「ロッキー」シリーズ第8作。 伝説のボクサーであるロッキー・バルボアと共に世界チャンピオンとなったアドニス・クリードと因縁の相手ドラゴ親子との戦いを描く、製作総指揮、主演マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン(製作、脚本兼)、テッサ・トンプソン、ウッド・ハリス、ラッセル・ホーンズビー、ドルフ・ラングレン他共演、監督スティーヴン・ケイプルJr.によるスポーツ・ドラマ。 |
・シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・ケイプルJr.
製作総指揮
ライアン・クーグラー
マイケル・B・ジョーダン
ガイ・リーデル
製作
シルヴェスター・スタローン
ケヴィン・キング=テンプルトン
チャールズ・ウィンクラー
ウィリアム・チャートフ
デヴィッド・ウィンクラー
アーウィン・ウィンクラー
原案(キャラクター):シルヴェスター・スタローン
原作
チェオ・ホダリ・コーカー
サシャ・ペン
脚本
ジュエル・テイラー
シルヴェスター・スタローン
撮影:クレイマー・モーゲンソー
編集
デイナ・E・グローバーマン
ポール・ハーブ
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
出演
アドニス・クリード:マイケル・B・ジョーダン
ロッキー・バルボア:シルヴェスター・スタローン
ビアンカ・テイラー:テッサ・トンプソン
トニー“リトル・デューク”エヴァース:ウッド・ハリス
バディ・マーセル:ラッセル・ホーンズビー
メアリー・アン・クリード:フィリシア・ラシャド
イワン・ドラゴ:ドルフ・ラングレン
ヴィクター・ドラゴ:フロリアン”ビッグ・ナスティ”ムンテアヌ
ダニー“スタントマン”ウィーラー:アンドレ・ウォード
ロバート・バルボア:マイロ・ヴィンティミリア
ローガン・バルボア:ロビー・ジョンズ
ルドミラ・ドラゴ:ブリジット・ニールセン
本人:マイケル・バッファー
スティッチ:ジェイコブ“スティッチ”デュラン
アメリカ 映画
配給
Mirror Releasing(北米)
ワーナー・ブラザーズ(世界)
2018年製作 130分
公開
北米:2018年11月21日
日本:2019年1月11日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $115,715,890
世界 $214,115,890
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ウクライナ、キエフ。
かつてロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)と戦った、ソ連当時のボクサー、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)は、敗れたことで妻ルドミラ(ブリジット・ニールセン)に捨てられ、地位と名誉を失った。
名誉回復を考えるイワンは、息子ヴィクター(フロリアン”ビッグ・ナスティ”ムンテアヌ)を無敵のボクサーに育てようとしていた。
アメリカ人プロモーターのバディ・マーセル(ラッセル・ホーンズビー)は、下積みを続けるヴィクターに目をつける。
ラスベガス。
WBC世界ヘビー級タイトルマッチに挑むアドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)の恋人ビアンカ・テイラー(テッサ・トンプソン)は、補聴器をつけて会場の熱気を感じる。
3年前に“プリティ”リッキー・コンランに敗れたアドニスは、その後6連勝して、ダニー“スタントマン”ウィーラー(アンドレ・ウォード)とのタイトルをかけた日を迎えていた。
ビアンカに激励されたアドニスは、トレーナーのロッキーと話し、ガン治療のために頭髪を失いカツラをつけている彼にジョークを言う。
試合に集中知ろと言われたアドニスは、ロッキーと共にリングに向かう。
