクは、車を奪いバニールの元に向かう。
腕に銃弾を受けたミルトンは手当てを受ける。
バニールに襲いかかったレイクは彼を殺し、その場を去る。
街道を車で走行中のレイクは、対向車に衝突する。
レイクはアーリントン墓地に埋葬され、ミシェルを訪ねたミルトンは、彼女に弾丸のキーホルダーを渡す。