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黄昏 Carrie (1952)

■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

後に発表される「アメリカの悲劇」(1925)で知られる、セオドア・ドライサーのデビュー作の”Sister Carrie”(1900)を基に製作された作品。
中西部から大都会シカゴに出てきた貧しい娘と、彼女との出会いで心の安らぎを得る家庭的に不幸な中年男性のロマンスの末の悲劇を描く、製作、監督ウィリアム・ワイラー、主演ローレンス・オリヴィエジェニファー・ジョーンズミリアム・ホプキンスエディ・アルバート他共演のドラマ。


ドラマ

ジェニファー・ジョーンズ / Jennifer Jones / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・ワイラー
製作:ウィリアム・ワイラー
原作:セオドア・ドライサーSister Carrie
脚本
ルース・グッドマン・ゲーツ
オーガスタ・ゲーツ
撮影:ヴィクター・ミルナー

編集:ロバート・スウィンク
美術
ハル・ペレイラ

ローランド・アンダーソン
エミール・クリ
衣装デザイン:イデス・ヘッド
音楽:デイヴィッド・ラクシン

出演
ジョージ・ハーストウッド:ローレンス・オリヴィエ

キャリー・ミーバー:ジェニファー・ジョーンズ
ジュリー・ハーストウッド:ミリアム・ホプキンス
チャールズ・S・ドルーエ:エディ・アルバート
ジョージ・ハーストウッドJr.:ウィリアム・レイノルズ
ジェシカ・ハーストウッド:メアリー・マーフィ
フィッツジェラルド:ベイジル・ルイスデール
アレン:レイ・ティール

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1952年製作 122分
公開
北米:1952年7月17日
日本:1953年10月


アカデミー賞 ■
第25回アカデミー賞
・ノミネート
美術(白黒)・衣装デザイン賞(白黒)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ミズーリ州、コロンビア
田舎育ちのキャリー・ミーバー(ジェニファー・ジョーンズ)は、姉を頼り大都会シカゴに向かう。

途中、汽車の中でキャリーは、セールスマンのチャールズ・S・ドルーエ(エディ・アルバート)と知り合い会話を交わす。

チャールズと別れ、姉の家に世話になり靴工場で働いていたキャリーだったが、ある日、怪我をして解雇されてしまう。

その後、職探しに歩き回ったキャリーは、名刺をもらっていたチャールズを頼り、彼から10ドルを受け取りその夜、待ち合わせをすることになる。

姉にそのことで注意されたキャリーは、チャールズに10ドルを返そうと、待ち合わせ場所の高級レストラン”フィッツジェラルド”に向かう。

場違いな雰囲気に戸惑うキャリーだったが、支配人ジョージ・ハーストウッド(ローレンス・オリヴィエ)が、彼女に優しく接する。
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解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
田舎町から大都会シカゴに出てきた貧しい娘キャリー・ミーバーは、厳しい現実に直面して、本位ではなかったがセールスマンのチャールズの元に身を寄せる。
2人が食事をする、高級レストランの支配人ジョージ・ハーストウッドは、妻との不仲から家庭での幸せを得られず、キャリーに心を寄せるようになる。
ハーストウッドは、その気持ちをキャリーに伝えるが、彼女に妻子持ちだと知られてしまう。
ショックを受けたキャリーにハーストウッドは、離婚を決意したことを告げ、彼女を連れてニューヨークに向かおうとする。
しかし、ハーストウッドは、持ち出す気ではなかった、店のオーナーの現金を返金せずに旅立ってしまう。
その後、ハーストウッドとキャリーは結婚して幸せを掴んだかに見えたが、彼は横領した金を返済し無一文となり、回状を回され援助やまともな職にも就けなくなってしまう。
転落の人生を辿るハーストウッドに、さらに追い討ちをかけるように、キャリーの流産、妻からの重婚罪を盾にした財産の没収など、彼には二重三重の苦難が襲い掛かる・・・。
__________

物語を知らなければ、主人公がラストで救われる感動のエンディングをどなたでも期待するだろうが、それを裏切る絶望の結末は衝撃的でもある。

紙幣の束の脇の小銭を一枚手にし惨めな自分を確認した主人公が、自殺を予感させるガス・バーナーの栓をいじるラストは、その直前に、ヒロインが、作品中で見せる最高の笑顔とはあまりにも対照的で、涙なくして見られない。

ウィリアム・ワイラーの、丹念で繊細な人物描写の見事さは言うまでもなく”重厚”な悲劇に仕上がっている。

第25回アカデミー賞では、美術(白黒)・衣装デザイン賞(白黒)にノミネートされた。

人間として、ただ単純に心の安らぎを求めた結果、地位や財産など、全てを奪われて絶望し気力も失う主人公を、ローレンス・オリヴィエが迫真の演技で演じている。

大都会の雰囲気に全くそぐわない、世間を知らない田舎娘から、苦難を乗り越え演劇界のスターになるジェファー・ジョーンズは、実に表情豊かでモノクロの画面でも美しさが際立っている。

冷酷な主人公の妻ミリアム・ホプキンス、田舎娘を手玉に取ろうとする男を個性豊かに好演するエディ・アルバート、レストランのオーナー、ベイジル・ルイスデール、主人公の息子ウィリアム・レイノルズ、娘メアリー・マーフィ、保険会社の調査員レイ・ティールなどが共演している。


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