マーセルも見守る中で試合は始まり、攻めるアドニスはノックアウト勝ちして世界チャンピオンとなる。 アドニスは、ビアンカとロッキーと共に喜びを噛みしめる。 試合後に結婚を決めたアドニスは指輪を用意し、ロッキーに助言を求める。 エイドリアンにプロポーズした時のことを訊かれたロッキーは、心で話せと伝えてアドニスを落ち着かせる。 緊張するアドニスは、シャワーから出てきたビアンカが補聴器をつけていないことに気づかないままプロポーズしてしまう。 振り向いたビアンカはアドニスがプロポーズしようとしていることに気づいて驚き、本気なのか尋ねる。 ビアンカが聞いていなかったことを知ったアドニスは、彼女に愛を伝えてもう一度プロポーズする。 それを受け入れてもらったアドニスは、ビアンカと愛し合う。 労働者として働きながらトレーニングと試合を続けるヴィクターとイワンは、マーセルの話を聞く。 フィラデルフィア。 兄ポーリーの横で眠るエイドリアンの墓参りをしたロッキーは、疎遠になった息子ロバートに電話をするものの、出る前に切ってしまうことを話す。 どうしていいか分からないロッキーは、寂しい思いエイドリアンに話す。 フィラデルフィアに着いたイワンとヴィクターは、ロッキーの銅像が立つ”フィラデルフィア美術館”から街を見つめる。 自分のレストラン”エイドリアンズ”に向かったロッキーは、イワンが訪ねてきていることを知る。 ビアンカと共に馴染みの店に向かい歓迎されたアドニスは、あるニュースに注目する。 イワンと話したロッキーは来た理由を尋ね、知らないのかと言われる。 テレビでは、ヴィクター・ドラゴがチャンピオンのアドニス・クリードに挑戦し、マーセルが会見を開く様子が報道される。 それを見ていたアドニスは、1985年の父親同士の戦いの再現だと話すマーセルの言葉を気にするが、ビアンカから相手にしないようにと言われる。 その後ロッキーに敗れたことですべてを失ったと話すイワンは、生きるためには戦い続けるしかないと伝える。 息子にすべてを教えたと言うイワンは、アドニスを叩きのめすとロッキーに伝えて、店に入ってきたヴィクターと共にその場を去る。 ジムにいたアドニスと話したロッキーは、イワンの件は真に受けるなと伝える。 クラブでビアンカのライブを見守っていたアドニスは、現れたマーセルから、記憶に残るチャンピオンになるべきだと言われる。 マーセルを相手にしなかったアドニスだったが、ロッキーの元に向かい試合を受けることを伝える。 父を殺され黙っていられないと伝えたアドニスは、ロッキーから、再び母親を苦しめることになると言われる。 受けなければ後悔すると言われたロッキーは、アポロが死んだ試合は自分が戦うはずだったが、タオルを投げなかったことを後悔していると伝える。 イワンと戦ったものの、傷ついたと言うロッキーは、戦う価値はないと伝えて、戦う理由をアドニスに尋ねる。 明確に答えられないアドニスだったが、一人でも戦う考えは変えない。 自分には無理だと言うロッキーは、セコンドにはつかないとアドニスに伝える。 帰宅したアドニスがロッキーのことで苛立ち、試合をすることを決めたのを知ったビアンカは心配する。 ロサンゼルス。 メアリー・アンと食事をしたビアンカは、音楽のことを訊かれ、レーベルと契約しと伝える。 それを喜んだメアリー・アンからロッキーのことを訊かれたアドニスは、体のことがあり長旅は無理だったと伝える。 試合のことを話そうとしたアドニスは、分かっていると言われる。 ビアンカの様子から妊娠していると思ったメアリー・アンは、彼女に何か月目か尋ねる。 思ってもいなかった話になりアドニスと共に笑ってしまったビアンカだったが、メアリー・アンの真面目な表情をみてワインを吐き出してしまう。 検査薬で妊娠していることを確認したアドニスとビアンカは、不安と共に喜びを噛みしめる。 メアリー・アンにそれを伝えたアドニスは、イワンの息子と試合をすることを話し、驚かない彼女から、大人なのだから自分で決めればいいと言われる。 ロッキーが反対していることを悟ったメアリー・アンは、人生を狂わされ寂しい思いをするのを、自分やアポロのせいにするのはやめてほしいとアドニスに伝える。 自分だけでチャンピオンになったとは思えないと伝えたアドニスは、メアリー・アンから、子供の幸せを考えるようにと言われる。 