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ベン・ハー Ben-Hur (1959)

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■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
5star

1880年に発表されたルー・ウォーレス将軍の大ベストセラー小説”Ben-Hur:A Tale of the Christ”の映画化で、副題のように、これは”キリストの物語”である。
19071925年のサイレント映画に続く3度目の映画化で、前文不要、製作、監督ウィリアム・ワイラー、主演チャールトン・ヘストンスティーヴン・ボイドジャック・ホーキンスヒュー・グリフィス他によるハリウッド映画史上に残る傑作にして不朽の名作。


ドラマ(歴史劇)


スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・ワイラー
助監督
ヤキマ・カナット

セルジオ・レオーネ
リチャード・ソープ
製作
サム・ジンバリスト

ウィリアム・ワイラー
原作:ルー・ウォーレスベン・ハー
脚本:カール・タンバーグ

撮影:ロバート・サーティース
編集
ラルフ・E・ウィンターズ

ジョン・D・ダンニング
美術・装置
ウィリアム・A・ホーニング

エドワード・カーファグノ
ヒュー・ハント
衣装デザイン:エリザベス・ハッフェンデン
音楽:ミクロス・ローザ

出演
チャールトン・ヘストン:ジュダ・ベン=ハー
スティーヴン・ボイド:メッサラ
ジャック・ホーキンス:クイントゥス・アリウス
ヒュー・グリフィス:族長イルデリム
ハイヤ・ハラリート:エスター
マーサ・スコット:ミリアム・ベン=ハー
キャシー・オドネル:ティルザ・ベン=ハー
サム・ジャッフェ:サイモニデス
フランク・スリングポンティウス・ピラトゥス

フィンレイ・キュリー:バルタザール/ナレーター
ジョージ・ラルフティベリウス

クロード・ヒーターイエス
ジュリアーノ・ジェンマ:メッサラの部下

アメリカ 映画
配給 MGM
1959年製作 212分
公開
北米:1959年11月18日
日本:1960年3月30日
制作費 $15,000,000
北米興行収入 $74,000,000
世界 $109,000,000


アカデミー賞 ■
第32回アカデミー賞
・受賞
作品・監督
主演男優(チャールトン・ヘストン)
助演男優(ヒュー・グリフィス)
撮影(カラー)
音楽(ドラマ/コメディ)・美術(カラー)
衣装デザイン(カラー)
特殊効果・音響・編集賞
・ノミネート
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
イエス・キリスト誕生の年。
ローマ帝国の圧制に苦しむユダヤは、独自の伝統と誇りを守り救世主の出現を信じていた。
__________

紀元26年
エルサレム
ローマ駐留軍司令官のメッサラ(スティーブン・ボイド)が着任する。

メッサラは、新しい思想や信念を持ち始め、それを導くが、現れたこの地を統治する難しさを、前任者から伝えられる。

14歳までエルサレムに住んでいたメッサラは、ユダヤの王族のジュダ・ベン=ハー(チャールトン・ヘストン)とは幼な友達だった。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

19171925年のサイレント映画、2003年のアニメ作品、2016年「ベン・ハー」など5回映画化されている。

*(簡略ストー リー)
ユダヤローマ帝国の圧制に苦しんでいた頃、王族ジュダ・ベン=ハーの幼友達であるメッサラが、エルサレム駐留司令官に着任する。
メッサラは、繁栄するローマ帝国を後ろ盾に、旧友ベン=ハーに対し、高圧的な態度でローマへの協力を求める。
ユダヤの民であることを誇りにするベン=ハーはメッサラの要求を拒むが、ある事件が起き、家族と共に反逆罪に問われ捕らえられてしまう。
慈悲を請うベン=ハーを、非情にも突き放すメッサラは、母娘を地下牢に閉じ込めてしまい、ベン=ハーを奴隷としてガレー船に送られる。
メッサラに復讐を誓ったベン=ハーだったが、ガレー船に送られる途中、渇きで死をも覚悟した時、ナザレで若者(イエス)に水を与えられ、生きる力と希望を得て運命的なものを感じる・・・。
__________

