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ダコタ荒原 Dakota (1945)

鉄道用地を巡る利権に絡み農民を食いものにしようとする悪党に立ち向かう元ギャンブラーと妻の活躍を描く、主演ジョン・ウェインヴェラ・ラルストンウォルター・ブレナンウォード・ボンド他共演、製作、監督ジョセフ・ケインによるコメディ・タッチのアクション西部劇の快作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ジョセフ・ケイン

製作:ジョセフ・ケイン
原作
カール・フォアマン

ハワード・エスタブルック
脚本:ローレンス・ハザード
撮影:ジャック・A・マータ

編集:フレッド・アレン
音楽:ウォルター・シャーフ

出演
ジョン・ウェイン:ジョン・デヴリン
ヴェラ・ラルストン:サンドラ”サンディ”ポーライ・デヴリン
ウォルター・ブレナン:バウンス船長
ウォード・ボンド:ジム・ベンダー
マイク・マズルキ:ビッグツリー・コリンズ
オナ・マンソン:ジャージー・トーマス
ヒューゴ・ハース:マルコ・ポーライ
ポール・フィックス:カープ
グラント・ウィザース:スレイギン
ロバート・ブレーク:少年
クリフ・ライオンズ:用心棒

アメリカ 映画
配給 Republic Pictures
1945年製作 81分
公開
北米:1945年12月25日
日本:1950年7月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1870年代。
南北戦争北軍の勝利で終わり、アメリカ国内は分裂を免れ、鉄道が西へと延び、西部は荒くれ者の巣と化していた。

ワイオミング準州南北ダコタは、草原と山々と砂漠が連なるだけの荒野だった。

西部の玄関口であるシカゴは既に栄えた都市で、郊外には、開拓事業に従事する実業家の大邸宅が建ち並んでいた。
__________

ギャンブラーのジョン・デヴリン(ジョン・ウェイン)は、鉄道会社を営む実業家マルコ・ポーライ(ヒューゴ・ハース)の許しを得ず、彼の娘サンドラ(ヴェラ・ラルストン)と結婚してしまう。

屋敷にサンドラを迎えに行ったデヴリンは、ポーライに追い返されてしまう。

サンドラは屋敷から抜け出し、書斎の絵を売って得た2万ドルを持参して、デヴリンと逃走する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ギャンブラーのジョン・デヴリンは、鉄道会社の令嬢サンドラと、親の許可を得ずに結婚してしまう。
二人はその場を逃れ、デヴリンの意思に反しダコタファーゴに向かうことになる。
サンドラは、そこに鉄道が通ることを知っていたため、土地を買い取り、父親の鉄道会社に高く売りつけることを考えていたのだった。
絵画を売った2万ドルを手に、汽車の旅からバウンス船長のオンボロ蒸気船で目的地に向かうデヴリンらに、町の顔役ベンダーとコリンズが接近する。
途中デヴリンは2万ドルが奪われてしまい、地主が焼き討ちされていることを知りファーゴに到着して、その黒幕がベンダーだと気づく。
そして、奪われた金を取り戻そうとするデヴリンと町を牛耳り農民達の土地を奪おうとするベンダーの、力と力の戦いが始まる・・・。
__________

ジーン・オートリーロイ・ロジャース、そしてジョン・ウェインなど、同年代の若手俳優を使い数々の西部劇を手がけたジョセフ・ケイン製作、監督による痛快作。

戦時中、国内で地道にキャリアを重ね、40歳を手前にして、いよいよ貫禄と逞しさが備わってきたジョン・ウェインの活きのいい演技が見ものだ。

ケンタッキー魂」(1949)でもウェインと共演するヴェラ・ラルストンの、能天気でユーモラスな嫌味の無い令嬢の言動が笑いを誘う。

底抜けに明るいオンボロ蒸気船の船長ウォルター・ブレナンも、大いに笑わせてくれる。

同時期公開のジョン・フォードの「コレヒドール戦記」(1945)でも共演するウォード・ボンドの悪役振りと、元プロ・レスラーマイク・マズルキ、そして、堂々たるジョン・ウェインを加えた三人の巨漢の迫力たるや凄まじいの一言だ。

ウォード・ボンドは、本作で足が悪い設定で杖をついているが、上記の「コレヒドール戦記」でも、負傷して松葉杖をついている役を演じている。
これは演技ではなく、実際に彼が足を怪我してしまっていたための措置だった。

三人に負けない凄みを見せるグラント・ウィザース、この頃は小悪党的役も多いポール・フィックスなど、上記二人同様、お馴染みのフォード一家の登場もファンには嬉しい。

酒場の歌手オナ・マンソン、ヒロインの父ヒューゴ・ハース、ロング・ショットで顔も分からないが、少年役でロバート・ブレーク、用心棒でフォード一家並びにジョン・ウェインの盟友のクリフ・ライオンズも登場する。


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