子供の聴覚障害のことを気にするビアンカに、アドニスは大丈夫だと伝える。 翌日、デルファイ・ジムに向かったアドニスは、オーナーのトニー“リトル・デューク”エヴァース(ウッド・ハリス)に会い、ドラゴ親子との試合のことを話す。 体格で勝るヴィクターはモンスターだと言われたアドニスは、覚悟があるか訊かれてあると答え、二人のためでもあると伝えて、自分達の父親であるアポロとデュークの写真を見つめる。 リトル・デュークにトレーナーを引き受けてもらったアドニスはトレーニングを始め、ヴィクターもイワンに鍛えられる。 計量が行われ、イワンからアポロより小さいと言われたアドニスは憤慨し、その場は騒然となる。 ニューヨーク。 派手に登場したチャンピオンのアドニスはリングに上がり、ゴングが鳴る。 ヴィクターのパワーに押されるアドニスは、ダウン寸前でゴングに救われる。 アドニスは焦り、彼が怯えていることをヴィクターに伝えたイワンは、倒せないことを不満に思う。 第2ラウンド、攻撃を受け続けるアドニスはダウンを奪われ、ボディのパンチで肋骨が折れる。 もがき苦しむアドニスは何とか立ち上がろものの危険な状態となり、試合は再開しゴングが鳴る。 試合を止めようとするリトル・デュークだったが、納得しないアドニスは最後まで戦おうとする。 イワンから、あんな状態の相手を倒せないから見下される、だからあの女(ルドミラ)に捨てられたと言われたヴィクターは怒りがこみ上げる。 第3ラウンドは始まるが、ロッキーは誰かが止めてほしいと考える。 パンチを受けて膝をついたアドニスは、その状態のままヴィクターに強打されて意識を失う。 リング上は騒然として、リトル・デュークは猛烈に抗議し、ヴィクターは失格負けとなる。 意識が回復しないアドニスの姿を見ていられないロッキーは、テレビを消してしまう。 病院に運ばれたアドニスは治療を受け、付き添うビアンカは、主治医から、重症ではあるが休めば治ると言われる。 駆け付けたロッキーは、自分がついていればこんなことにならなかったと言ってビアンカに謝罪する。 その後、WBCからの連絡を受けたリトル・デュークは、ヴィクターの失格は変わらないことをアドニスに伝える。 チャンピオンのままだと言われても納得できないアドニスは、現れたロッキーの顔を見て動揺する。 ロッキーから健闘を称えられたアドニスだったが、喜べるはずもなく、何もできずに負けたと伝える。 トレーナー気取りで説教するな、フィラデルフィアに帰れと言われたロッキーは、アドニスの気持ちを察して、自分が悪かったと伝えてその場を去る。 ビアンカから、ロッキーは自分を愛していると言われたアドニスは、父親になる自分を情けなく思う。 退院したアドニスはロサンゼルスの家に戻り、傷ついた体の痛みに耐える。 メアリー・アンを訪ねたビアンカは、リハビリも始めたアドニスが別人のように感じると話す。 そばで見守り愛してほしいと話すメアリー・アンは、アドニスは自分の力で抜け出すしかないとビアンカに伝える。 その後、連勝を続けるヴィクターは、自分と戦うべきだと言ってアドニスを挑発する。 ロシアのボクシング協会から期待されたヴィクターは、イワンと共に祝賀パーティーに出席するが、母ルドミラが現れてために席を外す。 自分達のための祝賀会だと言って、怒るヴィクターを落ち着かせたイワンは、自分が捨てられたのは負けたからであり、お前は違うと伝える。 ジムの駐車場で考え事をしていたアドニスは、リトル・デュークから声をかけられ、戦わなければベルトを維持できないと言われる。 楽な試合を組めると言われたアドニスは、ジムでのトレーニングに誘われ、着替えて後で行くと伝える。 メアリー・アンからの手紙を受け取ったロッキーは、アドニスに会いに来てほしいという言葉と超音波の子供の写真を確認する。 数日後、メアリー・アンの屋敷に向かったアドニスは、その場にいたロッキーから、母と同じように心配していると言われる。 3日かけて電車で来たと言うロッキーは、自分の人生を考えたものの疑問を感じ、息子の子供にも会っていない哀れな男だと話す。 