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作曲家の愛人である女性ピアニストとかつての恋人との関係と愛憎を描く、監督アーヴィング・ラパー、主演ベティ・デイヴィス、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ベティ・デイヴィス / Bette Davis / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーヴィング・ラパー
製作:ヘンリー・ブランク
原作:ルイ・ヴェルヌイユ”Monsieur Lamberthier”(戯曲)
脚本
ジョン・コリア
ジョセフ・ザン
撮影:アーネスト・ホーラー
編集:アラン・クロスランドJr.
音楽:エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
出演
クリスティーン・ラドクリフ:ベティ・デイヴィス
カレル・ノヴァク:ポール・ヘンリード
アレクサンダー・ホレニウス:クロード・レインズ
バートラム・グリブル:ジョン・アボット
ジミー:ベンソン・フォン
ジェリー・スペンサー:リチャード・アードマン(クレジットなし)
ニルソン:アイナー・ニルソン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1946年製作 112分
公開
北米:1946年10月18日
日本:1950年2月7日
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
雨の中、ピアニストのクリスティーン・ラドクリフ(ベティ・デイヴィス)は、大学の交響楽団の演奏会場に向かう。
そこでは、ハイドンの”チェロ協奏曲第2番”の演奏が始まっていた。
クリスティーンは、ステージ上のチェロ奏者カレル・ノヴァク(ポール・ヘンリード)を見つめながら涙する。
演奏後、カレルは学生に囲まれて楽屋に戻り、会場でシューベルトの”交響曲第7番”演奏が流れる。
楽屋に現れたクリスティーンは、自分に気づいたカレルと抱き合う。
クリスティーンは、恋人のカレルが生きていたことを喜び、殺されるのを見たと言って泣き崩れる。
カレルは、クリスティーンと共に彼女のアパートに向かう。
クリスティーンが、ピアニストとして経済的に不安定な生活を送っていると知ったカレルだったが、高層アパートの最上階の部屋には、クローゼットには毛皮のコート、さらに高価な美術品などが飾られていたために疑問に思う。
クリスティーンは、今後は自分の部屋で一緒に暮らすつもりだとカレルに伝え、コネを使い音楽家として成功させる夢を語る。
部屋や美術品のことなどで憶測を巡らせたカレルは、クリスティーンに詰め寄るものの、強引な態度を謝罪して帰ろうとする。
クリスティーンは、生活のために、才能はないが裕福な学生に指導していることをカレルに話し、美術品などはその贈りものだと伝えて納得させ、彼を引き止める。
その後クリスティーンは、カレルとの結婚を決意する。
クリスティーンは、愛人である著名な指揮者アレクサンダー・ホレニウス(クロード・レインズ)と電話で話し、結婚することを伝えるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1927年に上演されたルイ・ヴェルヌイユの戯曲”Monsieur Lamberthier”を基に製作された作品。
「情熱の航路」(1942)などのアーヴィング・ラパーが監督し、同作に出演した3人ベティ・デイヴィス、ポール・ヘンリード、クロード・レインズが再び共演した作品。
作曲家の愛人である女性ピアニストとかつての恋人との関係と愛憎を描くドラマ。
作曲家の愛人でありながら、かつての恋人のために生きようとする主人公を演ずる、いつものように、やや大げさな演技のベティ・デイヴィスをも圧倒する、強引でしたたかな指揮者を見事に演ずるクロード・レインズの迫力ある演技は見ものだ。
主人公と再会する恋人であり、彼女と指揮者の関係の狭間で苦悩するチェロ奏者ポール・ヘンリード、オーケストラのチェロ奏者ジョン・アボット、アレクサンダー(クロード・レインズ)の使用人ベンソン・フォン、音楽学生のリチャード・アードマン、オーケストラ指揮者のアイナー・ニルソンなどが共演している。











