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高価な真珠の首飾りを奪った女泥棒と事件に関わるアメリカ人青年が巻き起こす騒動と恋の行方を描く、製作エルンスト・ルビッチ、製作、監督フランク・ボーゼージ、主演マレーネ・ディートリヒ、ゲイリー・クーパー、ジョン・ハリディ、ウィリアム・フローリー、アーネスト・コサート、エイキム・タミロフ、アラン・モウブレイ他共演のロマンチック・コメディ。 |
・マレーネ・ディートリッヒ / Marlene Dietrich / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督：フランク・ボーゼージ
製作
フランク・ボーゼージ
エルンスト・ルビッチ
原作
ハンス・ツェケリー
ロバート・Ａ・シュテムレ
脚本
エドウィン・ジャスタス・メイヤー
ウォルデマー・ヤング
サミュエル・ホッフェンスタイン
撮影：チャールズ・ラング
編集：ウィリアム・シェア
音楽：フレデリック・ホランダー
出演
マデリン・ド・ボープレ：マレーネ・ディートリヒ
トム・ブラッドレー：ゲイリー・クーパー
カルロス・マーゴリ：ジョン・ハリディ
ギブソン：ウィリアム・フローリー
アリスティド・デュヴァル：アーネスト・コサート
警察官アヴィリア：エイキム・タミロフ
モーリス・ポケー医師：アラン・モウブレイ
オルガ：ゼフィ・ティルベリー
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1936年製作 95分
公開
北米：1936年2月28日
日本：1936年6月25日
製作費 $1,200,000
■ ストーリー ■
デトロイト。
自動車会社のエンジニアであるトム・ブラッドレー（ゲイリー・クーパー）は、上司ギブソン（ウィリアム・フローリー）から休暇を与えられてヨーロッパに旅立つ。
パリ。
宝石店に向かった泥棒のマデリン・ド・ボープレ（マレーネ・ディートリヒ）は、宝石商のアリスティド・デュヴァル（アーネスト・コサート）から、200万フラン以上する真珠の首飾りを購入する。
マデリンは精神科医モーリス・ポケー（アラン・モウブレイ）の妻と偽り、夫が支払うことにして首飾りを持参したデュヴァルを彼の元に向かわせる。
ポケーに会ったマデリンはデュヴァルの妻を装い、夫が訪ねて来ることを伝える。
現れたデュヴァルから首飾りを受け取ったマデリンは、2人をその場に残して姿を消す。
車でスペインの国境に向かうマデリンは、旅で写真撮影中だったトムに泥をかけてしまう。
その後、国境に近づいたマデリンは、車のクラクションが鳴りやまなくなり焦る。
追いついたトムはマデリンの車を直し、2人は国境の税関事務所で検査を受ける。
マデリンは、トムの上着のポケットに首飾りを入れて疑われることなく、彼を監視しながらその場を去る。
しばらくして車の故障を装うマデリンは、追いついたトムに乗せてもらいサン・セバスティアンに向かうことになる。
シャツ姿で運転するトムに上着を着るよう勧めたマデリンは、彼が違う上着を来たために、車を奪って走り去る。
トムは置き去りにされるものの、急発進したために、首飾りの上着が入ったトランクも落ちてしまった。
バイクの警官に追われたマデリンは事故を起こして逃げ去り、馬車に乗せてもらっていたトムは車を発見する。
サン・セバスティアンに着いたマデリンは、共犯者である叔父のカルロス・マーゴリ（ジョン・ハリディ）に会い、トムが持っている首飾りを取り戻そうとするのだが・・・。
1933年公開のドイツ映画”Happy Days in Aranjuez”のリメイク。
高価な真珠の首飾りを奪った女泥棒と、事件に関わるアメリカ人青年が巻き起こす騒動と恋の行方を描くロマンチック・コメディ。
フランク・ボーゼージが、ワーナー・ブラザースとの契約のため一時期撮影を離れたため、製作のエルンスト・ルビッチが一部のシーンを演出ている。
冒頭の真珠の首飾りを主人公が奪う手口や、一旦、アメリカ人青年に渡った首飾りを取り戻すユーモラスな演出と緻密に練られた脚本など、ルビッチ・タッチが窺える実に楽しい作品である。
ジョン・ギルバートがカルロス・マーゴリ役を演ずる予定だったものの、体調を崩した彼は心臓発作を起こして亡くなり、ジョン・ハリディが出演することになった。
主演のマレーネ・ディートリヒは妖艶な女性を魅力的に演じ、「モロッコ」（1930）で彼女と共演したゲイリー・クーパーは、まったく違う雰囲気の役柄である、主人公と惹かれ合う気のいい青年を愉快に演じている。
主人公と共謀して真珠の首飾りを奪おうとするジョン・ハリディ、トム（ゲイリー・クーパー）の上司ウィリアム・フローリー、首飾りを奪われる宝石商アーネスト・コサート、事件を捜査する警察官エイキム・タミロフ、主人公に利用される精神科医アラン・モウブレイ、主人公の叔母ゼフィ・ティルベリーなどが共演している。
