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ナバロンの要塞 The Guns of Navarone (1961)

■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1957年に発表された、イギリス人作家アリステア・マクリーンの小説”The Guns of Navarone”を基に製作された作品。
第二次大戦下、取り残されたイギリス兵を救出するため、その妨害となるナチス・ドイツの誇る要塞の巨砲を破壊する命令を受けた者達の戦いを描く、監督J・リー・トンプソン、主演グレゴリー・ペックデヴィッド・ニーヴンアンソニー・クイン他共演の戦争アクション。


アクション/アドベンチャー

グレゴリー・ペック / Gregory Peck / Pinterest
アンソニー・クイン / Anthony Quinn / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:J・リー・トンプソン
製作:カール・フォアマン
原作:アリステア・マクリーンThe Guns of Navarone
脚本:カール・フォアマン

撮影:オズワルド・モリス
編集:アラン・オスビストン
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演
キース・マロリー大尉:グレゴリー・ペック

ジョン・アンソニー・ミラー伍長:デヴィッド・ニーヴン
アンドレア・スタブロス大佐:アンソニー・クイン
”ブッチャー”ブラウン二等兵:スタンリー・ベイカー
ロイ・フランクリン少佐:アンソニー・クエイル
スピロス・パパディモス二等兵:ジェームズ・ダーレン
マリア・パパディモス:イレーネ・パパス
アンナ:ジア・スカラ
ジャンセン海軍准将:ジェームズ・ロバートソン・ジャティス/ナレーター
ハワード・バーンズビー空軍少佐:リチャード・ハリス

ムーセル:ウォルター・ゴテル

アメリカ 映画
配給 コロムビア・ピクチャーズ

1961年製作 156分
公開
北米:1961年6月22日
日本:1961年8月
製作費 $6,000,000


アカデミー賞 ■
第34回アカデミー賞
・受賞
特殊効果賞
・ノミネート
作品・監督・脚色・編集・録音・音楽賞(ドラマ・コメディー)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1943年、第二次大戦下のエーゲ海
ケロス島に取り残されたイギリス兵2000人の救出作戦は、困難を極めていた。

ドイツ軍の誇る、ナバロン島の2門の巨砲が、エーゲ海を行き交うイギリス艦隊を待ち受けていたのだ。

連合軍は、ドイツ軍の作戦を1週間前に察知していたため、その後の6日間が、運命を決する日々となる・・・。
__________

イギリス海軍のジェンセン准将(ジェームズ・ロバートソン・ジャティス)は、ロイ・フランクリン少佐(アンソニー・クエイル)を指揮官に、コマンド部隊を、ナバロン島南部の絶壁から海路潜入させ、巨砲破壊工作計画を練っていた。

召集されたのは、登山家だが、5年間、山から遠ざかっているキース・マロリー大尉(グレゴリー・ペック)、元ギリシャ軍大佐アンドレア・スタヴロス(アンソニー・クイン)、科学者で爆薬の専門家ジョン・アンソニー・ミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)、機械の専門家でナイフ使いである”バルセロナのブッチャー”ことブラウン二等兵(スタンリー・ベイカー)、ナバロン島出身で、アメリカ帰りの若い殺し屋スピロス・パパディモス二等兵(ジェームズ・ダーレン)の5人だった。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

1978年に続編「ナバロンの嵐」が公開された。

*(簡略ストー リー)
第二次大戦下のエーゲ海ケロス島に取り残されたイギリス兵2000人の救出作戦が実行に移される。
登山家キース・マロリー大尉を含めた5人の男達が、イギリス艦隊を守るため、ドイツ軍の誇るナバロン島の2門の巨砲の破壊に向かう。
悪天候で物資を失い、負傷者を出し、スパイの妨害に遭いながらも目的地に達したマロリーらは、イギリス艦隊が迫る中、難攻不落の要塞に侵入する・・・。
__________

成功の可能性がない、難攻不落の要塞破壊作戦に、一癖ある精鋭達が命をかけて立ち向うという、戦争映画としては、当時空前のスケールで製作された超大作で、戦争をテーマにした作品ではあるが、サスペンス・アクションとしても、映画史上に残るの傑作。

戦争映画の迫力に加え、多彩な登場人物の人物描写、推理とサスペンスも入り混じる、娯楽の要素が満載されたストーリーは、切れのいいJ・リー・トンプソンの演出で、見事な仕上がりを見せている。

