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ボー・ジェスト Beau Geste (1939)

イギリスの作家パーシヴァル・クリストファー・レンが1924年に発表した小説”Beau Geste”を基に製作された2度目の映画化。
孤児の3兄弟が憧れのフランス外人部隊に入隊し戦いの地で生き抜こうとする姿を描く、製作、監督ウィリアム・A・ウェルマン、主演ゲイリー・クーパーレイ・ミランドロバート・プレストンスーザン・ヘイワードブライアン・ドンレヴィ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
製作:ウィリアム・A・ウェルマン
原作:パーシヴァル・クリストファー・レンBeau Geste
脚本:ロバート・カーソン

撮影
セオドア・スパークル

アーチー・スタウト
編集:トーマス・スコット
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
ゲイリー・クーパー:マイケル”ボー”ジェスト
レイ・ミランド:ジョン・ジェスト
ロバート・プレストン:ディグビー・ジェスト
スーザン・ヘイワード:イゾベル・リヴァース
ブライアン・ドンレヴィ:マーコフ軍曹
ジェームズ・スティーヴンソン:ボージョレ少佐
ヘザー・サッチャー:パトリシア・ブランドン
J・キャロル・ネイシュ:ラシノフ
ブロデリック・クロフォード:ハンク・ミラー
アルバート・デッカー:シュウォルツ
ドナルド・オコナー:ボー(12歳)

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1939年製作 112分
公開
北米:1939年9月15日
日本:1952年12月25日


アカデミー賞 ■
第12回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優(ブライアン・ドンレヴィ
美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アフリカ
フランス外人部隊の指揮官であるアンリ・デ・ボージョレ少佐(ジェームズ・スティーヴンソン)は、トコツ砦から広大なサハラ砂漠を渡りジンダヌフ砦に到着する。

銃声はしたものの、見張りの兵士が全員死亡していることを確認したボージョレは、先に砦を偵察に行ったラッパ手ディグビー・ジェスト(ロバート・プレストン)の戻るのが遅いため、様子を見に行く。

ボージョレは、砦の司令官と思われる軍曹が手に持っていた、”ブランドン邸からサファイア”青い水”を盗んだのが自分だ”という自白書を見つける。

その後、ボージョレは部隊を呼び寄せるが、軍曹とその脇で死んでいた若い兵士の死体は消えていた。

その後、砦は何者かによって火が放たれ、疑問の多い出来事にボージョレは首を傾げる。
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...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ブランドン邸の養子であるジェスト3兄弟のボー、ジョン、ディグビーは、おばパトリシアの愛を受け逞しく成長する。
しかし、パトリシアは生活苦から、家宝である宝石のサファイア”青い水”以外の財産を失ってしまう。
その窮状と、ある秘密を知っていたボーは、主人に”青い水”を手放すと言われて焦るパトリシアに、それを一目見てみたいことを伝える。
しかし、家族の前で披露された”青い水”は、何者かによって盗まれてしまう。
ボーとディグビーは、ジョンをかばうために自分が盗んだと言って外人部隊に志願してしまう。
ジョンも、愛し合うイゾベルに別れを告げて、兄弟の後を追いアフリカに向かう。
野戦訓練所で合流した三人は再会を喜ぶのだが、軍曹マーコフが宝石の噂を聞き、それを奪おうと画策する・・・。
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パーシヴァル・クリストファー・レンの原作”Beau Geste”は、1926年にロナルド・コールマン主演で映画化され、1966年にも再びリメイクされた。
1926年度版/1966年度版

外人部隊に入隊する、ジェスト兄弟が活躍する戦争活劇ではあるが、主人公の名前を、フランス語の”Beau Geste”(うるわしい行い)と掛けて、養子として育ててくれた、おばへの恩返しをテーマにした、見応えある、美しい感動のドラマである。

第12回アカデミー賞では、助演男優(ブライアン・ドンレヴィ)と美術賞にノミネートされた。

第1回アカデミー作品賞受賞作「つばさ」(1927)を監督した、ウィリアム・A・ウェルマンの丁寧な演出が光る。

クライマックスで命を落とすゲイリー・クーパーの、兄弟やおばを敬い愛情を注ぐ演技は、清々しい爽やかな感動を与えている。
1930年代における、彼のハリウッドでの存在感と活躍ぶりを、再確認できる作品でもある。

兄弟でただ一人生き残るレイ・ミランドも、終盤でゲイリー・クーパーを凌ぐ活躍ぶりを見せる。

風貌の割には二人に比べかなり若い、当時まだ20歳のロバート・プレストンの、正義感溢れるラッパ手役も印象に残る。

忘れてならない、ブライアン・ドンレヴィの冷酷非情な悪役ぶりは、アカデミー助演賞候補に相応しい熱演だ。

20代前半のスーザン・ヘイワードの際立つ美しさも注目だ。

10年後の「オール・ザ・キングスメン」(1949)の好演でアカデミー主演賞を獲得するブロデリック・クロフォードも、若々しくひょうきんな兵士で登場している。
後に、ミュージカル・スターとして大活躍するドナルド・オコナーが主人公ボー・ジェストの多感な少年時代を好演する。

3兄弟が憧れる、フランス外人部隊の指揮官役のジェームズ・スティーヴンソン、兄弟を養子として迎え温かく見守るおばのヘザー・サッチャー、兄弟を宝石泥棒と思い込む兵士のJ・キャロル・ネイシュ、反乱を扇動する兵士アルバート・デッカー、一家の後継者G・P・ハントリー等が共演している。


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