第32回アカデミー賞では、作品賞をはじめ12部門でノミネートされ、11部門で受賞した。
・受賞
作品・監督
主演男優(チャールトン・ヘストン)
助演男優(ヒュー・グリフィス)
撮影(カラー)・音楽(ドラマ/コメディ)
美術(カラー)・衣装デザイン(カラー)
特殊効果・音響・編集賞
・ノミネート
脚色賞

2004年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品。

製作費54億円(当時)、6年の歳月をかけた212分という長編は、公開から半世紀以上が経ちながら、どんなにCGなどの技術が発達しても、未だに本作を凌ぐものはないと言えるほどの、大スペクタクル作品に仕上がっている。

ウィリアム・ワイラーの、奥深いドラマを細部に渡り丁寧に描いた演出は、全ての場面が、芸術品のように美しく威厳を感じさせる。

主演のチャールトン・ヘストンは、まるで古代の彫刻のような、逞しく頑強な肉体と彫りの深い顔立ちが、主人公ベン=ハーのイメージそのもので、容姿を生かしたダイナミックな表現力は、他の者を寄せ付けない圧倒的な存在感だ。

この後チャールトン・ヘストンは、ジョン・ウェインと同じく、アメリカの強さの象徴のような俳優に育って行く。

長身(190cm)に、広い肩幅とX脚までウェインに似ているが、厳ついくっきりとした目鼻立ちで、史劇の主人公を演じさせたらこれほど絵になる俳優もいない、正に天性の才能と魅力を持った俳優だ。
晩年は全米ライフル協会の会長も務め、彼の残した功績は、映画史上に永遠に残るだろう。

仇役メッサラ演ずるスティーヴン・ボイドの熱演も光る。
幼馴染のベン=ハーを、出世をのため冷酷な手段で突き放し、戦い終わり死を覚悟するに至っても、自分のプライドを捨てない、男の生き様とその力強さは圧巻だ。

そして、二人が火花を散らす戦車レースの見事な映像は、実際に15000人収容の競技場を建設して撮影され、史上空前と言えるスケールで映像化された。

競技場の上部の山並はグラスペインの合成画面。

助監督でもあるヤキマ・カナットの担当するこのレースのスタントシーンは、どのように撮影されたか分からないほどのスピード感と迫力がある。

グラスペイントを使った遠景のショットで画面に奥行きをだし、70ミリフィルム(MGMcamera 65)の効果を最大限に活かした大迫力映像も見応え十分。

アリウスとベン=ハーのローマ凱旋シーンは、中央の大通り以外は、ほとんどがグラスペイント。

本作こそは劇場で見なければ価値がない。
リバイバルではあったが、巨大なスクリーンで見れたのは幸運だった。

ミクロス・ローザの、勇壮な音楽も忘れられない。
アトランタオリンピックの、各競技の選手入場の際、戦車レースのシーンの音楽を使っていたの思い出す。

ローマ帝国の執政官でベン=ハーに救われ後見人となるジャック・ホーキンス、豪快な族長でアカデミー助演賞を受賞したヒュー・グリフィス、ハー家の奴隷だがベン=ハーを愛し、彼や家族を献身的に支えるハイヤ・ハラリート、3年前の「十戒」(1956)でもC・ヘストンの母を演じたベン=ハーの母マーサ・スコット、妹キャシー・オドネル、ハー家の財産管理人のサム・ジャッフェエルサレム総督ピラトゥスフランク・スリング東方の三博士・バルタザール役のフィンレイ・キュリーローマ皇帝ティベリウスジョージ・ラルフ、表情の映らないイエスを演ずるクロード・ヒーター、そして、メッサラの部下で、若き日のジュリアーノ・ジェンマも共演している。


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