会いに行けばいいと言われたロッキーだったが、そんなに簡単な話ではない、自分と同じ過ちは犯してほしくないと伝える。 何のために戦うのかと言われたアドニスは、期待され王者でいることが怖いとロッキーに伝え、以前は父が自分の中にいたが、今は声も聞こえないと話す。 負けた理由を考えるアドニスに、ロッキーは、ハートで負けた、お前のボクシングがヴィクターには通じなかったと伝える。 自分は通じたからイワンに勝ったと言うロッキーは、アドニスとの友情を確かめ合い、子供の名前のことを話す。 ”アマーラ”だと知ったロッキーは、覚えにくいので”ベッキー”か”ケイト”がいいと伝えるが、黒人の子だと言われる。 メアリー・アンからの電話を受けたアドニスは、ビアンカの陣痛が始まったことを知らされ、ロッキーと共に病院に向かう。 無事、女の子が生まれたことを知ったロッキーは、アマーラと対面する。 聴力のことを気にするアドニスは、看護師から、母子の状態を見てから検査すると言われる。 メアリー・アンから来てくれたことを感謝されたロッキーは、ロバートに電話をしようとするものの思い留まってしまう。 検査を受けたアマーラも聴覚障害が確認され、アドニスとビアンカは悲しむ。 新生児なので再検査も必要とされ、機械の誤動作も考えられることをアドニスから知らされたロッキーは、親として愛せるなら問題ないと伝える。 ビアンカとアマーラと共に帰宅したアドニスは、マーセルからのお祝いが届いていることを知る。 ヴィクターが故郷のロシアでの再戦を望んでいることを知ったアドニスは、逃げていると思われているためにそれを気にする。 息抜きにスタジオに行きたいと言うビアンカの代わりにアマーラを見ていたアドニスは、彼女が泣き止まなくなり困ってしまう。 アマーラを連れてジムに向かったアドニスは、先が見えずに苦しむ。 家に戻ったアドニスは、帰宅したビアンカに戦うことを決めたと話し、まだ終われないと伝える。 自分を苦しめたと言って謝罪するアドニスに、何のために戦い何を証明したいのかと尋ねたビアンカは、諦めたら自分の存在する意味がなくなると考える彼の気持ちを理解する。 ヴィクターを倒すと言われたビアンカは、必ず勝つようにとアドニスに伝える。 翌日、アドニスとロッキーが戦う気になったことを確認したリトル・デュークは、マーセルに連絡する。 荒野の中の野外ジムにアドニスを連れて行ったロッキーは、根本から自分を変えるトレーニングを始めさせる。 ロッキーとリトル・デュークに見守られながら、アドニスは体を作り、接近戦に備える戦法を考える。 モスクワ。 ビアンカのパフォーマンスが始まり、アドニスはロッキーとリトル・デュークと共にリングに上がり、メアリー・アンもリングサイドで見守る。 マイケル・バッファーのリングアナウンスで、アドニスとヴィクターは紹介される。 ゴングが鳴り、前回とは明らかに違うアドニスはヴィクターのパンチをかわす。 第1ラウンドは終わり、コーナーに戻ったアドニスは余裕を見せ、ヴィクターは焦る。 第2ラウンド、攻勢に出たヴィクターはダウンを奪い、ロッキーは8まで待つようにとアドニスに指示する。 立ち上がった直後にゴングが鳴り、アドニスはロッキーの指示を受ける。 その後、ヴィクターが優勢で試合は進むが、アドニスは諦めなかった。 第6ラウンド、アドニスのパンチを受けたヴィクターは左目を切る。 第9ラウンド、肋骨を攻めるようイワンに指示されたヴィクターは、反則気味のパンチをアドニスのボディに2発叩き込む。 コーナーに戻ったアドニスは諦めるか訊かれ、返事をしない彼がやる気であることを確認したロッキーは、お前は野獣だと伝える。 ゴングが鳴り、ダウンを奪われたアドニスは、苦しみながら立ち上がり反撃する。 ダウンを奪ったアドニスは、立ち上がったヴィクターを再び叩きのめす。 ルドミラは席を立ってその場を去り、イワンはそれを確認する。 立ち上がろうとしたヴィクターもルドミラがいないことに気づき、試合は再開する。 劣勢のヴィクターを見て諦めたイワンは、タオルを投げて試合を止める。 アドニスは王座を死守し、ビアンカが彼に駆け寄る。 悲しみ涙するヴィクターを慰めるイワンは、息子を抱きしめる。 