第34回アカデミー賞では、作品賞をはじめ6部門にノミネートされ、特殊効果賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督・脚色・編集・録音
音楽賞(ドラマ・コメディー)

ゴールデングローブ賞では、ドラマ部門で作品賞と作曲賞を受賞した。

まず、本作は、オープニングと主題曲で、いきなり圧倒される。

ジェームズ・R・ジャティス(ジャンセン准将)によるナレーションにより始まり、エーゲ海における、イギリス軍苦戦の状況説明がある。

ギリシャ文字を思わせるようなタイトルロールと共に流れる、オスカー候補のディミトリ・ティオムキンの主題曲が素晴らしい。
(時代的に仕方ないが、「リオ・ブラボー」(1959)と「アラモ」(1960)にやや似ている・・・)

ドラマチックな物語を、とことん力強く表現する、ティオムキンらしいメロディを聴いただけで興奮してしまう。

オープニングロールで、主題曲が最も盛り上がる瞬間に登場するティオムキンのクレジットで、興奮は最高潮に達する。

これは、ヒッチコック作品の常連、バーナード・ハーマンなどにもよく使った手法で、巨匠に許された特権とも言える。

ロシア出身のティオムキンの音楽は、独特の雰囲気を醸し出し、西部劇、ドラマ、史劇、またアクションなどで秀でた才能を発揮し、アカデミー賞に14回ノミネートされた。
*受賞
真昼の決闘」(1952)、「紅の翼」(1954)、「老人と海」(1958)、3作で受賞している。

当時「ベン・ハー」(1959)や「スパルタカス」(1960)などで多用された、ガラスペイントが効果的に使われ、巨大な要塞の迫力を見事に描写している。

架空の島、ナバロン島の遺跡のセットなども、なかなか情緒がある。

ただ、クライマックスであれだけの盛り上がりを見せながら、エーゲ海の風景をバックに、しぼむように終わってしまうラストは、今一物足りない。

やはり最後も、ティオムキンの主題曲で、きっちり閉めてもらいたかったのが本音だ。

バルセロナのブッチャー”の異名を持つスタンリー・ベイカーが、ドイツ兵を刺し殺すのをためらったのを見て、その後、指揮官になる主人公のグレゴリー・ペックが、ベイカーに、あえて冷たく接する場面がある。
非情な戦いを、試練で教え込もうとするところなどの繊細な脚本も見事で、そのような妥協のない演出が、唯の戦争アクション映画でない証と言える。

ドイツ軍の軍用車や戦車などが、ギリシャ軍などの借受品で、俄か仕上げなのがやや残念だが、ギリシャイギリス両軍全面協力の物量作戦は迫力がある。

主演のグレゴリー・ペックは、休暇を返上して、半強制的に作戦参加させられるのだが、指揮官が怪我で負傷すると、途端に指導力を発揮し、それが自然に見えるあたりが、大スターの貫禄だ。

グレゴリー・ペックの存在感はもとより、アンソニー・クインの、寡黙だが凄みのあるベテラン工作員のキャラクターと演技は特に興味深い。

メキシコ出身の彼は、セシル・B・デミルの娘婿で、アメリカ人、イタリア人、ギリシャ人等を変幻自在に演じられる貴重な存在だ。

190センチの長身を生かし、頑強なイメージでハリウッド黄金期を支えた名優だ。

ひょうひょうとした性格、責任回避の言動が多いデヴィッド・ニーヴンの、爆薬のプロ役もいい味をだしている。

絶体絶命の窮地が続くドラマの中で、前半は緊張感を和らげ、後半は、一気に存在感を示している。

部隊を率い、負傷しながら任務を遂行しようとするアンソニー・クエイルの、作戦成功を知る安堵の表情も忘れ難い。

作品に華をそえる、勇ましいレジスタンス イレーネ・パパスと美しいジア・スカラも好演している。

ナイフ使いの殺し屋に嫌気がさし、敵を殺すのをためらい、結局それが命取りとなるスタンリー・ベイカー、歌手でもある、ジェームズ・ダーレンの無鉄砲な若い殺し屋も印象的で、勿論彼の歌声も聞ける。

作戦考案者ジャンセン海軍准将のジェームズ・ロバートソン・ジャティス、ナバロン島の戦況報告を熱く語るリチャード・ハリス007シリーズの常連で、人情味もあるドイツ軍将校役ウォルター・ゴテルなども共演している。


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