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評決のとき A Time to Kill (1996 film)

1988年に発表された、ジョン・グリシャムのデビュー作”A Time to Kill”を基に製作された作品。
幼い娘を強姦された男性の弁護を引き受けた若手弁護士の正義を追求する闘いを描く、監督ジョエル・シュマッカー、主演マシュー・マコノヒーサンドラ・ブロックサミュエル・L・ジャクソンケヴィン・スペイシーブレンダ・フリッカードナルド・サザーランドオリヴァー・プラットチャールズ・S・ダットンアシュレイ・ジャッドキーファー・サザーランドパトリック・マクグーハン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

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スタッフ キャスト
監督:ジョエル・シュマッカー

製作
アーノン・ミルチャン
マイケル・G・ネイサンソン
ハント・ローリー
ジョン・グリシャム
原作:ジョン・グリシャムA Time to Kill
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
撮影:ピーター・メンジーズJr.
編集:ウィリアム・スタインカンプ
音楽:エリオット・ゴールデンサル

出演
ジェイク・タイラー・ブリガンス:マシュー・マコノヒー
エレン・ローク:サンドラ・ブロック
カール・リー・ヘイリー:サミュエル・L・ジャクソン
ルーファス・バックリー:ケヴィン・スペイシー
エセル・トゥイッティ:ブレンダ・フリッカー
ルシアン・ウィルバンクス:ドナルド・サザーランド
ハリー・レックス・ボナー:オリヴァー・プラット
オジー・ウォールズ保安官:チャールズ・S・ダットン
カーラ・ブリガンス:アシュレイ・ジャッド
フレディ・リー・コッブ:キーファー・サザーランド
オマー・ヌース判事:パトリック・マクグーハン
ビリー・レイ・コッブ:ニッキー・カット
コーラ・メイ・コッブ:ベス・グラント
ジェームズ・ルイス”ピート”ウィラード:ダグ・ハッチソン
スタンプ・シソン:カートウッド・スミス
ドウェイン・ルーニー保安官補:クリス・クーパー
ウィリー・ヘイスティング保安官補:マーク・W・ジョンソン
ハンナ・ブリガンス:アレクサンドラ・カイル
ウェールバート・ロードヒーバー医師:アンソニー・ヒールド
オリー・エイジー牧師:トーマス・メルディス
看護師:オクタビア・スペンサー
ウィラード・ティレル”W.T”バス医師:M・エメット・ウォルシュ
アイザイア・ストリート牧師:ジョー・セネカ
ティム・ナンレー:ジョン・ディール
ウィンストン:ティム・パラティ
グウェン・ヘイリー:トーニャ・スチュワート
トーニャ・ヘイリー:レイヴァン・ラリーモア・ケリー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1996年製作 149分
公開
北米:1996年7月24日
日本:1996年12月28日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $108,766,010
世界 $152,266,010


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ミシシッピ州、キャントン
犯罪歴のあるジェームズ・ルイス”ピート”ウィラード(ダグ・ハッチソン)とビリー・レイ・コッブ(ニッキー・カット)は、黒人居住区に向かい住人に因縁をつける。

地元の若手弁護士ジェイク・タイラー・ブリガンス(マシュー・マコノヒー)は、妻カーラ(アシュレイ・ジャッド)と娘のハンナ(アレクサンドラ・カイル)に見送られながら、迎えに来た親友の弁護士ハリー・レックス・ボナー(オリヴァー・プラット)と共に街に向かう。

その後ピートとビリーは、買い物をして家に帰る10歳の少女トーニャ(レイヴァン・ラリーモア・ケリー)を襲い、強姦して痛めつける。

トーニャの帰りが遅いために迎えに行った息子達から、荷物が道路に落ちていたことを知らされたグウェン(トーニャ・スチュワート)は、材木工場で働く夫のカール・リー・ヘイリー(サミュエル・L・ジャクソン)に電話をする。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想
*(簡略ストー リー)
ミシシッピ州、キャントン
人種差別主義者で犯罪歴のある若者ピートとビリーは、黒人労働者カール・リーの10歳の娘を強姦し、二人は逮捕される。
一命は取り留めるものの、体も心も傷つけられた娘の姿を見て悲しむカール・リーは、復讐を果たすためにピートとビリーを裁判所で射殺してしまう。
事件前にカール・リーから相談を受けていた地元の若手弁護士ジェイク・タイラー・ブリガンスは、彼の弁護を引き受けることになる。
黒人に協力するジェイクは保守的な白人達の反感を買い、家族や周囲の人々を巻き込む脅迫に遭いながらも、正義を貫く闘いに挑むのだが・・・。
__________

ジョン・グリシャムのデビュー作である”A Time to Kill”を基に、話題作を手掛けていたジョエル・シュマッカーの演出、そして豪華スター競演による法廷ドラマ。

その後のハリウッドを支える若手スター他の共演は注目で、公開当時も話題になった作品だが、彼らの実力が確かだったなことなどを考えながら今観ると改めてそれが実感できる。

北米興行収入は1億ドルを超え、全世界では約1億5200万ドルのヒットとなった。

ジョン・グリシャムの原作に加え、アキヴァ・ゴールズマンの脚本ということで期待された作品なのだが、人種問題を扱った同じような内容は多々あるために新鮮味はなく、深いテーマへの突っ込みがやや浅いようにも思える。

撮影当時まだ25歳だった初主演作のマシュー・マコノヒーは、期待の若手スターとして注目されていただけあり、正義のために闘う有能な弁護士を熱演している。

娘を強姦した犯人に制裁を加え、裁きを受けることになる労働者を演ずるサミュエル・L・ジャクソンは、既にキャリアを重ねていただけあり、物語のキーマンである男性を好演し、ゴールデングローブ賞の助演賞にノミネートされた。

娯楽と話題性を重視し、「スピード」(1994)でブレイクしたサンドラ・ブロックを添え物のように起用したキャスティングも疑問で、主人公に惹かれそうになる法学生である彼女の存在は邪魔にも思える。

あらゆる手段を使い被告を有罪にしようとする主席地方検事のケヴィン・スペイシー、主人公の法律事務所の事務員ブレンダ・フリッカー、法曹界から追放され酒に溺れる身でありながら、教え子である主人公を支えるドナルド・サザーランド、主人公の友人である弁護士のオリヴァー・プラット、正義感のある法の番人、保安官のチャールズ・S・ダットン、主人公の妻アシュレイ・ジャッド、被告や主人公を脅す強姦犯人の兄キーファー・サザーランド、その母ベス・グラント、判事のパトリック・マクグーハン、少女を強姦する犯人のニッキー・カットダグ・ハッチソン、”KKK”のリーダー、カートウッド・スミス、被告に撃たれるものの恨むことなく彼を英雄視する保安官補のクリス・クーパー、”KKK”のメンバーである保安官補のマーク・W・ジョンソン、主人公の娘アレクサンドラ・カイル、検事側の証人である精神科医アンソニー・ヒールド、牧師のトーマス・メルディス、看護師のオクタビア・スペンサー、弁護側の精神科医M・エメット・ウォルシュ、事件を人権問題に利用する牧師のジョー・セネカ、”KKK”のメンバーであるが主人公らに度々、警告するジョン・ディール、”KKK”のメンバー、ティム・パラティ、強姦される被告の娘トーニャ・スチュワート、その母親レイヴァン・ラリーモア・ケリーなどが共演している。


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