アドニスに感謝されたロッキーは、お前の時代だと伝える。 その後、アポロの墓参りをしたアドニスは、今まで訪れなかったことを謝罪してロッキーのことを話し、イワンの息子を倒したことを報告する。 トレーニングを続けるヴィクターは、イワンと共に走る。 ロバートの家を訪ねたロッキーは、入り口に現れた孫のローガン(ロビー・ジョンズ)と話す。 現れたロバートに、近くまで来たので寄ったと伝えたロッキーは、ローガンに祖父だと紹介される。 ロッキーは、祖母にソックリだとローガンに伝える。 アドニスは、アポロにビアンカと娘のアマーラを紹介する。 ロバートに招き入れられたロッキーは、涙ぐみながら息子と抱き合う。 アマーラを抱くアドニスは、ビアンカと共にアポロの墓石を見つめる。
...全てを見る(結末あり)
アドニスとビアンカは、ロッキーのことを気にしながら、ロサンゼルスに引っ越すことを考える。
ビアンカと共に新居での生活を始めるアドニスは、母メアリー・アン(フィリシア・ラシャド)に会いに行く。
試合当日、店にいたロッキーはテレビでそれを観戦する。
試合当日、圧倒的な有利な状況でリングに向かうヴィクターは大声援を受けて登場し、リングサイドにはルドミラの姿もあった。
参考:
・「ロッキー」(1976)
・「ロッキー2」(1979)
・「ロッキー3」(1982)
・「ロッキー4」(1985)
・「ロッキー5」(1990)
・「ロッキー6」(2006)
・「クリード」(2015)
・「クリード 炎の宿敵」(2018)
・「クリード 過去の逆襲」(2023)
*(簡略ストー リー)
ロッキー・バルボアと共に世界チャンピオンとなったアドニス・クリードは、恋人ビアンカにプロポーズし、幸せな日々を送っていた。
ロサンゼルスに戻りビアンカの妊娠も知ったアドニスは、父親になる責任を感じる。
そんな時アドニスは、父アポロが亡くなった試合の相手である、ロシア人ボクサーのイワン・ドラゴの息子ヴィクターから挑戦状を突きつけられる。
逃げるわけにはいかないアドニスは、悩んだ末に戦うことを決意するものの、ロッキーに協力を拒まれてしまう・・・。
__________
チャンピオンとなった主人公が、父が亡くなった試合の対戦者との因縁の対決に挑む姿を描く、「ロッキー」シリーズの第8作。
前作で脚本を兼ねて監督した期待の若手ライアン・クーグラーは製作総指揮に回り、同じ若手のスティーヴン・ケイプルJr.が監督を担当し、シルヴェスター・スタローンは製作、脚本も兼ねている。
相変わらず見事なボクシング・シーンに加え、主人公の苦悩やもう一人の主役ロッキーの人間性の描写など、30代前半で人生経験が浅いにも拘らず繊細に描くスティーヴン・ケイプルJr.の演出手腕などが見どころの作品。
北米興行収入は約1億1600万ドル、全世界では約2億1400万ドルを記録し、前作を上回るヒットとなった。
かつての対戦相手である、ソ連時代のボクシング・ヒーロー”イワン・ドラゴ”を再登場させてドラマを盛り上げる設定もファンには嬉しい。
当時は容姿だけの”木偶の坊”的なキャラクターがイマイチだったドルフ・ラングレンが、恩師と言ってもいい盟友シルヴェスター・スタローンと共に、渋さを感じさせる深い演技を見せてくれるところも注目だ。
精神、人間的に更に成長する主人公を熱演するマイケル・B・ジョーダン、彼を支えるロッキー・バルボアを好演するシルヴェスター・スタローン、主人公の妻テッサ・トンプソン、主人公と共に戦うジムのオーナーでトレーナーのウッド・ハリス、主人公とドラゴ親子を対戦させるプロモーターのラッセル・ホーンズビー、主人公の母親フィリシア・ラシャド、かつてロッキーに敗れてすべてを失ったロシア人ボクサー、イワン・ドラゴのドルフ・ラングレン、その息子である強豪ボクサーのフロリアン”ビッグ・ナスティ”ムンテアヌ、主人公のライバルである世界ランカーのアンドレ・ウォード、ロッキーの息子マイロ・ヴィンティミリア、その息子ロビー・ジョンズ、イワンの元妻ルドミラのブリジット・ニールセン、本人役でお馴染みのマイケル・バッファー、主人公のカットマンのジェイコブ“スティッチ”デュランなどが共演している。